Voicecore Reading Poetrium『花羽音』2月18日(土) 15:30 / 19:00に行った備忘録
和久井優さんがでるから行った。
12時に出る前、次の日に行く名古屋行きの新幹線を取ろうとした。
えきねっとで新幹線を取っているからいつものように検索する。検索駅に名古屋がでない。東京から名古屋にいくには、駅会社的なものが違うため、スマートEXを使わないといけないらしい。
慌てふためきながらも駅へいく。
電車にのれても気が気じゃなかった。
これで取れなかったら自害するしかない勢いだった。
ほとんどお祈りしながら、時速50キロくらいの私は、座ったまま新規会員登録をすすめて何とか新幹線を取った。
渋谷と池袋を間違えて降りる。
東京カルチャーカルチャーは、建物の4階にあって、2階行きと、3階行きのエレベーターが並んでいる。
ここで本当にあっているのか不安だったが、それらしき人たちがいたので安心して4階へ登った。
15:30回
椅子が並んでいてそこに座る。2列目でもほとんど最前と見え方が変わらない。
ステージ裏の縦長の窓の隙間から、日差しが入っている。照明は消えて薄暗くなった。
ドレスワンピースのような黒い衣装で4人が入ってきた。
詩のようなセリフをひたすら話していく。
ひたすら言葉が出てくる。
白いA3くらいの台本を1枚読み終わると、落とす。
パートの中心人物が動いている最中に、ステージ端で待機している演者も落とす。
低音のビート。急に長く激しいセリフ。
設定を何となく伝えてくるような会話。
ステージの崖っぷちに置かれた複数の電球に繋がれたスイッチを演者が押したり、佇んでいる手元に置かれた機材のツマミを回してエコーをかけたり、演者に渡すためにアイパットを点けて待機したり、演者がなにかするタイミングが多い。
話が進むごとに情報が増えていく。
メディなんとかになると、背中から羽が生えて呪いに変えてくれる。4人はメディなんとかで、メディなんとかは世界に溶ける存在とか、そんなのらしい。
わからん。理解できない。
これは理解するヤツじゃない。
言葉の響きと、演出と、演技を楽しむヤツだ。
話は考えなくていい。
話はあってないようなものだ。
舞台に落ちた紙は終わる頃にはかなりの量になり、抜けた羽が落ちているようだ。
囁くシーンもあった。
いつか愛しむ私へ……。輪唱よりも口々にいう。重ならせていう。
口の開閉だけの音。口を開ける水気のある音だけのシーン。聴き取れない声で何か言っている。
潮騒の音、誰かがはしゃぐ声がスピーカーからして、一斉にお辞儀すると終わったのがわかった。
ほとんどの人が立ってない。終わった後の会場のざわめきと、わかった? の会話。
私もその中の1人だった。
わからん。でもなんか面白かった。
私は近くのバーミヤンへ行き、感じたことをメモした。
とにかくうなって、箇条書きしていく。
灰羽連盟のような印象。それよりもかなり分解された話だ。何と似てるとかない。
ユウリンチーがおいしかったし、卵スープもたくさん飲んだ。しょっぱいもの最高。
和久井さんがツイートしたやつに感想を送った。
私はコンテンツ大好き人間なので、アートな作品はわからない。
アート作品のようで設定があって、解るような解らないような、でも解らない、ギリギリの線を行ったり来たりして、最後にやっぱ解らない、のか? この絶妙なバランスがあった。だから「なんか」だった。
マーベルスナップをやりつつ時間を潰し、もう一回みれるし感じるか、夜公演にいった。
19:00回
ステージ裏の縦長の窓は夜になっている。
照明が消えると真っ暗になった。
光の演出がわかりやすい。夜の部はまた雰囲気がかわった。
4人が向かい合わせになり、詩を紡ぎ始める。
同じだ、昼と。
同じなのに、私は同じではなかった。
メッチャわかる。
最初に4人が詩を口々に発するシーン、あとに続く話へのツカミで、プロローグ的なところだったとわかる。
時々挟まる会話や独白は、キャラの歩みや心情を綴っているのがわかる。
隣の人が時計をしきりに気にして、音楽にノッてみたりしていたが、まったくわかってない気配がした。わかる。
何となく聴いていた詩やセリフが、点と点が繋がっていくように、完全ではないが物語がわかっていった。
彼女たちは、元は人間だった。泉にいくことでメディ・ブーケとなり、人間的に欠けている部分・呪いが花束になる。花束とは、背中に生える花のような羽。(ここらへんの設定は、少しHPに書いてあった)
袋から和紙のような紙を取り出して、読み上げるシーンがある。
ランダムな言葉が書いてあるのかと思っていたが、紙には何も書いてなくて、文字を読んでるフリをしていた。
(和久井さんがど忘れしたっぽくて他の人がカバーしてたのよかった。)
(私の目が悪いせいで、他の演者を見ている和久井さんがずっとこっちを見てる錯覚が起きていた。錯覚すぎる。和久井さんは、他の人の動きをみているのか、眼光が鋭いときがあり、かっこよかった。機材のツマミを回してたりしてたから、タイミングとか測ってたんだろうか。
終始柔らかいような、寂しいような印象があった。)
黒が似合う。みんな。人間として終わった存在だから喪服にもみえる。
最終パートの何度も何度も何度も重ねる「いつか愛しむ、いくつもの私へ」のあたりは、地球そのものとメディ・ブーケが溶け合って1つになってる表現だったんだ。溶けて混ざり合って、口の動きだけになって、無数の意識が1つになってるんだ。
自分の中で答えが生まれた瞬間、演出に鳥肌が立って納得した。
こんな深く考える必要はなかったのだろう。荒唐無稽で舞台全体が詩みたいなおかげで、何が答えってわけじゃなさそうだから、これも良し。
買うつもりはなかったポエトリーブックのようなものを買って、会場を後にした。
寒い渋谷の街を高揚しているいい気分で歩き、高輪ゲートウェイへ向かった。
閉演~ホテル
本当に良いもの見た。和久井さんの演技もみれたし、言うことなしの気分で高輪ゲートウェイからホテルへ。
ホテルの入り口がない。
スマイルホテルの看板もある。駐車場の裏、隣のビル、入り口らしき場所が見当たらない。
看板がいざなっている自動ドアの越しには、エレベーターしかない。
思い切って入って、階説明を読むと、受付は2階にあると記載されていた。武器屋なのか。よろしくないブツを売っているアンダーグラウンドな怪しい店なのか。
アパい。
ビジネスホテルチェーンはどこも似るのだろうか。
お茶を飲みながら、レッチリを聴いた。
スーパーアイムアライブだ。
背もたれにもたれ、風呂上がりの爽やかさと、10800歩歩いた疲労感で、生きてる~~~~とホントに言った。
舞台いい。
次の日は名古屋だから23時くらいに寝た。
良いものを見た高揚感からか、3時に起きてしまい、それから4時間布団でじっとしていた。
まとめ
音や演出や言葉の響きを感じて、受け取り手に考えるのを要求してくる舞台だった。
ポエトリーブックに、既製品のストーリーの枠組みからはずれたやつをやりたいって感じのコメントが載っていて納得。物語的な起承転結は無かった。演出が盛り上がりの変わりになっていた気がする。
確かに、実験的だった。
よかった。
アイドルコンテンツに関わりある人を選んだのも、メディ・ブーケの神秘性や偶像的部分とかけてるような気もしたが、それはあまりにもメタいしグロいから止めよう。
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