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アメツチ怪談 朗読劇『番町皿屋敷』2023年10月8日(日)昼の部13:00 夜の部18:00 見に行った備忘録


和久井優さんが出るから行った。


曇。

昨日は、良さJで5時間くらい酒を入れてノッて、その後のホテルで右のふとともの筋肉が5分間ほど水面みたいに波打ち攣ったため、なかなか疲労があった。

川崎から調布へ。山根さんの朗読つき冊子をゲット。
中央口からでて、併設されているトリエの自動ドアをくぐった空間にあった。

調布は、立ったまま寝てる人とか、アルコールをずっと手に塗ってる人とか、いろんな人がいて面白かった。

11時頃につく。会場の渋谷区文化総合センター大和田は、今年あったトゲガールリアイベと同じ建物だったので迷いなくたどり着け、通り過ぎ、敷地内から2、3mほどにあるガストで、小盛りミートスパゲティとサラダを食べる。

12時ごろに6階にある伝承ホールに降り立つ。エスカレーターは4階までだから、最初からエレベーターに乗ったほうがいい。


エレベーター降りたらこれがあった




応援タペストリー
応援タペストリー
和久井さんタペのお名前ほぼ見たことある名前だった
応援タペストリー
おみずうまい



席、昼7列目でも近い。夜4列目近い。
青白い光に澄んだ空気で、雰囲気があった。

◯本編


会場
開演前と後は撮ってよかった

◯全体


よかった~~~~。

怖くない怪談の触れ込みは事前に聴いていたので、なんとなく笑える感じにするのかのと予想していたが、なんとも言えない悲しいすれ違いの話だった。

地の文とキャラのセリフがあるので、演者さんの朗読とセリフによるお芝居を両方堪能できる仕組みがとても良かった。

番町皿屋敷の原作を触りだけ読んでいたため、公演が開始され、朗読が始まると、原作の通りやるのかなと感ずけた。(たぶん、原作ラストの方をいいところで区切って、余韻が残るようになっていた。)

事前に読んではいたが一昔二昔前の古典の語り口なので、序盤の世界観説明パートは、まあーわからん。雰囲気ではわかっている。たぶんではわかってる。単語と知らない言葉が多い。チャック・パラニューク先生の小説でよーわからん薬の名前とかブランド品の名前とか固有名詞が続くくらいわからん。疲労と、和久井さんや皆さんの声の良さでちょっと眠くなった。というかチャックパラニューク先生の語り口ってこういう感じなんだと納得していた。

キャストが昼夜で和久井さん以外違ったのもあり、ストーリーは一緒だが作品の雰囲気がかわった。

昼の市川さんがやった播磨は純粋な武士で、原作を忠実?って感じだった。たぶん。
夜の阿部さんの播磨は、優男ではあるが武士としてのプライドはある男って感じだった。

個人的に夜の部がよかった。昼との違いが楽しめたのと、和久井さんがお菊だったからだろう。思い返せば、昼も夜も結構和久井さん側の席だった。

十太夫役の堀江さんの語りがめっちゃ良くて震えた。間の使い方とか語りの強弱とか、凄くてかっこいいーと口の中で言った。

阿部さんの播磨は、笑いっぽいのもあり、客席を巻き込む感じのセリフもあり、舞台俳優ならではって感じがした。
客層も夜の部は、あからさまに前の方が女子ばかりだったし、トリートの名前も阿部さんの名前かなり多かったし、かなり人気のある方なのだと伺いしれた。


◯和久井さん


昼の部の和久井さんは、主人公の伯母・眞弓役だった。主人公・播磨の頭が上がらない人。結構年を取っている人だから、老婆の感じかと思っていたが、綺麗なお母様って感じでよかった。

キービジュアルとは別の白い着物で、清潔感と高尚さが半端なかった。私は座っている姿を凝視していた。着物がにあう。推しを持つ仲間が、和久井さんの着物姿がいいから見たいって理由だけで来たほどだったし。

夜の部の和久井さんはお菊役で、キービジュアルの青い着物だった。侍である播磨の家で働くお手伝い的な人。播磨と身分違いの恋をしている。

和久井さんのお菊は、快活な若い女って感じだった。

和久井さんは、表情でも芝居をしていた。椅子での待機中でも、ライトが当たっていない最中に、シーンが近づくごとに表情が変化していくのが見て取れた。

椅子に腰を下ろしている姿がまあー美しかった。青白くぼんやりとした暗がりのなか、緩やかなSの字で綺麗に座していた。うなじの傾いたラインが暗がりでも白く浮いて、右手はひざへ自然に置かれていた。ため息が出るとはこのことだ。私のマスクが吐く息で、風を受けた帆のように膨らんだことだろう。番組メールに美しかったですって送っちゃったし。美しかった。美しいの形容詞を和久井優にすればいい。少なくとも私はよく分かるし、想像できる。

播磨に斬り捨てられ、椅子にかけると、さらに俯きがちになった。力なく座っていた。物憂げに座っていた。手元では台本の次のページが指でささえられて盛り上がり、草木のようにヒラヒラとたなびいていた。感情が高ぶったのか、目の下をなでる仕草もあった。たぶん。そこにいるだけでお芝居になっていた。

笑顔の和久井さんを見慣れているが、真剣に台本へ視線を落としている様がとてもいい。出方かタイミングを測っているのか、他のキャストを見る刺すような眼もまた見れた。かっこいいんだこれが。すごい集中されてるんだろうな。

ラストシーン、たまたま真正面あたりから見れたからよかった。

家に代々伝わる割ってはいけない皿を全て割ったタタリで、次々に家の人間が不幸にあい、誰もいなくなった屋敷で播磨が切腹をする前。遺体を捨てられた井戸から、暗闇に幽霊として姿を表すお菊が、播磨の呼びかけに嬉しそうな顔をした。

播磨が本当に自分を愛しているのか、お菊は皿を割って試した。それが播磨のプライドやお菊への一途な思いを傷つけ、殺された。殺されはしたが、裏を返せば播磨がカンペキに自分を愛していると確信できたわけで、だから嬉しそうにしていたんだなと思えた。いまからそっちに行くぞと声をかけられ、播磨と顔を見合わせるとことかも嬉しそうだった。ここの表情が昼の部のキャストとまた違った気がする。

相変わらず和久井さんのお芝居がよかった。濃さは感じなかった。和久井さんはなんというか、表面上は優しい人物がほのかに秘めている強さを醸し出すのがいい。うまい。それがいい。和久井さんが元来持っているものなのかもしれないけど。

眞弓はそうだった。お菊はそうでもなかった。お菊は、いってみれば普通の女だった。秘めているものはあまり感じられなかった。そこも演じ分けなんだろう。どこまでいっても自分が感じたことだから、真実は違っているだろうけど。

キャストの力量、演じ方、解釈、組み合わせで同じ題材でこんな変わるんだと知れた。

おもれー。朗読劇おもしろ~~~~い。



◯帰宅


普通に帰れた。三連休だったから心に余裕があった。
1時間ちょっとの公演時間だったから、日付変わる前に帰れてよかった。

その一週間はあきらかに調子よかった。

また行く。


よ。





・番外

昼の部のアフタートークで質問読まれて、アカベコみたいにお辞儀したから、瞬間の顔とかみれなかった。頭を振ったせいか、あの瞬間の記憶ほとんどない。隣に和久井さんリバティエイジコラボTが座ってる率高い。採用される質問だいたい過去に番組とかで和久井さんがいってたやつになりがち。スミマセンって毎回思う。逆にいえばこのエピよかったからもっかい聴きたいとかみんな聞いてくれって質問するのもいいかもな。奢りがすぎる。何様なんだおれは。

おたよりボックスが、駄菓子屋の浅い手持ちかごでほんとにここに入れて良いのか焦った。

差し入れのやつとか応援掛け軸とか、その人の人気が伺いしれておもしろい。女子のがお金を落とすとよく言うがホントそう。

最近、演技って書くか、お芝居って書くか迷う。演技が細かい意味で、お芝居が演目全体での意味でいうらしい。お芝居でいっか。



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おみず
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