『文房具屋さん大賞』J-WAVE出演の際の内容をメモ
先日、J-WAVEの「CHINTAI COLORS OF WONDER」という番組に出演いたしました。テーマが「ニューノーマルな文房具」ということで、コロナ禍の『文房具屋さん大賞2021』についてのコメントです。(わたくし審査員長を拝命しておりまして今回のお声掛けとなりました。)
あらかじめ「こんなような質問をします」というお題をいただいたので、なんとなく答えを打ち込んでおきました。実際には、時間の都合で質問されなかった項目もありますが、せっかく入力したので貼っておきます。
Q. 文房具屋さん大賞とは、どのような賞なのですか?
全国の人気文具店11店舗のバイヤーさんや売り場責任者さんなどの目利きが集まって、ここ1年で発売された最新文具の中から、大賞他部門賞を決定する賞となります。
Q. どのように審査が行われるんですか?
エントリーされた各文具を、機能、アイデア、デザインのポイントで採点(各10点満点)して、その合計を競うという形です。
Q. 今年は何点の文房具がエントリーされたんですか?
今年は1,600点ほどになっていまして、審査中は何度か気を失いそうになりました。(←気を失うというのはもちろんネタで、実際は寝落ちです。)
Q. 文房具屋さん大賞2021、大賞は?
呉竹さんから発売されています「からっぽペン」という商品になります。これは、その名の通りペンの中にインクが入っていないペンになりまして、同時発売のインクセットで好きな色を調合したり、メーカーさん非公式ではありますが、自分の持っている好きな万年筆インクを入れたりして楽しむカスタマイズペンです。
Q. 他に気になった商品は?
ボールペン賞を受賞した、三菱鉛筆のユニボールワンは、これからのニュースタンダードになると思います。こちらは、水性ゲルインクなのですが、従来のボールペンより色がくっきり鮮やかに出るのがポイントです。特に黒の黒さがハンパないです。世の中には赤味の黒や青みの黒がありますが、これは本当の真っ黒です。書き比べるとおもしろいと思います。
Q. コロナ禍でリモートワークが進んでいますが、文房具に変化はあるのでしょうか?
家の中に小さなオフィスをつくる需要が発生しましたので、例えば仕事道具をひとつにまとめておく大きめのお道具箱的なバッグや、その中身をさらに整理するためのバッグインバッグのようなもの、ペン立てにもなるペンケースなどは売れているようです。
また、仕事とは反対に、長いおうち時間を文具で癒す方も本当に多くて、レタリングやお絵描き、工作といった趣味を新たに見つけた方も多いようです。
Q. 今後スタンダードになりそうな、文房具の変化は?
先ほどのコロナ禍ならではのトレンドに加えて、(少し前からブームではありますが)密を避けるという意味でアウトドアに走る方も増えまして、文具もアウトドアテイストの色や形状のものが増えてきました。(持ち運びしやすい布テープ、水に強いペン、屋外用の付箋、ホッチキスなども)
Q. ご自身も文具メーカーを設立されていますが、今後文具を通して実現したいことはありますか?
実は日本の文具の品質やアイデアが世界でもトップレベルであることは、小さいころからそれに囲まれてきたわたしたちは案外気付いていないものです。この非常に繊細な、もはや日本人ならではの「文化」とも呼べる日本の素晴らしい文具を、もっと世界に広めていきたいですね。そのためには、日本のみなさんにももっと日本の文具を知っていただきたいです。
以上、ご興味ありましたら『文房具屋さん大賞2021』ご覧ください。(おかげさまで重版出来!)
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