東京裁判一日体験 (Ingenta インジェンタ株式会社を提訴、台湾人経営者)

タイトル通り、先週東京裁判所で人生初の裁判を終えたばかりなので、記憶が新しいうちに皆さんとシェアしたいと思います。

まず、10年のLegal Highファンとして、まさかドラマと同じ裁判所に立ち、自分で古美門の役を演じて弁護するとは思いませんでした。本当にこの会社に感謝したいです、この機会を与えてくれたことに。

実は最初は弁護士を探そうと思ったのですが、訴訟金額が大きくないことと、調べたところ手続きも比較的簡単だったので、自分で訴えを起こすことに決めました。ここではプロではないながらも簡単なプロセスを共有しますので、皆さんも似たような状況に遭遇した際は、自分の権利を守るために積極的に行動してください。

事件の概要:

我々: DeepBrain合同会社、小型ソフトウェア会社

相手方: Ingenta株式会社、ソフトウェアプロジェクトの仲介会社(?)

第三者: K社、台湾の会社

事件の内容としては、相手方がK社から案件を受け、我々に外注しました。価格交渉の際、相手方はK社の資本金が1,000万台湾ドルしかないことを理由に価格を下げようとしました。しかし、契約を締結した後、K社の資本金が実際には4,000万台湾ドルであることが判明し、我々はこれについて疑義を呈しました。相手方はミーティング中にその事実を認め謝罪し、我々が価格の引き上げを求めた際、「検討するが問題ないだろう」との返答があり、その後もプロジェクトの議論は続けられました。

しかし、最終的に相手方は価格引き上げを拒否し、契約を解除することになりました。我々はそれを了承しましたが、契約開始から今までの1週間分の給与を支払ってほしいと要求しました。しかし、相手方は支払いを拒否し、我々が疑義を呈した時点で契約が一時停止されていたという言い訳を並べました(それならばミーティングの後半でプロジェクトの議論を続けたのは何だったのでしょうか?)。

大まかには以上のような内容です。これまで日本企業との取引は順調に進んでいましたが、今回は同じ台湾人の経営する会社で、残念な結果に終わってしまいました。皆さんも海外での取引においては、同じ台湾人だからといって過信しないようご注意ください。

現在の状況としては、我々が提出した証拠が不十分だったため(初心者なもので汗)、追加提出を行い、次回の裁判が開かれる予定です。今後も進捗を更新していきます。

初めての裁判を経験して、手続きにも慣れてきましたし、裁判長と助手の方々も非常に親切で、我々が初心者であることを見て、法律用語についても説明してくれました。次回の裁判にも自信を持って、古美門を演じ続けることができそうです(笑)。

次の記事では、訴訟手続きと訴状の書き方について詳しく説明しますので、お楽しみに!

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