マガジンのカバー画像

撮影事例

8
OMデジタルソリューションズがご提供する撮影システムを用いた事例記事を参考紹介しております。ぜひご覧ください。
運営しているクリエイター

#OMSYSTEM

兵庫県神河町指定文化財『羽柴秀吉制札』の赤外線撮影

兵庫県神崎郡神河町柏尾区に伝わる神河町指定文化財『羽柴秀吉制札』。 経年劣化で表面が黒化しているため墨書の判読が困難ですが、IRシステムによる赤外線撮影によって「天正八年 二月十ニ日 藤吉郎(花押)」の墨書もはっきりと確認できました。 ■文化財所有者:兵庫県神崎郡神河町柏尾区(兵庫県立歴史博物館寄託) ■撮影者   :兵庫県立歴史博物館 ■撮影協力  :OMデジタルソリューションズ株式会社

赤穂市資料『高札』の斜光式赤外線撮影

江戸時代に使用されていたお触書の高札。 長期間掲示されていたため、表面の墨はほぼ剥落し、墨の塗ってあった部分と塗っていなかった部分の風食(浸食)差によって、文字のあった部分は微妙な凹凸しか残っておらず、肉眼・通常撮影で観察するのは困難です。 赤外線の光を『高札』の真横から照射し、赤外線の反射光をIRシステムで撮影することによって、微妙な凹凸の内容が鮮明に見えるようになりました。 ■撮影協力:赤穂市教育員会

赤穂市資料『染形紙』の透過光式赤外線撮影

江戸時代に使用されていた、染物の文様を付けるための『染形紙』。 通常の撮影では、形紙の材料として使用されている反故紙に記載されている墨書の内容を確認するのは困難です。 赤外線の光を『染形紙』の下から照射し、赤外線の透過光を撮影することによって、反故紙に記載されている墨書の内容が鮮明に見えるようになりました。 ■撮影協力:赤穂市教育委員会

赤穂市資料『弥生土器』の赤外線撮影

有年原・田中遺跡から出土した弥生時代後期(約1,800年前)の『弥生土器』。 土器表面には煮炊に伴うススやコゲがみられるが、通常の撮影では汚れや黒斑と見分けが困難です。 IRシステムの赤外線撮影により、汚れや黒斑と見分け難いスス・コゲの状態が正確に記録でき、なおかつスス・コゲ下の調整と呼ばれる作業の跡も観察しやすくなりました。 ■撮影協力:赤穂市教育委員会