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弟子入り - 前編

ヨロブン、アンニョン!(みなさん、こんにちは!)
ソウルで3坪のお寿司屋さんをやっているオミジャです🌷

さて。

昨日、聞いてしまったやり取りなんですが...


・・・・・・・・・。

まさか。。
醤油差しがだるまに弟子入りしたいだなんて。。

今でも滑稽な様子が思い出されてクスッとしてしまう。


忙しい一日を終えサーモン寿司(店名)が閉まった頃。タイミングを見計らって、醤油差しがだるまに近づく。

これまで育んできた醤油差しの夢。
来る日も来る日も勇ましく立ち続けるだるま。の弟子入り。。
自分もあんな風に堂々と居たい!
'居る' だけの存在。
毎日毎日、醤油を差す以外立っている自分に重ねるあの凛々しいだるまの姿。

ス・テ・キだ!


思い切って申し出た。



なに? 弟子だと?

直ぐに断られた。

急な申し込みへのだるまの胸の内を想像する。。


・・・・・・・・・。

1度断わられたからと簡単に引き下がるわけにはいかない醤油差し。
すかさず切り込む。


やり返すだるま。


本気で真面目な醤油差し。
真面目に受け入れようとしないだるま。

急な申し出に、正直、何が起こっているのか把握出来ていないだるま。

急に頭が痛くなる。。ノーシンでも飲んだ方がいいかな?

・・・・・・・・・。


しかし、オレに憧れているだなんて。。
悪い気はしないな。

ちょっと、聞いてみるか?

醤油差しの回答に一瞬戸惑うだるま。

''オレが堂々と凛々しいだって?''

待ち続けるだけの毎日に嫌気が差して、最近はダラケ放題、適当に立っているだけだったのだ。

自分はただただ右目を手に入れることのみを待つ身。
右目が入るその瞬間を待つだけ。

大半の時間を '待つ' ということに費やすだるまの人生。
この店、3坪のサーモン寿司(店名)の店長が左目を入れたその日から、目標達成の結果を待ち続けた。'最初の年末' はドキドキヒヤヒヤしてしまい、体重が一気に50gも減った。
痩せただるまはあまり格好良いものではない。

それを現在3回も繰り返している。
店の店長がオープン時の '願掛け' を少し大きくしちまったんだ。
それじゃ、目標達成は1年、2年じゃ無理だろうってんだ。

参考図書…?… 参考投稿⇩⇩⇩

目標達成まで1年のはずが既に3年という月日が経っている。オレは3年もの間立ち続けているんだ。流石のオレも気が散り始めてな、だるまであることにちょっとした戸惑いを覚えているところだった。

そこにこいつが変なことを言う。
オレの弟子だと?

オレが堂々としていて凛々しいだと?

その言葉にくすぐったさを感じ、次に、体の奥底から力がみなぎって来るのを感じた。

誰かがオレを見ていてくれた。
そして憧れているだなんて。


今まで感じたことのない自信と喜びに目の前が明るくなった感じがした。



さて、醤油差しのひょっとした申し出から始まっただるまの人生のお話。
醤油差しの申し出は受け入れられるのか?

続きは後編を楽しみにしていてくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました🌷



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