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OWVの描くストーリーは何か?

4月1日、OWVのライブツアーCASINOへ行ってきました。本当は巨大感情による感想という名の怪文書を書こうと思っていたのですが、それよりもこの壮大なOWVの描く物語の方が気になってしまい考察noteを書くことにしました。

また、このCASINOから初めてOWVのライブに触れた方も見ているかもしれないので、先に説明しておきます。
OWVのライブには一話完結ではない長いストーリーが設定されているようです。明確に「続きもの」の演出が始まった地点は昨年2022年4月のファンミーティング「POSTTOWN」であるように思います。繋がっていないようで話は繋がっており、リーダー本田くんのメンバーダイアリーの表紙(OWVのファンクラブコンテンツ:ダイアリーは手書きのため、表紙にイラストも描けます)では小出しにヒントが出されています。

POSTTOWNはファンミーティングだったこともあり、ポップな作りでした。OWVの4人は風にさらわれた黄色のチケットを追って車で走ります。しかし途中車がエンストしてしまい、直すためファンたちのいるPOSTTOWN=宿場町に立ち寄り、そしてまた出立する…というものです。

同年9月、続く「STRANGE」は意味深な展開に。
冒頭に車で走っていることを示唆する映像が一瞬入るのですが、直後真っ白な世界へOWVの4人はバラバラに投げ出され、白いドアを開けた先で合流します。しかし世界ごとバグってしまっているのか、広陵とした景色は白黒、身体は消えかけ。唯一無事な秀太が持っていた石が光を放って立方体に変わり、世界は安定してライブが始まるのです。
そしてライブが終わると、彼らは黄色いドアからどこか違う世界へ出ていきます。本田くんがポケットの黄色いチケット(=POSTTOWNで追いかけていたもの)を確かめ、誰もいなくなったあと、消滅した黄色いドアよりも遠くに青いドアが出現し終了。

・白いドア
100回目のメンバーダイアリーに描かれたこの白ドアのある空間はSTRANGEで飛ばされる世界。ちなみにSTRANGEのキービジュアルに映り込んだ看板の「vacancy(=空室)」はこの不思議空間までに経由した空白の場所か、自然以外何もないSTRANGE空間そのものを指しているのではと思います。このイラストと実際のムービーではドアの色と景色がちょっと不一致ですが…(自然のみの空間から出るドアが黄色なので、自分がいる側の色をしているはずと思うのですが)衣装はTime Jackerz。
ドアの色まで考えられているのなら、空白の場所は本当は「ただの空白の場所」ではなく各地に飛べるようなところ、ゲームでいうワープ用の部屋みたいなものかもしれません。

カッコ良すぎるvol.100

・秀太が持っていた石が立方体に変わる演出
石がうっすらピンクがかって見えたことからローズクォーツ(愛や優しさの象徴といわれます)、立方体=QWVと考え、QWVの応援や後押しのような力でOWVは安定し、ライブにやって来れる、という意味合い…と考えていたのですが、CASINOでもキューブが現れたので自信がなくなりました。単純にキューブ型のキーアイテム、なのかもしれません。後述の林檎に時空を飛ぶ機能があるとしたら、これは4人の存在を安定させる機能がある、とか。

・青いドア
STRANGE当時は、今回の話のキーが秀太だったことから次は文哉で青ドアなのかと思いましたが、どうやら違うようです。この話は後ほどCASINOの段でします。

そして2023年4月、CASINOでは衝撃のラストが訪れます。
「未来と今を繋ぐ林檎」なるものを勝ち取りにきたOWVは(CASINOで無事に勝利を収めたのか?)無事に林檎を手にします。手にした林檎は赤いキューブに変わり、4人で満足げにそれを眺めていた時、それを持っていた本田くんに拳銃が突き付けられて暗転、というものです。初日の福島公演へ行ったのですが、全員初見の会場では皆驚きの声をあげていました。

・林檎
この「林檎」については気になることがあります。STRANGEで秀太の石がキューブに変質した時は最初からなぜか彼が持っていて困った時に主張を始めるという「お助けアイテム」でした。
対してこの林檎がキューブに変わった時は文哉が何か操作しており、その際端末に表示されるのは「System hacking」。プロテクト解除でもシステム起動でもありません。林檎を手に入れた時はパスコードを入れ保護を解除していることから、正当に手に入れたように見えるにも関わらず、です。
この「キューブに変わった林檎」は想定された本来の使い方をされていない可能性があります。不正使用なのか、バグアイテム的な使い方なのか…

・カット割(ほぼ妄想)
また、拳銃を突きつけられる前のカメラカットは本田→中川→佐野→浦野→本田。そこまでの違和感はないですが、赤いキューブをそっと掲げて眺める本田くんが2回映ること、2度目が最初ほどうれしそうでないことは少し気になるような、ならないような。もしここに意味があるとしたら、この林檎を手にしたOWV(あるいは本田くん)は何度か過去に飛ぶか巻き戻していてループしている、とか、実は1回目と2回目のカットが違う時間軸なのでは?と思います。
(レディセで執拗に時間を演出されていたのが一生気になっているQWVですみません)

・拳銃の主は誰か?
もしここにいるOWVの中の誰かであるならば、立ち位置や爪を塗っていないことから考えて(文哉はずっと黒ネイル)、秀太なのですが…
全くの他者であるならば数多の他のダンスボーカルグループ、ボーイズグループのメタファー的なもの?突然新しい登場人物が出るわけもないので、敵のような存在に意味があるならこの辺りな気がします。CHASERで追っていたのが追われる側になる、ということですね。
…しかし私はTwitterで相互さんのお友達が「もう一人の本田くん」説を出していると聞き、あってもおかしくないと思っています。正しく林檎を使わなかった時、あるいはこの先失敗した時の結末をすでに知っている未来の自分が止めにくる…アツい展開じゃないですか?
別世界の自分…という存在もアリです。この林檎を手にしたことでTimeJackが可能になった「自分」が違う選択をした先の未来パラレルワールドから時空を飛び越えて現れるのかもしれない。難解になってきたぞ。

・青いドアと方角の話
ここで今まで出してこなかった話。この壮大?なストーリーと4人には方角で示される何らかのヒントがあります。本田くんがツアーごとに出す、あのメンバーダイアリーヒントです。

STRANGE時のもの
CASINO時のもの

見切れさせてはいますが、これは一つのイラストを分割し、さらに回転させています。矢印部分が通常通り北なら、西から反時計回りしていることになりますね。前回キューブを持っていた秀太、今回キューブを手に持った本田くんの順です。
次のツアーでは勝くんが何らかのキューブを手にし、最後が文哉なのではと思います。

STRANGEで最後に現れた青いドアはかなり遠くにありました。引きだったので他見える範囲にドアは恐らくありません。なのであれは次に行く場所ではなく、反時計回りして最後に辿り着く場所ではという見解です。ただ、前半に乗せたダイアリーvol.100の白いドアの絵と方角のイラストではメンバー色の配置が異なるのだけが気になりますが…どうしよう、これにさえ意味があったら私は今後本田康祐のことを創作の師匠と呼ぶことにします。

まとまりがなくなってしまいましたが、本田くんが大事に持っている黄色いチケットが最終目的地には変わりないはずなので、武道館かあるいは五周年で一度大枠が見えて完結するのではないか?と思っています。第一章完結かもしれないけど。
OWVはキューブ(QWV)という強大なアイテムを手にして世界を飛んでいるのかもしれません。何もわからん。壮大すぎる。しかもツアー毎だから進み遅い気になる教えてよもう…なにこれHUNTER×HUNTERとかなの?

メンダイでヒントが小出しにされるのなんかを見てもこのストーリーを本田くん(を軸にOWV)が考えているのだろうと思っていますが、とにかく彼らはさりげなくスポを放り込むことをしがちなので、疑心暗鬼に陥るともう全てがフラグに見えてきます。(実は私はレディセで狂ってしまい、その時からずっとMVを通して本田康祐は時間を遡る力があるんだ…と言ってこういう壮大考察…いや妄想をしてきたので、現実が追いついてきて怖くて震えています)。

「CASINO」ツアーから次作アルバムが「JACKPOT」と明らかにくっついているのも少し気になります。過去にもandI→youとかありましたが、より明確というか。次の作品やツアータイトルは何になるのだろう?
次のツアーで過半数が出揃って少し話が見えるのではと期待中です。このページを大幅更新できますように!

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