免許の話
大学生になったばかりの頃、同じ大学の友達が教習所に通い始めました。私も運転免許取ろうか迷ったけど、ひとり暮らし中は車乗らないだろうと思い結局取らずに大学1年生が終わりました。
そのまま取らずに生きていこうと思っていたのですが、ある夜なかなか眠ることができず色々なことを考えてしまいました。
もしも、両親が急に亡くなってしまったらどうするんだろうと。じいちゃんが運転できなくなり、私の母がよく代わりにスーパーへ買い物に行っています。母だけではないのですが、母が行く頻度が高かったと思います。田舎なので車は必須です。色々なことを考え、私も免許を取ったほうが良いのではないかと思い免許を取ることに決めました。
なんとか寝ることができて起きて、すぐ友達に連絡しました。その友達は免許合宿に行っていたのでどこに行ったのかなど気になることを聞きました。その日に同じ教習所へ申し込み免許合宿の日程が決まりました。
私の性格では、通いは向いていないので合宿にしました。友達と行く人が多いと聞いていたので不安でもありましたがこのタイミングしかない!と思い1人で申し込みました。
長期休み、免許合宿が始まりました。教習所に行くまでのバスで1人の子が話しかけてくれてその子と行動するようになりました。歳は違かったけど友達ができました。
たしか2日目に実技の授業で上手く運転できず注意されて泣いてしまいました。本当に私はすぐ泣いてしまうんです。その日は高校時代の友達に電話をかけ辞めたいとずっと言っていました笑
第一段階、実技が本当にだめで友達より遅れていて仮免受けられないだろうと思い落ち込んでいました。でも、みきわめの直前に担当してくださった方がとても分かりやすくなんとか間に合い予定通り仮免を受けることができました。
1番目が私だったのですが、終わったあと2点ほどだめだった所を言われ落ちたなと思ったのですが無事受かりました。説明で良い所を言われたら受かった、だめな所を言われたら落ちたと思ってくださいと言われていたので受かったと知り驚きました。学科の方が私には合っていたので特に心配はしていませんでした。
仮免の日に、受かった人たちは早速路上教習が始まりました。最初は凄く怖かったです。車も多く人も歩いています。夕方で暗かったこともあり余計に。第二段階は運転にも慣れてきたこともありだんだん怖さもなくなり楽しめるようになっていました。でも場内で運転すると安心して運転はできますね。
最終日が来ました。途中でぶつかるよと多分怒っている声で言われ今回は本当に落ちたなと思いました。他にも、急に紙を引っ張り出して書き込んでいて何をやらかしてしまったのかと焦りました。
さっさと受かったか受かっていないか発表して私を楽にしてと願いながら長い時間発表を待っていました。あの時間はつらかったですね。時間の進みが遅くなってしまったのかと思うほどにゆっくり時間が進んでいきました。
たしか受かった人は番号が呼ばれたのですが、私の番号も呼ばれ聞き間違いではないかと思いつつ移動しました。
間違いではありませんでした。本当に嬉しかったです。やっと解放される!と。
友達とは同じタイミングで予定通り卒業できました。友達がいなかったらきっと予定通りいかなかったと思います。たくさんアドバイス、応援してもらいました。届かないだろうけど、改めてありがとうとここで伝えますね。
友達とは駅で別れたのですが、またねと言って手を振りました。住む所も年齢も違う。きっとまたはないのだろうけど、またねと見えなくなるまで手を振り続けました。ちょっぴり悲しくもなりました。たった2週間だけど一緒にご飯を食べて授業を受けて買い物も行ったりして。免許合宿が終われば連絡を取ることもなく出会っていなかったのではないかと思うほど関わりはなくなりました。元気でいるかな。これからも連絡を取ることはないだろうけど友達になれて幸せでした。
それから無事免許を取得して実家にいる間はたまに運転をしています。社会人になったら運転する機会も増えるんだろうな。運転練習しないといけないなと思います。また帰ったら運転します。