天地四心伝の悲鳴と考察(天道輝編)

四心伝、お疲れ様でした。地獄でしたね。今日が祝日でよかった。おみと申します。

今回がPRS初現地の私にとって、かなり印象に残るイベントになりました。その中で頭のなかにあった考察が爆発しそうななので、感想がてらここに記録をします。悲鳴という名の栄養なり考察の一助なりとなれれば幸いです。
どのキャラクターやアイドルたちに対しても考察の余地はいくらでもありそうなのですが、考え出したらキリがないしその度に寿命が縮みそうなのでドラスタ、レジェ、クラファの3ユニットを予定しています。今回はドラスタです。…何で今回全員キャストがいなかったドラスタからやるのかって?それは私の担当だからです(私欲)。己の欲望の為に動いている。紅蓮様のいってる事正しかった。
そう思いながら本編をかきかきしていたら、しょっぱなの正義(輝)だけでまぁまぁな文量になってしまったので天道輝だけにします。計画性を持てや。

最初は自己紹介なので、飛ばしてしまっても大丈夫です。



自己紹介

私は2022年8月にサイスタを始め、そこでPになりました。元々シンデレラガールズのアニメを中学生の頃見ていたり、大学の友人がSideMのPだったりしたので、SideMの名前は知っていたし「男性版アイマスなんでしょ?」ぐらいには思っていました(何なら大学の友人に布教もされた)が、Pになるまでには至らなかったです。大学生の私暇だったろ。何で始めなかった?
最初はだらだらと「へーこんな感じか」みたいな感じで続けていたけれど、イベント「change to chance」で「昔の自分にかっこいいって思ってもらえるように今を頑張る」と眩しい笑顔で決意した天道輝にすっ転びました。かっこいい。

その後も何やかんやあり、コネクタイムで天峰秀のかわいさにやられ、手が長いせいで秀の担当カメラに映り込みまくる葛之葉雨彦に爆笑し、ドラスタクラファ担当雨彦ファンとなり今に至ります。
え?ブレインパワー?ムンナイ?思い出すだけで墓ができるのでやめましょうか。

PRSに関して言うと去年の超常事変は参加予定はなかったけど、前日に副業でかなりしんどい事があり(先輩の目の前でギャン泣きして上司から心配と励ましのLINEが来た程)、ヤケクソで配信チケットを買いました。買ってよかったです。

そんな感じでPRS(とこれまたヤケクソでプレイした某有名丸いピンクが世界を救うゲーム)に心を救われた私は、あの時の恩に報いる為に現地チケットを買った。決して、そう、決して。葛之葉雨彦演じる紅蓮様のビジュに背後を刺されたからではない。アクスタとクリアカード買ったけど。

ちなみに過去舞田スカジャンの背景についていろいろ語りました。独り言の駄文ですが、興味を持ってくださったらそちらもご覧いただけると嬉しいです。(あの時話した横須賀の話はまだできていません。やる気はあります。)

四心伝の残りの考察書けるか信用されなくなってきました。頑張ります。週末には同時視聴ありますし。

「天地四心伝」感想

話を今回のPRSに戻します。今回の映画テーマは完全オリジナルという事で、正直に言うと前回と比べてかなり入り込みやすかったです。元々超常学園は続編が決まっていたようなので、モバが無くなった以上朗読劇のテーマに真っ先に選ばれるべきでしたし、話もとても面白かったと思っています。ただ、正直「モバよく分からんから今回は参加しなくていいかな…」と思ったのは事実です。当時はYouTubeで過去のイベントを公開してくれたとは言え、まだアーカイブもなく予習しにくかったですしね。まぁ結局見たしそれはそれでめちゃくちゃ楽しんだけど。

そんなこんなで見た「天地四心伝」、前回以上の地獄と癖が待っていました。というか軍記ものが好きなので、今回のテーマが元々私好みだっただけかもしれません。どうでもいいけど私の好きなゲームはファンの間で「血の同窓会」と呼ばれる戦乱がどのルートでも起きます。あの地獄を思い出しました。

時系列に語り出すと脈絡が分かりにくくなるので、以下キャラ考察もかねて、感想を言います。先程も言いましたが、今回はドラスタ…と見せかけて天道輝演じる正義です。

天道輝の行動と正義の行動

正義は考察を始めてから見ていられなくなった人です(いきなり)。演者は担当だけど、いや、担当が演じているからこそ正義を見るのがとても辛いです。

最初は「違和感があるなぁ…」くらいでした。劇中で正義は何をしたか思い出してみて下さい。


そう。


何もしていないんです。


天道輝という男は困っている人、助けを求める人を放っておけませんし、誰かを助けるための努力は惜しみません。その証拠に、大手の弁護士事務所を辞めてまで味方のいない子どもを守り、サイスタのエピゼロ4話(YouTubeで公開されたもの)では「桜庭の目を見ていると苦しんでいるようで放っておけない」と翼に打ち明け、薫を構いまくります。このおせっかい振りはモバでの輝の姿をしっかり引き継いでいますね。

また、彼は知識を得る大切さを理解しており、アイドルになった今でも法律の勉強を続けています。というのも、弁護士や行政の支援システムは助けを求める人がSOSを出してくれないと出る幕がほぼないんです。だからこそ、助けを求められた時どれだけの事を知っているかで初期対応が変わってきます。輝は今は弁護士ではなくアイドルですので、きっと今の輝が弁護士として誰かの笑顔を守るエピソードは今後描かれないでしょう(アイドルとしてならいくらでも描かれるだろうけど。…そうですよね?)。それでもいざという時何もできないのは嫌だから、彼はたとえ今の自分の役目でなくても法律の知識をアップデートし続け、「何かあったら頼ってくれ」と言い続けるのでしょう。ヒーローだぁ…………。

ファンコンのエピソードでも、困った事があったら頼ってほしいと伝えています。

そんな輝が演じる正義は基本的に結の話を聞くだけです。仲間にとって良い聞き役である事には間違いありませんが、困ったこと、今までにない事が起きても「志積なら何か知っているんだろうけど…」と言うのみで、そんな志積に使いを送り情報を得ようとする素振りはありませんでした。
今回の輝の役回りは若い族長である結に前代族長の側近として色々助言する立場なのかな、と思っていたんですが、蓋を開けてみるときな臭さを感じ行動する役割は四季が演じる盟でしたね。不穏な現状に手を打たない輝(の顔をした正義)というのははっきり言って違和感でしかありませんでした。

しかし、アーカイブを見るうちに、頭の中にこんな考えが浮かびました。


正義、業が深すぎる

正義は「何もしなかった、しようとしなかったせいで守りたいものを守れなかった輝」じゃないか?


………………

自分で言って辛くなりました。ですがそう考えると私の中で、正義の行動が腑に落ちます。彼は自分の経験が先行しすぎていたのです。狩りの様な現場仕事は経験が物を言いますからね。人は自分の持っている知識や経験以上の思考はできないと言われています。鬼族との関わりという経験を持っていないから、正義は結に大した助言もできなかったのでしょう。「何もしなかった」というより「何かをするための手段すら知らなかった」の方が近いでしょうか。知識を得たくてもその方法を知らなかったのか、はたまた知識を得るという選択肢すらなかったのかは分かりませんが。

そんな正義の末路は皆さんご存知の通りです。本来なら自分がするべきだった事(鬼族を警戒して結に進言する、帰ってこない子どもを探すなど)を未来ある盟にやらせてしまい、盟は鬼の手に落ち、結や信まで失い、自らも怪物に成り果てた盟に討たれます。しかも彼は終盤こう言います。

「こうなったのは、全て大人たちのせいだ。」

丹碧の乱でも千紫万紅の乱でも、もちろん例外はいますが多くの登場人物は怪物や争いの原因は鬼族だと考えています。蒼生も人間族と鬼族どちらもが原因と言っていますね。本当だよ。怪物だって人間族を出し抜くために作った様なもんだもんな。
しかし、正義は原因を「大人たち」と言うのみで、種族を断定した言い方はしていません。

想像の域を出ませんが、きっと正義も盟をはじめとする同胞たちの無惨な姿や大好きな兄の亡骸にしがみつき泣き叫ぶ縁を見て、大人である自分の無知が招いた罪を理解したのでしょう。人や鬼の醜さを、自分の縄張り以外を知ろうとしなかった自分に気づいた彼の目に、あの生き地獄はどう映ったのでしょうか。想像するだけで身につまされる思いになります。


…………………。


こんな役、天道輝にやらせたの誰だよ………俺……?嘘だ…………。


また、もしこの想像が本当なら、あの一瞬で全てを理解した正義は確かに鬼族に対して無知でしたが、燐の言う様な「知能の低い獣人族」ではなかった事になります。まぁ、そもそも正義が若者の知らない事を多く経験していたからこそ、現役を退いた今でも結や信に慕われていたのでしょうしね。

そう考えると、獣人族丹碧の乱でも報われてねぇ………。戦死した人数もそうだけど、千紫万紅の乱で自分の無知で戦死した正義と親しかった長老の志積(おそらく獣人の中ではかなり物知り)が、同じように暴走して怪物化した同胞に殺されてるんだぜ………。まだ幼い若葉と一緒に…………。地獄だ………………。
唯一の救い(救いでもないけど)は丹碧の乱では勇にとどめを刺したのが鬼族じゃない事かな…。大好きな縁に見られたくない姿を見せる事なく、大切な相棒の烈によって最期を迎えられた点は、仲間に手をかけた事を悔いながら燈に討たれた盟との違いだと思います。いやそれでもしんどいよ。

正義を演じている輝は誰かのために行動できる人です。ですが無鉄砲という訳ではなく、あくまでできるのは「誰かのために自分にできる事」を必死に思考し、努力する事だけです。成功も失敗もする。天才でも秀才でもなく、泥臭い。不器用。でもそこがどこまでも眩しく、かっこいい。
また、彼自身がそれをできるのは、これまでの過去の経験から、知識の大切さ、知識を身につける術を学んできたからでしょう。もちろんこれは私の解釈に過ぎず、先輩Pに「輝はそんなじゃない!!!」と怒られるかもしれませんが、私にとって輝はそんな風に見えます。

そんな輝が、経験だけに終わってしまい、なす術なく大切なものを蹂躙されて身を滅ぼす役を演じているんです。プロデューサーは苦しいです。助けて。助けなどない?そうですか…………。
だからこそ、プロデューサーでありながら、正義が見ていられません。ヒーローの土台にすら立てていないから…。
ケインの方がまだ傷が浅かったかもしれない。あれもあれでやべぇやつだったけど。

最後に

いきなり担当を書くんじゃなかった。結構なエネルギーで書いたので割と今頭がオーバーヒートしてます。
というかあまり出番の多くなかった輝でここまで考察が捗ったの、担当だからですか?(多分それもある)今からもう1人の主人公枠である雨彦と鋭心の記事書くのが怖いです。ちなみに雨彦と鋭心の記事は同時に書こうと思っています。同じ紅蓮を演じたのもそうですが、元々頭の中にあった考えを踏まえないと意味わかんない事になりそうなので…。
この2人以外は今の所ユニットごとで出そうと思っています。この時点で先輩Pの方々による考察が飛び交っているので、頑張って私のぐちゃぐちゃ脳内を整理します。

ひとまず、今はギャグを全然拾えてもらえず四季に気を遣われる輝に癒されてきます……。
ここまで長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。

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