NikonとFujifilmと/Fujifilm X-H1レビュー
皆さんこんにちは、ombreです。すっかり朝晩が寒くなりホットコーヒーが美味しい季節になってきました。
今回はX-H1を購入してから1ヶ月ということで、ステージや旅行での撮影に使ってみての所感、以前使っていたカメラとの比較も交えてお話しようかなと思います。
あ、純正レンズは持ってないのでAF関連の話は無いです。ごめんね。
デザイン
まずはX-H1のカッコ良さをお伝えしたいと思います。X-H1のカッコ良さをひと言で表すなら、
鋭さと優しさの同居
だと思います。
角を落として面を増やすデザインが鋭いエッジと柔らかさ、相反する二つの要素を同居させているように感じます。
肩液晶とダイアルが乗ったこの欲張りなビジュアルがたまらなく好きです。X-H2やGFX50Sllで液晶のみになってしまったのが本当に残念です。
操作性
X-T1にはなかったジョイスティックが追加されておりAFポイントの移動がかなり楽です。 シャッターダイヤルも親指を伸ばせば届く距離で意外と片手で操作できちゃったりします。
(フロントコマンドダイヤルにも設定出来るらしいのですが、上手くいかない...)
とにかく、右手で操作を完結できるので左手はピントを合わせることに集中できるのがスナップや舞台撮影で非常に助かった点です。
D3sはISO感度ボタンが左下にあるので両手使わないといけなかったので、撮影の自由度が上がったと感じています。
撮影の自由度で言うと5.5段手ブレ補正があるので1秒くらいなら3脚いらずです。ブレを気にせず撮れるので純粋に打率が上がりますし、設定の幅が広がって楽しいです。
背面液晶は3軸チルトで縦構図のアオリも出来ます。固定液晶のカメラばっかり使ってきたので、液晶を見て撮るとファインダーを覗いたときより雑に撮ってしまうんですよね。ここは修行が要りそうです...
袖撮影の際は背面液晶をオフにするのですが、その切り替えを直接ボタンでできるのが何気に便利です。いちいち設定に行くの面倒くさいですからね〜
不満点があるとすれば、ISOを変える時に撮影モードのレバーが一緒に動くことですかね。これは前の所有者が落としてISOダイヤルをぶつけたからなんじゃないかと睨んでいます。ISOダイヤルが若干凹んでるんですよね...買う時に気づいてたら値切れたかも。AB品だったので油断しました(モニターの傷だけ注意書きがあった)。くやし〜!
あとは愛用のAF Nikkor 80-200 f2.8と使うとレンズばっかり重くて手首が死にます。ここは近々バッテリーグリップを買おうと思っているので、付けてみてどうなるかですね。
オールドレンズが似合う
このカメラ、とにかくオールドレンズが似合うんですよね... ニッコールしかないのはマウントアダプタをFX-NFしかまだ買ってないからです。許してー
X-T1ではレンズにカメラが付いているというようなアンバランスさがあったのですが、X-H1はグリップが深いのが効いて良いバランスになっています。 Xマウントがオールドレンズのマウント径と近いのも一因になっていそうですね。
購入前にレビュー漁っていたときにはカニ爪が気になったので使う時には外してやろうと思っていましたが、いざ使い始めると全く気にならなくなりました。意外といいアクセントになるんですよね、カニ爪。🦀
作例
1部 Lightroomで粒子を足していますが、(9・11枚目)簡単に見分けがつくくらいグレインエフェクトには独特の雰囲気があるように思います。個人的にはフィルムシュミレーションよりも感動しました。 ただ単にフィルムのような質感になるのではなくて、なんとなく儚さをもつような気がしています。
X-H1にはclassic neg が搭載されていないので、僕は基本的にエルテナとPro negシリーズを使っていますが、FujiXWeeklyで設定を引っ張ってくることもあります。設定する項目が結構多いんですよね。でも、設定をする手間があるので手軽じゃない感じがフィルムを装填する緊張感というか、そういう概念的な疑似体験に繋がっていて、フィルムシュミレーションの醍醐味のひとつになっている思います。
...こじつけですかね (笑)
まとめ
X-H1で得られた体験はミラーレス機の一つの完成というか、到達点と言えるんじゃないかと思います。もちろんもう5年も前のカメラで最新のものとは比べられない差があるのかもしれないのだけれど、50年後も名機として名前を出せるようなカメラという印象を感じています。
いま、富士フィルムのカメラに興味があって、その目的がクラシック・ネガでないのなら一度手に取って欲しいカメラです。