自分は景色の一部。なら、美しくありたいじゃない?『機嫌のデザイン』感想(20/100日)
スーツをかっこよく着こなす男の人が好きだった。10代の頃から。
中学生、いや高校生かな? 少なくとも、高校生の頃には確実にスーツ好きを自称していた。「大人」で、「仕事ができ」て、「スマート」で。わたしにとってスーツは、ありとあらゆる「好き」をぎゅうぎゅうに詰め込んだ、運動会の日のお弁当みたいなものだった。(なお、最近はお昼前に解散する運動会も多いようだけれど)
そんなわたしも気づけば、いい大人と呼ばれる年齢になってしまった。すでにスーツは「大人」の代名詞ではない。時には自