霜田大宮をこれまでのスタッツから見る
こんにちは!
今回はタイトル通り、少し今までの大宮のスタッツと山口のスタッツなどから、感じたこと、こうなるかな?ということを考えていきたいと思います。
100%数字から見る予想なので、そういったことが許容できる方のみ閲覧することをお勧めします!
1 これまでの大宮アルディージャ
まず、ここである2つのスタッツを見てください。
図1
図2
見方としては。左の数字が高いほど、そのチームがこういう攻撃をしていた。また%はそれがシュートまで行けた割合を出しています。
上記は大宮アルディージャのここ5年間のどこかの年の平均数値になります。ちなみに2015年は強すぎてスタッツが軒並み高すぎたので割愛します。
これを見ると、まずわかりやすいのが、数年間でスタイルがコロコロ変わっていて、大宮がどこを目指しているのかはまったくわからないということ。
2つ目は図1はポゼッション、特に自陣から繋いで攻撃をしたいが、図2は繋ぐことはそこまで固執せず、深い位置からのロングカウンター。いわゆる堅守速攻に近いチームだということがわかります。
まず、図1に近い数字の時の大宮を上げてみましょう。
図3
図4
この2つが直近で近い数字ですね。図3はカウンターの数値が。図4は自陣からのポゼッションの数値が特に近いものを感じます。図1、図3、図4はポゼッションを目指していたことがわかります。
では図2に近い数字の時の大宮はどのような形なのでしょうか?
図5
一番近いのは図5だと思われます。ポゼッションが低く。ショート・ロングカウンターともに数値が高いことがわかります。そのためプレス・ゾーンともにバランスが良く、守備が整備されているチームなのがわかります。
※ちなみに少し異質なスタッツを表してたのは以下のシーズンです。
図6
特にこの年はポゼッション、カウンターともにまんべんない状態になっています。このスタッツで昇格できないということは、失点が多いのでしょう。ちなみに2018年です。
ここまで見て、みなさんはそれぞれの図が何年のスタッツを表しているかわかりますか?
図1は2021年(16節まで)、図3は2020、図4は2017年
図2は2016年、図5は2019年です。
ここからある程度わかるのは、感じてはいましたが数値で見るとポゼッションサッカーが機能したことはなく、守備が整備されてカウンター中心の場合にチームが好調なのがわかります。
といことで、完全私見ですが、スタッツから見てみた場合、現実的なサッカーをするなら守備を固めたカウンターサッカーが大宮の成功体験的にも、残留を考える上でも現実的なのではないか?と思います。
2 レノファ山口時代の霜田監督
では今度は霜田監督のサッカーを見てみましょう。
正直、毎年主力が抜かれまくってたので難しい部分もあります。
2018
2019
2020
上記を見れば非常にわかりやすいですね。間違いなくカウンターサッカーの監督です。ボール保持を見ても、最小限は繋ぐことがわかりますが、カウンターベースなのは間違いないでしょう。
攻撃箇所が中央攻撃・サイド攻撃と年によって大きく変わるのはその時いた選手の特性もあるのではないかと思います。例えば2018年にはオナイウ選手がいました。
さらにこのカウンターをもう少し見てみましょう。
2018
2019
2020
上記3つは、上が攻撃について。下が被攻撃についてを表しています。わかりやすいのは、どの年も攻撃回数が多い=短い攻撃、速い攻撃が多いということだと思います。この数値はポゼッションすると攻撃時間が長くなる分、攻撃回数は減ります。徳島なんかは昨年このスタッツが最下位です。
この辺りからも繋ぐことではなく、速いサッカーをするのだろうなと思います。
ただ気になるのは守備についてです。3年間通して見てもあまりのもひどい。数値だけの判断ですが、おそらくは守備は仕込めない。これからも失点は多くなる可能性は高いと思います。カウンターも多いということで、守備を組織的ではなく、とにかくプレスに行き、取ったらカウンターなのだと思います。
2016
2019
大宮がカウンターサッカーをしている場合は上記の通りになります。基本的には守備の数値が軒並み高いことがわかります。2016年はそもそも攻撃させない、2019年はシュートを打たせない守備ができているということ。
同じカウンタサッカーでも今までの守備をベースにしたカウンターサッカーではなく、殴り合いのカウンターサッカーになると思います。
残留を考えると、色々考えさせられますが、とにかく攻撃には変化があると思います。
3 今後の大宮アルディージャ
①選手の起用について
あくまでもここまでは、これまでの霜田監督のサッカーの分析です。
そこから大きく変化しないとすれば、433のフォーメーションかもしれません。
こういった監督のやり方を考えた時に、正直現有戦力ではかなりミスマッチがあると思います。守備が構築できない想定の場合、中盤には守備範囲が広く、CBには対人に優れた選手を置く必要があります。また攻撃時には早い攻撃前提のため、前線だけで仕事が完結できる選手、身体能力に長けたCF、上下動を惜しまず、ミドルなども撃てるボランチなどが必要になります。
そうなってくると、前線では松田選手、中野選手、ハスキッチ選手、奥抜選手、高田選手などが。中盤では三門選手や石川選手、松本選手。CBには河本選手などの出番が増えるかな?と思ってます。ケガ人や年齢の問題もありますが…。
逆に現有戦力と追わないというのは、単純にユース出身選手のサッカーと合わないかなということです。ここはユース出身選手が頑張っていって適応していくしかないと思います。
基本的に間のスペース裏のスペースを使うのがユースから仕込まれているので、前線はできると思います。ただ出し手、特に中盤に関してはそれぞれの特性に+αしないと厳しいと思います。例えば小野選手はアンカーかなと思いますが、もう少し守備強度上げないと厳しい、みたいな感じですね
②移籍期間
ここで本気度が見えると思いますが、本当に霜田監督のサッカーが今までと同じようなものならば、夏とオフにかなり選手の入れ替えがあるのではないかと思います。誰が出る、などは言いたくないので割愛します。今回は必要そうなポジションについて少しだけ。
サイドの選手は絶対必要なので割愛します。
必要なのはとにかくCF。キープよりも、一人で推進力を持たせることができる選手。ドリブラーではなく、身体能力の高い選手。それこそマテちゃんとかオナイウ選手。
2つ目は個で打開することができるWG。433をする場合ですが。
3つ目は運動量に長けた、パスで散らせることのできる選手。それこそ三幸選手みたいな。
4 最後に
ここから、大きな変化があると思います。良くも悪くも。
とりあえず今シーズンもスタジアムに行き、応援し、見届けたいなと思います。
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