穴あきパンツのミーちゃん。その2
「まだいるの?」
なんだこの猫みょーに人懐っこい。
小さいけど産まれたばかりじゃない。誰かに飼われていた様子。
「ダメだよ、うちはもういっぱい動物いるからね、お帰り」
そう何度も足に絡みついてくる突然の訪問者に言い聞かせる。
旦那くん:「欲しかったんだよね」と黒いT-shirt を毛だらけにして私に訴える。
私:「Enough」と一括。
旦那くん:「猫は何度も飼ったことがある、実家にもいるし、前の家にいた、手はかからないよ」とさらにお願いする。
私:「そういって、鶏も、鴨も、豚もどんどん持ってきては結局面倒見てるのは私じゃないの?小屋の掃除もまったくしないし」ともうやめて!と断固拒否。
旦那くん「ちゃんと世話するから」。。。。と小声になった。
無視するしかない、すぐにいなくなるだろう。そう思っていた。
仕事からいつものように戻り、家の周りに牛乳の入った容器を見つけた。
「やられた。」
旦那くんはしっかり餌付けを始めていた。
我が家は床が1メートルくらい地面から上がっていて、いわゆる高床式。家の下は草刈り機が置いてあったり、家を建てたときの廃材やペンキなどが置いてある。風が通り抜けて日陰で涼しいので鶏の絶好のたまり場にもなっている。
もちろん、子猫が寝るスペースだってある。
”みゃ~~ぉ”。ひょこっと床下の隙間から顔をだした。私の顔を見るなり駆け寄ってきて足にまとわりつく。”ミヤ~ヤ~ヤ~”と離れない。大きな耳と大きな目で訴えてくる。
あ、、、可愛い、、、かもしれない。
旦那くんの手にまんまと引っかかた瞬間だった。