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お楽しみアソート

子供の頃、缶に入ったクッキーの詰め合わせが大好きだった。大体一回食べる事に三種類ほど選んでお皿に並べて食べるのが好きだった。

そんな感じで最近感じた事をアソート的に書いてみようと思う。

ツインピークスが面白い

今更ツインピークスのドラマ版を見ている。夫がU-NEXTに入ったから「コレ好機!」とばかりに時間があれば見ている。

ツインピークスというかリンチの魅力はスピリチュアルで東洋思想の知識もあるし瞑想したりとてもアーティスト的な思想があるのにアメリカのテレビドラマによくあるような大衆に受ける昼メロ的ドロドロ展開も大好きだから一つの作品に混ぜてしまえーとなってその雑味が絶妙な所だと思う。

ぜひ見てもらいたい。

エンタメとは

最近、アイドルについて考える機会があった。
演者の方達を批判するなんて事はないし、ましてやファンの方に何か疑問を持つなんて事は無いけれど、少女達を追い詰めてまでエンタメを提供する後ろに居るであろう大人達が気になってならない。

だけどかつて、闘技場で行われていたような奴隷同士の決闘をエンタメにしていた歴史を見るに…

人間てモンは昔からヤバイもんをエンタメとして楽しんできた歴史があるんだなぁとも思う。

少し前まで日本にもあった「見世物小屋」だってそうだ。

見世物小屋(みせものごや)は、珍奇さや禍々しさ、猥雑さを売りにして、日常では見られない品や芸、獣や人間を見せる小屋掛けの興行である。
見世物小屋 Wikipediaより

それで何を得るのか分からないけれど少なくともつまらない日常を乗り切るための非日常的刺激、一服の清涼剤的な役割があるのかもしれない。

見られているのはどちらか

ここでふと考える。

見世物小屋の中に居る非日常な物達から見た世界はどうなのだろう?彼らから見れば私達、一般人と言われる者達の方が奇人変人に見える事もあるのかもしれない。

自分の感情を押し殺し、言いたい事も言えず社会の歯車に意気揚々とハマっていくような、非日常的刺激が無いと乗り切れないような、そんな日常を送っている。死んだ様に生きている私達こそ見られていて、物珍しく思われているのかもしれない。

ゾッとする話

上の話と少し関連するけれど昔ちょっとゾッとした事があったので紹介したい。

私は商業高校に通っていた。就職率が売りで就職希望者は9割は就職できるし、結構な大手からウチの高校の卒業者枠が設けられていて学校から推薦された者が大手に就職してりしていた。

ただ反面、大半の就職者は3年以内に辞職していくという闇もあるのであくまで「卒業時点では就職できる」ぐらいで、まぁ学校の体面は保たれるぐらいのモンだろうと思う。

義務教育しか受けていない子供を3年間の間にそれなりの企業へ就職させるために学校側はどうするのか

めちゃくちゃ厳しいのだ
集団行動やら社会のルールを事あるごとに強いてくる。

体育の授業なんて軍隊のそれで10分間の休み時間の間に着替え、校庭3周、ケンケンでトラックを横断(右左両方とも)腕立て、出席番号順に整列、ここまで時間内に1人でも出来ていないと連帯責任でまた最初から同じ事をさせられる。(当時の話であって、今はそんな事はないと思います)

それは5月の暑い日だった。ある程度の人数が上に書いた体育の準備を終わらせて整列していると、体力が無さそうな華奢な女子生徒がケンケンをしながら今にも倒れそうになっていた。

でも誰も何もしない。
何かして整列を乱せば、連帯責任になるからだ。

教師も何も言わない。

でもその女子生徒は結構ヤバそうなのだ…

私はたまらなくなり整列している列から離れて倒れそうになっている子に駆け寄った。

「大丈夫?保健室いこうか?」と声をかけると
「大丈夫だから!列に戻って」と言われた。

私はちょっと様子を見た後、列へ戻った。連帯責任こそならなかったが周りからの視線が痛い…
彼らからすれば私の行動は奇人変人のそれであり「余計な事はするな」という思いがヒシヒシと感じられた。言うなれば私は軍隊で任務を遂行中、負傷した兵士を単身助けにいく周りが見えていない無計画なアホ兵士なのかもしれない。

だがここは戦場じゃない。人が倒れそうな程苦しそうでも規律を守る事を重んじ、自分の責任になる事を嫌がって、誰も何もしない。

「ここに居る人達みんなおかしくない?」

と心の内で思った。そして、その空気感に心底ゾッとさせられた。あと列に戻った自分にもちょっとゾッとした。その女子生徒はなんとか準備を終わらせ、授業にも出ていたのでその時は大事に至らなかった。

ドイツのアイヒマンの例ではないけれど、人は理由があれば倒れそうな女子生徒を見てみぬふりができるんだなぁと自分や周りを通して体感した。

妖怪の視点

規則のために自分の道徳や倫理、人間性を捨てている私達を「人間て面白いですね」と揶揄してくるのが、かの有名な墓場鬼太郎だ。

水木しげるさんは戦争体験者だし戦時中の異常な精神状態の人間を沢山見てきているだろうからそこからこのキャラクターが誕生するのも頷ける。(元々、妖怪が好きって事もあるだろうけど)

私はこの妖怪の視点に憧れている。
渦中ではなく少し俯瞰して物事を見ていたいと常々思っている。

なんだか話はまとまらないないけど、最近はそんな事をツラツラ考えています。

2月は寒くなりそうなので、皆様お身体お気をつけて!ではまた!(^^)

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