見出し画像

LAの治安

2024年8月28日から31日までアメリカ・ロサンゼルスに滞在。約1年ぶりの海外旅行、そして地球を東回りにぐるっと一周するという、個人の旅行としては大規模な計画をスタートさせた。さらに行き先はは全て初めて訪れる国のみ。ろくに治安や危険地域も調べずにパスポートと防犯グッズだけを揃えて元気に飛行機に飛び乗った私は、まさにネギを背負った鴨のような存在だろう。

現在は深夜0時半。路上にいる人々の叫び声やクラクション、パトカーの警報が鳴り止まず、ホテルの部屋は8階だというのに騒音がうるさくてあまり眠れそうにないので、ロサンゼルスの治安について個人的なレポートを綴る。

ホテルは星ではなく場所で選べ

今回はとにかく安全をと思い4つ星ホテルを取った。
部屋の綺麗さやスタッフの感じの良さ、サービスは申し分ないが、ホテルの外まで4つ星とは限らない。
私がホテルに着いた瞬間、上半身裸の男性が局部を押さえながら叫んで猛ダッシュしてくるという悪夢のような出来事に遭遇。やめて〜〜!!と思いながらスーツケースを盾に道をこじ開けるようにダッシュして、ホテル内に避難した。ここまで来れば大丈夫だろうと安堵をした矢先、ホテルのエントランスがめちゃくちゃ大麻臭い。B級パニック映画の序盤のようなLAの洗礼を受けた。

ダウンタウンは無法地帯

じゃあどこに泊まればいいんだという話だが、色々と歩いてみた結果とにかくダウンタウンは無法地帯化していると感じた。
少しでも観光地を離れた場所を歩いたら、なぜか白人と目が合うと冷笑される(特に白人の子どもに多い)。
また、道端でズボンの中に手を突っ込み局部を押さえた男性(ヤバい男は局部を押さえがちなのか?)が急に「助けが必要か?君は泣いてるように見える。助けてあげようか?俺が助けてあげる。俺が!君を助けてあげるよ!」と迫ってきた。残念ながら局部を押さえるような怪しい男の助けは要らない。すぐに近くのレストランに逃げ込んだが、そのレストランもあまり客がいなくて店内は薄暗い。危ない思いをした通り沿いにあるがらんとしたお店の雰囲気はなんだか怖かったので、早く作れそうなメニューをテイクアウトで受け取り、Uberタクシーを呼んでそそくさと退散した。

現在、LAダウンタウンの路面店は空きテナントが多い。物価高騰の影響で中々庶民が住めないのだろう。そしてLAの位置するカリフォルニア州は大麻が合法化している。これが火に油を注ぐようにして、ダウンタウンの治安の悪化がヒートアップしているように感じた。
ハリウッドで有名な、アメリカでも有数の発展都市であるロスの経済を支えているのはきっと、ビバリーヒルズあたりに住む超富裕層なのではないだろうか。たくさんの移民を受け入れたうえ大麻を合法化したロサンゼルス。路面に広がるのは空きテナントと、18時には店を閉め閉店時には鉄格子まで降ろしている店が連なるダウンタウンと、高級ブティックが立ち並ぶビバリーヒルズ。
貧富の差が拡大化した街の光と闇を肌で感じることができ、今回の旅の意義を感じている。

アジア人女性が1人であまり歩かない方がいい

めちゃくちゃ当たり前の教訓かも。行く前から分かっていたが、上記のような危ない目に遭ったのも多分私が若いアジア人女性で1人だから。屈強なタトゥーごりごり黒人とか雇えばよかった!(レンタル彼氏ってアメリカにはないのかな?)

ちゃんと訪れる前に危ない地域と危なくない地域を調べるべきだっか〜と少し後悔したが、時すでに遅し。それでもロスに来てよかったと思う。
あとこれはインターネットへの不満なのですが、海外に関するサイトや記事って「いつ書かれたの?」って思うことが多くないですか?ちゃんと記事をアップした日付が書かれていないことが多いし、当たり前に海外を庶民が歩いた時の肌感っていうのが情報として届くことが超少ないと思う。なので今私が書いているわけなのですが。

LAはユニバやディズニー、サンタモニカビーチなど日本では観光として言わずと知れた魅力的な街だが、今はそんなにダウンタウンは治安が良くないということ、そして1人で来る場所ではないかもという事を伝えたい。もちろん1人でも楽しいけれど。
気候は良いし食べ物は美味しいし歴史的な建築もあるが、エンターテイメントに全振りした場所は絶対誰かと一緒の方が楽しいんじゃないかなあ。というのが個人的な感想。
とりあえず、行く人は滞在先の地域だけは注意してほしい。あとはおかしな人はたまにいるが、基本的には親切でフランクな人が多いと感じたから、きっと誰と来ても楽しめる街だなあとは思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?