人生のお守りみたいな曲のはなし
アンジョーヤリーナと出会ったのは、2022年の虹会だった。直球ストレートな歌詞が心にぐさぐさと刺さりまくって、気づいたら号泣していた。これまでも、応援しているアイドルに、オンリーワンとか100年先もとかは言われたことはあったけど、「愛せ君の人生」なんて言われたことはなかったから、あまりにまっすぐな言葉で衝撃だった。それがあまりに好きだったので、音源を探して歌詞をしっかりと読みたいと思った。そしたら、過去シングルの初回限定盤音源だった。まあ、こちとら長年オタクやってるので欲しいとなったら手に入れるんだけど、たまに特定の盤が妙に高くなってることがあるのはなんでかな、と思ったらそういうことだったのか、とこのときわかった。今回、ベストアルバムのメンバーセレクトでこういった曲たちをなんとかして掬い上げよう、としてくれたのがよくわかったから感謝しているけど、これから先もいたちごっこになるよね。超きっと大丈夫とか、すでにそうなりかかってるから。メンバー作の曲は、なるべく通常盤に入れるべき、というのもけっこう考えられているな、とは思うけど、どうしても、一気にかみしげ曲2曲とかになると、初回ABに1曲ずつ、となってしまうのも仕方ないかな、とも思う。考えてみたらグループにコンスタントに曲作ってるコンポーザーが2人もいるのって普通にすごいよな。とはいえ、好きになった楽曲が普通に手に入らないのは悲しいので、しばらくは仕方ないけど、リリースしてある程度たったらサブスクにのせる、とか、今後は考えていってほしいと思います。
話が大きくそれてしまったけど、アンジョーのおはなし。今回ファン投票1位楽曲となったことで、テレビでフルサイズ披露されたり、YouTubeでも過去のライブ映像が公開されたりと、ようやく一般的にも日の目をみることとなった。もちろん、AWARDのライブでも、重要なところで歌われている。こんなステキな曲が5年も前の曲で、彼らとオタクたちの中で温め続けられていた、というのが奥ゆかしくて素敵だと思っている。等身大の応援歌を歌わせて、彼らほど心に響く歌い方ができる人っているんだろうか、と思うくらいに、彼らから届くアンジョーヤリーナは、あたたかくて、強い。そして、アンジョーは歌割りがエモい。かみしげ、ツイン、BADと、往年のシンメ同士で肩を組み合って歌っているだけで泣ける。はまちゃんが、振り向かずすすめ!って励ましてくれて、のんちゃんがルーティンワークは間違いじゃないって肯定してくれて、極めつけに重岡くんが愛せ君の人生!って言い切ってくれるんだよ。子どもの頃なりたかった自分になれたとは到底思えないけど、それなりに頑張ってきたはずって、思っていいのかな。単純で良かった。自己肯定感低めのおたくの毎日を爆アゲしてくれる。
そんな人生のお守りみたいな曲を歌ってる、宝物みたいな人たちに出会えて、まさに一生がハッピーアワードだな、って思ってる。こんなふうに思える自分の人生、愛してあげてもいいかな。っていうおはなしでした。
ちなみに、YouTubeで公開されてるアンジョーでは、ダブトラのときのやつよりも、結成10周年の生配信の最後に歌ってるやつのほうが好きです。顔がカラフルなほうですね。音源と比べると、たかだか数年間で、ものすごく歌うまくなっててすごいよねぇ、って、見るたび聞くたび思ってしまう。カラフルなのも彼ららしくてまた一興。