祭り運営のお金の裏事情話しちゃいます(2/2)
前回の話はこちらから:お祭りのお金の課題、従来のお金の集め方
https://note.com/omatsurijapan/n/n4676c165a91a
元々企業協賛と言えば、うちわにロゴを入れたり、ステージに企業名を入れたりといわゆるCSR的な「お付き合い」で断れずに企業が出しているケースがかなり多い。企業がこれを社会貢献としてしっかり理解してくれていると良いのだが、企業の業績が悪くなると費用対効果が出ないことから真っ先にコストカットの対象となり、近年ではなかなか企業からの資金調達に苦しむ祭りが増えてきている背景がある。
その中で全国では様々な祭りが健全な祭り運営のために主催者が工夫を凝らして資金調達をしている。今回はいくつかの資金調達の方法を具体的な事例と共に紹介をする(一部オマツリジャパンのステルスマーケティングあり笑)
お金集めに成功している事例
◆サンプリング企画
札幌よさこいソーランで大学生チーム応援キャンペーン
(公式ホームページより写真引用:https://www.yosakoi-soran.jp/)
企業の新商品PRのために祭りでオリジナル協賛メニューを開発して展開。お付き合いもあり、かなり企業に寄り添った先駆的な協賛メニューを提供している印象。
◆お祭りグッズの制作
日向ひょっとこ夏祭りでデザインに凝った(ポロ風)シャツ
(公式ホームページより写真引用:http://www.hyottoko.jp/)
日向ひょっとこ夏祭りは某アパレルをオマージュしたシャツを販売するなどオリジナルグッズの制作と販売に力を入れている。
◆オリジナルチームを結成PR
清涼飲料水メーカーのペプシの事例
(公式ホームページより写真引用:https://www.pepsi.co.jp/campaign/j-cola_2018.html)
清涼飲料水メーカーのペプシが全国のよさこい祭りと連携してオリジナルチームのメンバーを募集して応援PRするマーケティング施策として実施。
◆ユニークな桟敷席
(公式ホームページより写真引用:https://www.jtb.co.jp/stores/j6638-0/tenjin/index.asp)
日本三大祭りの一つ、天神祭で旅行会社のJTBが約3千人の行列からなる陸渡御と、約百隻の船が水上を渡御する船渡御や花火大会が観覧できる特設の観覧席を販売。
◆クラウドファンディング
京都の祇園祭が警備費用をクラウドファンディングで工面。
(関連ページより写真引用:https://www.makuake.com/project/gionmatsuri/)
主催である京都の八坂神社の宮司さんとありがたいお話を聞きながらランチも食べれる等、祭りの特徴を生かしたユニークなリターンが多いことが特徴。
◆ふるさと納税
青森ねぶた祭で祭り参加とホテル宿泊パッケージ
(関連ページより写真引用:https://www.furusato-tax.jp/product/detail/02201/4652048)
ちなみにオマツリジャパンでは、企業の営業/マーケティングに則した祭りをピックアップし、オリジナル協賛メニューを提供することでより多くの協賛金をいただき、その分祭り主催者様にお渡しし、手数料を頂戴する三方良しのビジネスモデルを展開している。これまでの事例を紹介すると、、
◆新商品のPR企画
目黒のさんままつりで永谷園の冷やしさんま茶づけを提供した。取り組み内容はガイアの夜明け等にも放映されて効果的なPRにも。
URL:https://omatsurijapan.com/news/nagatanien/
◆商品の営業・販売プロモーション:
某たばこ会社の商品PR~お祭り来場者へのタッチ&トライ~
URL:https://omatsurijapan.com/news/dentsu-adgear/
という訳で、2回に渡ってお祭り運営側がどう資金調達をするかという大事なテーマで話してきた。健全に祭りが運営できるためにはしっかり稼ぐ力をつけていく必要があると考えるし、企業側も祭りをCSRの枠を超えて実サービス展開のマーケティング施策の一環として使ってほしい。既に協賛していて悩んでいる企業も、祭りを活用して地域に貢献できる面白いマーケティングをしたい企業も、ぜひお気軽にお問い合わせください!