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ノートの表紙をアレンジ!お好きな紙でこんな簡単カスタマイズはいかが?
突然ですが、紙、お好きですか?
わたくしは文具関係という仕事柄もありまして、どうしても紙ものが気になる性質がありまして、ついつい集めてしまいがちな人間です。
そして、それを何に使うかというと、実はあまり使うあてもなくという、、、でもこの気持ち、紙好きな人ならわかってくださると思います。使いもしない紙を収集するのは、本能であり喜びであり、押さえられない衝動なのです。
しかし、昨年あたりから少しずつ、使い道も考えるようになりました。きっと一生で使い切れないほどノートやペンを持っていることに、ついに気付いてしまったからだと思います。
これまで集めた紙も、使ってあげなくてはかわいそうだし、もったいない!何か、お気に入りの紙を有効に使える場所がないものか?
あーそうか、目には目を、紙には紙を!紙を活かせる場所は、やはり紙の上かもしれない。
ということで、自分と同じような紙ファンの方のために、好きな紙を表紙に貼って楽しむためのノートを作ってしまいました。
貼るだけ簡単レシピ
それでは、前回の白いカレンダーのToDoリスト化に続いて、今回は白いノートの表紙にお好みの紙を貼ってオリジナルを作るというワークをしてみます。
おうち時間の充実に、文具でお役に立てれば幸いです。
動画がオススメですが、おっさんがボソボソしゃべっているのが苦手な方は、以下の写真でどうぞー。
ノートを準備します。コデックス装という、背表紙に製本テープを巻かない仕上げ(そして180度パタンと開く!)のノートですと、表紙に紙を貼るだけですので、非常に簡単です。
そしてお好きな紙を選びます。この作業が一番楽しいですねー。今回は紙採集家としても有名なフリーアナウンサーの堤信子さんに分けていただいた、海外のパン屋さんの包み紙を表紙にしたいと思います。
めっちゃ美味しそうです。(・∀・)
次に糊を作ります。
製本用ボンドをお持ちの方はそれをお使いいただくとして、わたくしは木工用ボンドとフエキ糊を半分ずつくらい混ぜたものを水で塗りやすい濃度に伸ばしてやっております。
※詳しい方のブログによると木工用ボンド:フエキ糊=1:9が良きだそうです。次回からは糊を多めにしてみようっと。日々研究です。
糊をノートに手早く刷毛で塗ります。内側から外側へ向けて動かし、ノートの側面に糊が付かないようにします。
もし側面に付いたら、すぐに拭き取らないとノートが開かなくなるという悲劇に見舞われます。(;´Д`A
背表紙に紙のまっすぐな面を合わせて、貼ります。
気泡やしわが入らないよう、しっかり伸ばして、きれいに均します。
裏返して、余分の紙を切り取ります。
片面(表紙)終わったら、急いでもう半面(裏表紙)も急いで作業します。ゆっくりやってますと、表紙が反ってきてしまいますよー。
両面できたら、プレスします。しつこいですが、プレスをきっちりしないと、表紙が反ってしまいますので、超重要です。
家中の重い本を持ってきて、平なところでノートの上に乗せましょう。そして完全に乾くまで、一昼夜ほどじっくり待ちます。いや、乾燥&プレスは、長ければ長いほどいいですので、待てる方はなるたけ長めにやってくださいね。
ちなみにうちでは、簡単なプレス器というか、簡易的な万力のようなものを作りまして、ギュッと圧力をかけております。ワークショップなどへ、重い本を持っていけませんのでね。
しっかりプレスしたら出来上がり!
とっても美味しそうなノートになりました。(・∀・)
上手に貼るポイント
糊をゆっくり塗ってますと、最初に塗ったところが乾いてきてしまって、永遠に塗り続けるということになってしまいますので、素早く塗るか、もしくは糊の濃度を調整して、すぐに乾かないようにするか(ムズイなそれ!)など、第一の工夫のしどころがあります。
これ、わたくしも毎回、研究しながらやっておりますが、一発勝負の方は何度も研究することはないと思いますので、やはり要らない紙に塗ってみて、お試ししてからのほうが良いですね。
第二のポイントは、ノートの側面に糊がつかないようにすることですね。ワークショップでもここで失敗してしまう方が多く、細心の注意をしていただいてます。
繰り返しになりますが、側面に糊がつきますと、ノートが開かなくなりますので、お気を付けくださいね。
そして最後の三番目はプレスです。単に糊を乾かすだけではなく、反りのない美しいフォルムを保つために、非常に重要な工程です。焦らずじっくり重しをしてくださいませ。
紙を貼る以外の楽しみ方
白いノートですが、お好きな紙を貼るだけでなく、マステやシールでデコったり、絵を描いたりすることでもオリジナルが作れます。
わたくしなんかは絵心がないので、今までは勝手に諦めていたのですが、例えばゼンタングルのようなパターンの決まった文様などでしたら描けそうだなーとか、固定観念にとらわれないようにチャレンジしたいと思っています。
あ、ゼンタングルなら白じゃない表紙色でも良さげですね、、、ノンブルノート「N」は全部で10色以上ありますので、考え始めると妄想が止まりません。
mizutamaさんが表紙に描いてくれました!
そんなとき、手帳!展「ててん」を開催している宮崎じゅんさんから、「ててんの展示用に、mizutamaさんにイラスト描いてもらったよ~」と連絡が。
え!あのmizutamaさんですか!ということで、展示がひととおり終わったあとに撮影させていただきました。油性のコピックと、黒のボールペンで描かれた直筆です!ご覧ください~。
はい、かわいい~。
この裏表紙の凛とした感じも好きです。mizutamaさん、ありがとうございます!
ノンブルノート「N」は、表紙に撥水系のコーティングはしておりませんので、染料や顔料のインクを弾かずに、しっかり吸収して受け止めます。
それが奏功して、カスタマイズには最適な仕様となっております。白以外の色も同じですので、描けますよ。貼ってよし、描いてよし、塗ってよしということで、おうち時間をお楽しみいただければ幸いです。