SNS観察日記　トークマン

　私はとあるSNSアカウントを1日中観察していた。
その理由は、芸能人のSNSアカウントに苦情を言い続けていた人物A氏と毎日話している人物だからだ。
苦情を言っていた方は依然観察して、十分な変人と理解していたので今回は観察対象から外した。
何故、苦情を言い続けるような人物と会話を続けるのか？
同様の変人なのか？
怖いもの見たさでこっそり見続けることにした。
これは人間の好奇心から始まった観察記録である。
適宜、本人の発言をよりわかりやすく誇張した表現もある点は理解していただきたい。

やはり、今回の観察対象の男性（多分男性なのであろう。自分のイチモツを自慢する呟きが多数ある）は朝からA氏と会話をしている。
この男性に対して名前を与えようと思う。
何がいいか・・・トークマンとしよう。
トークマンはA氏に対してこんなやり取りをしている。

「なるほど、あなたの言う通りです」
「あんたしか俺を理解してくれない」
「俺は女に嫌われる男だ。母、姉、妹からも嫌われている」

トークマンのリプ

かなり自虐的な人物である。またある意味相手を妄信している。

その一方で、デビューしたばかりのセクシー女優の垢に対して、

「○○す」
「俺の○○を○○しろ！」
「お前は生きていてダメ」などXの規約に違反する発言を次々とリプしている。しかも午前中にずっと。

トークマンの暴言

この時間帯は仕事をしていないのか？
さらにそこで、以前から会話をしているA氏のリプを見つけると女優の垢を巻き込んでのやり取りを始めるのだった。
巻き込みリプはあらゆるところで迷惑行為と見なされている。
そんなことも関係ない人物達のようだ。
会話の内容としては、セクシー女優の悪口と作品のレビューと高年齢層であるファンに対しての悪口。どうしようもない会話だ。

　午後になると、今度はアニメキャラになったつもりであれこれと世の中に対する不平不満を言い続ける。
相当ストレスが溜まっているのだろう。
ん？この時間も暇なのか？
1時間に10ポスト以上している。
今度は飽きてきたのか、また同じセクシー女優に対して関係のないリプをしている。何とかして、自分の存在を認めて欲しいようだ。
すると、トークマンのリプに対して異議を申し立てる人物が現れたのだ。
「あなたは頭がおかしいぞ」という内容のものである。
これを餌と捉えてしまったトークマンは怒涛のリプを続ける。
最初は会話を試みていた相手もトークマンの恐ろしさに気付き、トークマンをブロックした。
それに対して、トークマンは以下のように発言していた。

「かわいそうなガキだったな」
「日本にはまだあんな奴がいるから日本の未来は明るい」
「またいつでも俺が相手になってやる」
「俺がお前に愛を与えてやる」

想像を超えるトークマン語録

　夜になると再びA氏とトークマンのリプ合戦が始まった。
やはり、トークマンはこの時間も暇なようだ。
セクシー女優はこうあるべきと二人で言い合っている。
自分たちほど女優の未来を考えている男達はいないと称えあっている。
再び、世の中の男性に対する悪口、とくにセクシー女優のリプ欄にいるおじさん達の悪口を言い続けている。
私からは、この二人に対して特大ブーメランが戻ってきているにしか見えない。
しかし、本人達は全く気付かない。
お互いにおやすみの挨拶を交わしてリプ合戦は終わった。
もう時間は夜中の1時を回っていた。

そして、私は自分のXに届いた大量の通知を確認した。
報告が完了しました

数日後、トークマンの垢は凍結された。