夢って

就職面接の動画を見ていると、将来の夢とか叶えたいビジョンみたいな質問がよく出てくる。
それに対して就活生は、自分の叶えたい夢が御社でなら実現できるというロジックで会社への熱意を伝える。

でもそこでふと思った。夢って会社で叶えられるようなものなん?

夢とは常に"私の"夢であって、誰かが作り上げた組織の中で、既に定められた方針と限られた裁量の中で達成できるようなものなのだろうか。達成できるのだとしたらそれは夢とは呼ばないのではないか。

例えばIT業界で、技術革新を通じて世界中の人々の生活を豊かにしたいという夢を持つ就活生がいた。彼の夢は、彼自身の課題感に基づいて新たなサービスを開発し、それを彼自身の努力で世の中に広めることで初めて実現できたといえるんじゃないか。
つまり夢とは自分が全過程に濃密に関与することであり、当事者の立場にある人だけが叶えられるものだ。

そうするとやはり、個人事業主や起業という生き方が自分の人生を当事者として生きる一番自然なあり方であるのだと思う。純度100%の能動性=遊びとしての労働。

とはいえ企業の中で夢を叶えて幸せに生きている人もいると思う。結局ポジショントークにすぎず、事実は自分が独立したいということだけだ。

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