2020/05/20 見「南極料理人」

南極料理人みた。おもしろかった。海上保安庁厨房担当の主人公が南極観測隊に派遣されてクセのあるメンバーに料理を作ったりドタバタする仕事コメディ。

メンバーのクセが強いこと。
俗っぽくて夜な夜な自転車で外にでる医者。ラーメン大好きな隊長、何かスゴイヒゲが生えてるやつ、いじけて漫画ばっか読んでる車両担当など。

それを最初の食卓を囲むシーンでの食い方で匂わせてきたのがいい。醤油をぶっかけまくるやつ、きのこを避けるやつ、ごはんに具をのせまくって食うやつ、コイツラ絶対クセが強いと食でわからせてきたのがいい。

南極観測隊の勉強にもなる。最初にホワイトボードに書いてあった帰国までの日数が1年以上あって、そんな長期間いんの?!おれは絶対に無理だとなった。一人ひとりに個室はあれど、独房かってくらい狭く、帰りたくても外は南極。画面にはつねに閉塞感がただよい、考えただけで気が狂いそうになる。

昔強制的にいかされた塾の合宿を思い出した。あれは3日くらいだったがマジで最悪だった。みんなゲーム機とか持ち込んで遊んだから何とかなった。

彼らもそうだった。仕事のシーンはほぼない。「あんなオーロラ見たことない!観測しましょう!」に、「ごはん冷めちゃうよ」と、返すくらいない。

あるのはみんなで遊ぶ、飲む、食う。よなよな医務室に集まって酒盛りしたり、麻雀したり、いちごかき氷液で野球のベースかいて遊ぶ、勝手に厨房に入ってラーメン食う。飯も本当に南極なのかというくらいにうまそうな料理が並ぶ。肉が食いたくなる。

みんな肩書や家族がある社会人でありながらやってることが大学生の悪ノリ。「ここはいいな。自由だよ」という医者のセリフを体現するかのように様々なしょうもない遊びに興じ、大爆笑する大人たちを見るのがこんなに最高だとは。

本筋もいろいろ家庭の事情とかストレスによる衝突とかもあり、終わりに近づいていくにつれて彼らの関係が深く変化してくように見えてよかった。それは最後の方の食卓のシーンでよくわかった。

いわゆるストーリーの承の部分、予告とかタイトルで宣伝していたモノを見せる義務を果たす部分、最高におもしろいのを見せる部分で、バカみたいに遊び食卓を囲んで飯を食う大人たちの姿を見られるのはこの映画しかない。テーマをいろいろかんじたりもしたが、やっぱりそこだ。腹抱えて見れたのがとてもよかった。

ベストセリフ
悪ノリでほぼ服をきてないヤツを極寒にほおりだし、「しんじゃうしんじゃう!笑」かなり笑った。

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