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「信仰の対象と芸術の源泉」世界文化遺産を舞台に浮世音を奏でました @静岡県静岡市

情景描写ピアニスト山地真美は、静岡県静岡市清水区三保の海岸にてピアノ即興演奏とドローン空撮を行い、富士山世界文化遺産の構成資産に登録される情景を舞台にした作品作りを行いました。
各地の【今】を切り取る情景描写音楽【浮世音】作品として、30作品目となります。

世界中から愛される世界文化遺産の風景

 平成25年6月に「信仰の対象と芸術の源泉」として世界文化遺産に登録された富士山。駿河湾を挟んで富士山が美しく見える場所として、三保松原は世界文化遺産の構成資産に含められています。
約7kmの海岸に生い茂る約3万本の松と打ち寄せる白波、そして悠然とそびえる藤さんの姿は古くより多くの人々の心を打ち、様々な芸術作品の中に表現されてきました。
北斎の「冨嶽三十六景」に対抗して歌川広重が描いた「冨士三十六景」に描かれた姿は、時を超えて世界中の人から愛されています。
また、新元号の出典元として注目を浴びる万葉集の中でも、眺めることで思い悩みが晴れるようだと謳われています。

廬原(いほはら)の 清見の崎の 三保の浦の
ゆたけき見つつ 物思ひもなし
— 田口益人、『万葉集』巻3-296

付近には御穂神社や常世神の通り道である「神の道」もあり、古来から訪れる人々に力を与えてきた土地だったのでしょう。

古くから描かれた情景を新しい表現【浮世音】に描く

情景描写ピアニスト山地真美もまた、そんな土地の力に魅せられた一人です。
演奏活動の中で岡山東京を行き来する中で立ち寄った三保松原。
浮世絵としても描かれていたその土地の【今】を、浮世音として新たに表現したいという強い想いが沸き上がり、その情熱のままに役所に電話を掛けたといいます。
その後、関係各所のご協力を賜ることができ、撮影が実現することとなりましたが、天候や富士山がみえる季節など撮影の好条件を整えるために三回リベンジを重ねました。


満を持しての今回の撮影は、静かな朝に行われました。
徐々に目覚めていく海を感じながら、海岸に設置したピアノで奏でられたのは、新たな「羽衣伝説」。

かつて天女が舞い降りたとされる「羽衣伝説」を感じられる場所。
「羽衣伝説」を感じられる場所。
美しい舞を披露して天に昇っていく様子がイメージされました。


地域の今を伝える活動にご関心のある方へ

古来より愛され、芸術に描かれてきた情景を、今だからこその表現で描き直す。
なぜなら、【今】私たちが感じている、愛おしいこの風景を未来の仲間たちに伝えていきたいから。

そんな活動にご関心を持っていただける方は、是非お力をお貸しください。
素晴らしい情景を知ることは勿論、撮影許可申請の部分などでその土地の方のお力を借りたいと考えています。
それぞれの地域の愛おしい情景を「音楽のお土産として未来にのこす」を実現していきましょう。

また、それぞれの地域での情景を描写した音楽動画作品「浮世音」はYouTubeで発信しております。本活動を気に入っていただけましたら、是非チャンネル登録もお願いいたします。
http://www.youtube.com/channel/UC4jilGnZWzHw3ZD4tNekjSQ?sub_confirmation=1


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