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樹のインタビューを読んでの「アイドルとしての人間」雑記
音楽と人のインタビュー
「(自分は職業柄誰かのために生きているから)
1年だけでいいから自分のために生きてみたい」
樹が放った言葉は私の心の湖の中にぽちゃんと落ちた。
みなさんはこの言葉でどう考えただろう。かわいそう?
大変だ?どうしてあげたらいいんだろう?…
私はなぜか「ありがとう」と思った。
樹が樹として意見を言うのを初めて見た気がしたからだ。あまり本音らしい本音を雑誌で見たことがなかった。特にマイナス面の言葉。
それは年齢や経験がそうさせたのかはわからない。
「1年間自分のために生きたい」なんてファンからしたら結構インパクトのあるコメントだと思う。
だって好きな人が今の生き方とは違うことを求めているからだ。彼の「今」をすきな私からしたら凪もない湖に大きな石が投げ入れられたような、ただ衝撃だけが残り、自分の感情は出てこなかった。
全員のインタビューが載ってる雑誌を読んでも樹は主義として持っているのかどこか俯瞰したような、論理的なコメントを残す。感情で話す部分はほとんどないような気がする。
逆に言うと北斗のように自分の心を(想像ではあるが)たくさん知ってもらいたい、と思うメンバーや慎太郎のようにアイデアマンもいる。だから6人のバランスはとても素敵だ。
「どうでもいいものに時間を割いてる暇はない」
という言葉は「キカナイ」の歌詞のように外野からの意見に時間を割かず自分たちを信じて進むという意味に思えた。
私はうつ病で双極性障害で境界性パーソナリティ障害。いわゆるボダという100か0の思考の人間である。だから外野の声もいちいち反応してしまうし、失敗したらしにたいと思ってしまう。でも生きなきゃいけなくてつらいとずっと前に思っている。早くしにたいな、ミスをするとずっとその思考に囚われる。
他の雑誌でじゅりが言ってた
「限界まで頑張りすぎず何でも程よくいこう」という言葉。その言葉に続くのは
「皆さんに疲れた姿を見せたくないから。楽しくないし、元気もらえないでしょう?」
美容院YouTubeで行っていたのは
「この髪色、ファンの人に気に入ってもらえるといいな」
アイドルみんな共通してるのかもしれないけど、
樹は生粋のアイドルだと思う。
何回も何回も雑誌のインタビューで似たようなことを言っている。
その言葉にだいぶ救われている。「しにたい」という気持ちは変わらないが、自分の好きな人は周りの人を笑顔にするために辛いことを消化して生きていると思うと、自分がちっぽけに見える。
Xで知らない人のコメントが流れてきた。
「樹はよっぽどな悪意が無い限り絶対炎上しない。全方位配慮されて隙が無い。その上キャラクターを守っている」
はっとした。私のように隙が無いと思っている人はいるし、キャラクター(難しいけど、ちょっと悪い男のようなヤンキーのような、その上色気があるような)を守れるってすごいことだなと思った。そういうキャラクターって一歩間違えれば炎上しやすいと思うので。ANNでもそのキャラクターをリスナーにいじられてはやり返し、しかしそれも武器にするほどである。
じゅりのインタビューは感情がかなりコントロールされていると感じる。アイドルだからか模範解答のような言葉を残してくれる。少し冷たく感じ割る時もある。でも、そこに少しだけ本当の「田中樹」が入ってくる時もあり、それが冒頭でも書いた「自分のために生きたい」に繋がるのかもしれない。見え隠れする彼の実態を垣間見える瞬間がインタビュー文章なのに「なんてセクシーな男なんだろう!」と文章の地らリズムを感じる。私は変態かもしれない。
アイドルという職業なんてとても辛いことがたくさんあると思う、その反面ずっと気を張ってくれているのかなと思う。
「自分の本当に悩んでいることは誰にも話せない」亀梨チャンネルや、あべこべ男子に上田くんが来た時にじゅりが言った言葉。
「それは大変だね…田中家はそういうフシがある」
とおそらく兄もそうだったのだろう。だからこそ(わたしも同じだが)薬の方に走ったのかもしれない。
でもいつもずっと素敵なかっこいいセクシーなアイドル田中樹を維持するために、しんどい時はたくさん休んでねと思う。
「(自分は職業柄誰かのために生きているから)
1年だけでいいから自分のために生きてみたい」
アイドルの中にある彼の心の声が少し見えた気がした。心の見せられるギリギリの部分(推測でしかないが)を見せてくれて、ありがとう。
みなさんはどう感じたでしょうか?