私がプペルを好きになれない理由
最初に断っておくと私はキングコングがデビュー当時から大好きだし、とりわけキングコングの漫才が大好きだ。今でも毎週キングコングをちょこちょこ見ているし、西野さんのツッコミも人柄も嫌悪した事はない。
サロンに入ろうか迷った事もあった。
プペルの絵本も読ませて頂いた。絵は素晴らしく世界観も綺麗だった。
でも話の内容は好きになれない。
何処まで行っても動機が「夢を語れば笑われる世界を終わらせにきた」だけだから。『夢を語れば笑う人間』へのメッセージでしかない気がするから。
西野さんの経験からできた物語だからファンの方々、紆余曲折を見守っていた方々にはさも感動的に映るんだろう。その点では情報差が感動値の違いなのかもしれない。でもなんだろう…届いてほしい層が狭すぎる気がしてならない。
そもそも夢を語って笑われるのそんなに駄目な事なの?別にいいじゃん。そんな人達ほっとけよって個人的に思ってしまう。貫いて作品で魅せてやれば大衆は掌を返すだけ…そんな層に拘る必要があるのかなぁ…
掌返しを批判したい訳じゃない。一般大衆なんて私も含めて「そんなモン」だと心底思う。それが特性なんだと思う。
だから「そんなモン」に拘らず、もっと広い視野で本当に子供達の心に届くような作品を作ってもらいたいし、観てみたい。
個人的に「だからどうしたの?自分は自分のやりたい事をただするだけ」というスタンスが好きだから西野さんにもそれを押しつけているだけかも…っと思ったりもするけれど…
マーケティング戦略や、サロン運営等、西野さん本人への作品制作以外の仕事が沢山ありそうなだけに、難しいかもしれない…それを差し引けば作品としては素晴らしい出来なのかもしれない。
でもそれを差し引いて評価するってめちゃくちゃ失礼な気もする…。上手く言葉に出来ないけれど、映画批評家が真摯な意見を発信してくれないかとモゾモゾ思っている。