遅かった

好奇心が強く、仲間と面白いことをしている時が一番好きというのはこれまで言っていたことだが、なぜか就活でそういう業界は見ていなかった。
なぜなら生存スキル(やるべき)と好きなこと(やりたい)を秤にかけて前者を選んでいたからだ。
その根底には一般社会から外れることなく生きていなかればならないという強迫感と見栄があった。

しかし会社を辞めた知人を見たり、ワンゲルの先輩と話す中で、"そんなに心配しなくてもなんとでもなる"としみじみ感じた。
そこで自分が本当に行きたいのは出版業界だと思い立った。(広告も考えたが、当事者からあまりに遠すぎる)
出版だと思ったのは、世界中のエンタメを知り、それに携わる人の思想(その人にしかわからないような)に触れることが一番楽しいからだ。それと同時に自分の娯楽と思想を発信したいからだ。
みんな本当はそういう人間的な生き方をしたいんじゃないのか?小さい頃、難しいことは何も考えずに、猿みたいにみんなで秘密基地を作ってたように。

と思って出版業界の採用ページをタップしたが、どこももう採用を締め切っていた。

自分の性質や強みなど見出そうと思えば大小いくらでもある中で、なぜか表層的な部分(勉強ができた、人とうまくやる、競争が好きetc)を本質と思い込み、それをもとに就活していた。
過去の実績から考えるのではなく、"何をしている時が一番好きか"という問いを考えるのが一番大事だったのだ。いまさらありきたりな学びを得る。

考える猿という矛盾する在り方は、結局のところ子供ながらの好奇心に収斂していた。
仲間とワクワクする遊びをしている時が一番好き、人の思想に触れることが好き。
今度は忘れないようにしたい。

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