人間ドック当日記
書こう書こうと思っていた日記をえらい長いことほったらかしにしてしまっていた。
もはや記憶が朧げだけれども一応記しておこう。
朝5時起床。
雨なので散歩には行かず、愛犬と30分くらい遊ぶ。
その後、何も食べることができないのでただただ出発時間まで時間を潰す。
にしてもだ、昨晩飲んだ下剤の効果が全くない。
まったく便意をもよおさない。
いいんだろうかと少し不安になる。
電車とシャトルバスを利用し病院に到着。
受付まで20分くらい待たないといけない。
ぼんやりと待つ。
ほどなくして受付開始。
滞りなく終了。
更衣室で検査着に着替える。
Mサイズを着るがなんか小さい。
申し訳ないが改めてLサイズをもらい着用。
なんだか幸先が悪いぞ。
検査開始。
健康診断でやるような検査を次々とこなしていく。血液検査に身長体重測定。心電図やらなんやらかんやら流れるように検査が終わっていく。
あっというまに胃カメラと大腸カメラ以外の検査が終わる。時計を見ると10時だった。
一日かかると言われていたが、昼過ぎには終わるんやないか?と思う。
そしてこの後はそのカメラ。
内視鏡の検査室に導かれ、下剤を飲む。
1.8リットルだったかそのくらいの量を、紙コップ1杯分に分けてそれを5分かけてゆっくり飲む。
そして便がおしっこみたいな色の液体になるまでトイレに行き続ける。
これがまぁ苦痛ったらなかった。
なかなか純粋な液体にならない。
どうしても便のカスが混じってしまう。
次こそは!次こそは!と念じトイレに行くが、便器を見ると便のカスが視界に入る。
もう一生カスが出続け、もう一生検査を受けられないんやないかと絶望した。
そして何回目のカスを出したときだろうか。
こんなカスばっかり出す男に見かねたのか、病院にも段取りがあるからなのか知らないが、
看護師さんが今の状態で検査ができるか先生に聞いてみますと言ってくれた。
その看護師さんが仏様に見えた。
ようやくこの地獄から抜け出せるかもしれないと思ったら涙が出そうになった。
いや、涙が出そうにはなっていないか。言い過ぎた。でもそれくらい嬉しかった。
先生がダメと言う可能性もあるのに、もう解放されたかのような気分になっていた。
しばらくして、先生のオッケーをもらいましたという報せを聞き、本来ならここで嬉々となるところなんやろうけども、もう前段階でそうなってしまっていたので、あ、はい。そうですか。とローテーション気味のリアクション。
今度はカメラを体内に入れるという不安が産まれてきていた。
点滴をうち、色々と説明を受ける。
鎮静剤を射つから寝てる間に終わるということ。ほんまかいな?と思いつつ、鎮静剤を射たれる。
気がついたら大腸カメラの途中だった。
胃カメラが寝てる間に終わっていた。
大腸カメラも目覚めはしたが意識は朦朧としていて気がついたら終わっていた。
気づくと休憩室で寝ていた。
本当に寝ている間に終わっていたみたいなもんだった。
鎮静剤ってすごい。
その後、カメラで見た結果を聞き、支払いを済ませ帰宅。
大腸の何処かに小さめのポリープが2個あったそうだ。
でも今どうのこうのするようなもんじゃないらしい。
また来年、さ来年あたりに検査してどうなってるか確認したらいいと。
もう二度とあの下剤地獄は経験したくなかったが、死んで本当の地獄に落ちるのも嫌だから、また来年の今頃の時期に検査を受けるとしようか。
とりあえず、健康体だったみたいでなによりだ。
おわり。