【新作製造秘話】仁義なき、中国工場との死闘篇
どうも、勃男です。
昨日ちょっと友達から誘いがあって居酒屋行こうかって話になったんですが、どこも大体22時までの営業になっちゃってて店に入った瞬間ラストオーダー状態でした。
それだけ都の要請に従ってるお店が多いってことなんでしょうけど、仕事の時間的に早く閉められちゃうと飲み行けないんですよね。
早く自由に酒が飲めるようになって欲しいと切に願う今日この頃
さて、本日は昨日の続き的な感じの記事になります。
潮FUKIMASTERから始まった死闘
ゴールド250本、シルバー250本からOMECO 潮FUKIMASTERは始まりました。
合計500本、これは中国の工場が受けてくれる最低ロットです。
時計はどこの工場もこのくらいですね。
もちろん商品によっては小ロットから行けたり、逆に1000個10000個から出ないとってものもあります。
ウチの中国提携会社(先日の記事でちょっと話した工場との間に入ってくれてるとこですね。)は基本は検品を専門とする会社です。
誰もが知ってる大手家具会社や、楽天市場(ウチは追い出されましたがwww)やYahooショッピングなどで1位常連の商品を検品から発送までする会社です。
名前は伏せますが、皆さん絶対聞いたことあるお店だったりですよ。
ウチはこの会社の担当の方と工場を探したり、見積もりを出してもらったり、サンプル製造やロット交渉、価格の交渉をしてるんです。
国内OEM会社に依頼するみたいにポンってデザイン渡してサクッと作れるような甘い感じじゃないんですよね(涙)
大きい工場と小さい工場の違い
腕時計のパーツは大きく分けて7つ
ケース
ムーブメント
リューズ
文字盤
針
ベルト
バックル
このパーツに分けられます。
普通の人だったらこのパーツが全て1つの工場で作ってるのが当たり前だと思います。
だけど少ないロットにしたかったり、わがままを色々聞いてもらおうと思うと組み立て工場に製造を依頼するんです。
アパレルで例えると、某Uさんのところとかの大手はデニムを作るってなると1つの工場でファスナー、ボタン、生地、縫製、ダメージ加工なんかを行うので、ロットが大きいけど連携をしっかり取れて生産も早ければ不良箇所も把握できるので効率よく生産できます。
だけど小ロットのアパレルメーカーさんだと、生地はここの工場、ファスナーはYKKにするとか、ボタンも工場を探してレーザー加工でロゴを入れてもらったり、そのパーツを集めて縫製工場で作ります。
こうなってくると工場によっての生産能力がバラバラなので、もし不良がでたときその分どんどん納期が遅れてきます。
工場が違うからもちろんなんですが、連携取るのが大変なんですよ本当に。。。
連携が取れない工場、脱落していく日本企業
日本企業が中国での生産にチャレンジしてもギブアップしてしまう理由がこれなんですよね。
パーツの完全に作り直しなんてなったらコストが更にかかったり、季節ものであればその納期遅れが命取りになりますしね。
ダウンジャケット作ったのに、日本に到着したのが春だったら売れ始めるまでに半年以上かかります。
流行り廃りのないデザインだったら、まだ寝かしておけば良いですが、流行りの柄だったりカラーで作っちゃったら秋冬になっても全然売れなくなってしまうと思いませんか?
その納期コントロールがうまくできるようになり、チャレンジを続けて連携が取れるようになってからある程度希望通りの納期で商品ができるようになります。
文化の違いなのか考えたらわかるだろってものが全く伝わらない...
コントロールがうまくできないからチャレンジする気力がなくなる...
前も書いた内容なんですが本当にそこなんですよ...中国との戦いって...
OMECOも大変でした...
盤面デザインは昨日の通り、こちらで作ってるのでアレなんですけど、時計本体は工場の提案だったりで試行錯誤。
そこで完成したOMECO 潮FUKIMASTERはとても感慨深かったですね。
販売本数もどんどん伸び、工場に追加発注もしました。
商品としては完成してました。
ただ、潮FUKIMASTERは単価を下げることを考えた結果、少し想像とは違うものに。
次回は単価を上げてでも更に高級感が出るものを作ろう!
そうしてOMECO 潮FUKIMASTER 極の制作に向かうのでした。
今日はこの辺で!また!
苦労して作り上げた我が社の傑作!
OMECO 潮FUKIMASTER はこちらから
https://omeco.buyshop.jp/categories/2009647