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ちょっと一杯ひっかけたい日も、たまにある。
ねぇ、今日の話なんだけどさ
もしよかったらなんだけどさ
てか、今から暇じゃない?
なんて。
気軽に誘える友達が近所にいたらなぁって思ったんだけど、近所じゃなくて遠方にすらそんな友達いなかった。
急にこんな誘いが来たって迷惑!
とか、結局人と会っても疲れるだけ…とか。
誰かに迷惑をかけることを考えたらひとりの方が気楽だし、例えば友達と呼んでいい人がギリ数人いるとしても、気軽に誘える友達はゼロ人説なのであった。
どうしても今夜、お酒を飲んで自分をぶっ壊し、ピリオドの向こうへ行ってみたい。
そんな気分になっても、一緒に飲んでくれるのは相棒のぬいぐるみだけ。
しかも、土曜の夜に混雑した店でひとり居酒屋なんて絶対に無理だからわたしは回転寿司を選んだ。
約45分待ち。
それでも予約をすれば入れる。
少し時間をつぶし、予約時間が近づいたのでお店に向かうと店外にまで人がわんさか溢れていた。
カップル、友達グループ、家族…
ぬいぐるみとふたりで来ていそうな人はいなかった。
こんなに混んでいるのに、てか予約した時はこの光景を見ていないから、テーブル席で予約してしまった。
気まずい、これはとても気まずいぞ。
せっかく待ったけど、順番待ちをキャンセルした。あと少しで案内される順番だったけど。
こういう状況であれば、店員さんや他のお客様の視線が気になってしまう。
「土曜の夜にひとりとか、かわいそう」
「ひとりなのにテーブル席かよ」
「ちったねぇぬいぐるみ、食事中はしまっとけ?」
「あいつ、エビばっか食ってんな」
「あんな大人にはなりたくないね」
言われてないけど、そんなこと言われているような気がしてしまう。
だから今日は諦めて、大人しく帰った。
冷凍庫に白米が入っている。
それをあっためて、ご飯泥棒的な瓶詰めおかずで食べる。
飲み物は水で!
結局、食事中は水が一番おいしいんだよな。
ワンドリンク、頼まないと悪いなぁと思って頼んでいるだけでほんとに飲みたいのは水なんだ。
誰の目も気にせず、家の、ある意味個室でゆっくりご飯を食べる。
ぬいぐるみだって目の前に置き放題。
愛でながら、ほかほかご飯🍚
明らかに、性に合っているのはこっちだった。
身の程をわきまえた振る舞いをするのがお互いのためだから、無理せずやっていこう。
でもやっぱりたまには、記憶をぶん投げて踏んづけて明日に残らないくらいに飲んでみたい願望も少しある。
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