![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/173428934/rectangle_large_type_2_bc372fbc2845a53c5880bc1aeff8e9ce.jpg?width=1200)
お粗末
R-1グランプリ2025でした。
お抹茶は準決勝敗退。とぅ~泣。
あと一つで2年連続ファイナリストになれそうだったのに・・・非常に残念でございます。
応援してくれた皆様、楽しみにしてくれてた方、ありがとうございました。
準決勝でやったネタはお抹茶のYouTubeに上がってるので楽しんでください。コメント欄は、音質が良くないという話題で持ちきりです。
そのうち、R-1の公式YouTubeで上がるであろう準決勝のパフォ動画の方もご覧ください。こちらは、公式なので音質はいいはずです。
そして、交互に聴き比べて両方バズらせてやってください。
とりあえず、僕のR-1グランプリ2025は終わりました。
ここからは、オナジムであり盟友の吉住先生に優勝の思いを託したい思います。
ファイ!ずみ!人力舎初のR-1チャンピオンになってくれ~!!
いやぁ。それにしても敗退が決まった時は、それはそれは悔しかったし、なんか腹が立ったし、申し訳ない気持ちで入り乱れ、生きた心地がしませんでしたね。
その後、絶望感により免疫が下がり小風邪もひきました。
でも、今は大丈夫。徐々に生気が戻り、ようやくnoteを書けるところまできましたよ。ふぅ。
そして、R-1グランプリ2025の決勝、見るの楽しみ。と言うところまで、メンタルも戻ってきております。
吉住はモチのロンで応援してるし。
この前主催ライブにも出てもらったタメータメ(同期で同い年)のヒロ・オクムラ。昔からライブでよく一緒になっていた返り咲きの男マツモトクラブさん。そして去年一緒に戦ったルシファーさんが、どんな活躍を見せてくれるのか。
そして他のファイナリストたちが決勝のあの舞台でどんな輝きを見せてくれるのか楽しみです。普通に一人のお笑いファンとして観ます。沸く沸く。
今のところ、お抹茶が来年R-1に出るかどうか、それはまだ考え中です。
まだ負けたてホヤホヤだし。傷心中ゆえ。(お気持ち表明だりぃ〜)
ピンネタは、やるのも考えるのもめちゃくちゃ楽しいです。
お抹茶はピンネタやった方が良いよ、お抹茶のピンネタをもっと見たいよと言ってくれる芸人もお客さんもチラホラいるのは知ってます(目視で確認済み)
自分でも、お抹茶ってピンネタ向いてるなぁ~と思います。じゃあ、R-1関係なくピンネタだけでもやったらいいのでは?
僕としては、ピンのネタをやってる理由の一つに、大会に出てる人たちの本気のピンネタ、最高峰のピンネタと戦って、その中で面白いピンネタとして知られたいというものがあります。
いつのまにか、そう思うようになっていました。
だから、戦っていたかったのです。お抹茶は、意外に戦闘狂なのかもしれませんね。
トリオのひとりが、目標も、あてもなくピンネタをやるのは、それこそ茶番(お抹茶だけに)だし、時間も勿体無いかなと思うので、R-1に出ないのであればピンネタをやる意味はないのかなと思っている次第です。
じゃあ、戦えよ。と、言われるかもしれませんが、まだ負けたてホヤホヤなので優しくしてやってください。
あと、これは、言い訳かもしれませんが、R-1グランプリはやっぱりピン芸人の大会だなぁ。と思ったというのもあります。
まぁそれは、別にいいと思います。ピン芸人のための大会であるべきだし、ピン芸人も活躍の場があって当然。だと思います。報われるべきだと思います。
でも、だったら、面白いピン芸ではなく、面白いピン芸人の大会にしてくれればなぁ。と。そしたら、こんなに辛い思いをしなくて済むのに。泣。
僕が決勝に進めていたかどうかはさておき、僕以外にもピンネタが仕上がっていたコンビ芸人はいたし、ウケてもいました。
その中でコンビ芸人は一人しか上がれないというのは、なんとも狭き門だなぁと。ピン芸人じゃない人は、その一人を勝ちとらなきゃいけないのか。と、終わった後、思いました。
そんな狭き門、もう優勝じゃん。
来年もし一人しか選ばれないなら・・・そこに向かってピンネタ仕上げるなんて・・・無理ゲーすぎるよ・・・僕だってR-1ガチでやってるのに・・・なぁ・・・曾祖父さん・・・
という考えに至ったので、今んとこ次回の出場は考え中というわけです。
ただ、こんな考えも、どうせ時間が経てば変わるものなんで、半年くらい経ったらどうなってるかわかりません。
一旦、今の気持ちを書きました。悔しいので。
とりあえず、改めて言わせてもらいます。
応援してくれた皆さん、お疲れ様。ありがとう。関わってくれた皆さん、どうもありがとう。
今年も、全力で楽しいパフォーマンスできました。全力で駆け抜けられたと言うのが本当によかった。引き続き、お抹茶の活動についての、応援・サポートお願いします。
もし、新規になってくれる方もいらっしゃいましたら、その人も待ってます。35歳で、全然フレッシュじゃないですけど。ヨロデウス。
去年、初めてピンの単独ライブやった時、満席じゃなかったのが恥ずかし悔しかったので、いつか満席にしたいです。またやる時がありましたら、待ってます。らぶ。じゃぶ。
というわけで、前置きはこの辺にしておきまして(ヒョエ~。まだあるのかよ)
ここからは、今回のR-1の自分なりの出来事などを綴っていきます。長文になりますので読みたい人がいましたら読んでください。無料にしておきますので、指でスクロールする楽しさを味わいたい人はサーっとやっちゃってください。それでは、お抹茶名物「長文note」の本編です。どぞ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2024年9月
いつの間にか秋に。冬が来たら、R-1が始まり僕はファイナリストじゃなくなるんだなぁ。とか考えていた。
去年は死力を尽くして戦い、全力で駆け抜け、念願かなって決勝に行けた。結果は最下位だったけど、正直満足してしまったところがある。
だから、次のR-1は身が入らなくて早めに負けちゃうだろうな。とか思っていた。
せっかくファイナリストになったんだから、最後までファイナリスト人生を謳歌しよう。
と言うことで、人生初のピンの単独ライブを11月に開催することを決意した。
2024年10月
R-1グランプリ2025の開催が発表された。
例年より予選の日程が早まり、3回戦が追加されていた。ぼくは、驚き慌てふためいた。なんで熾烈な戦いが増えるんだよ!とプチ憤慨をした。
予選が早まったことにより、M1の予選と時期が重なり、純粋なピン芸人以外はネタの調整や準備が難しく、エントリーを辞退する人達、特にM1選手が、チラホラとみられた。
この時点で、既にふるいにかけられてんのかいと思った。
ここでもう選別は始まっているぞ!やる気のやつだけ来い!と言うR-1側の姿勢を勝手に感じ取った。お抹茶はやる気があるので、もちろんエントリーした。
2024年11月
トンツカタンお抹茶ピンネタ単独ライブ「茶みどろ」を開催。
10月にライブの開催を発表した数日後、R1の開催が宣言された。タイミング的にもこの単独ライブで出来たネタで戦うことになるだろう。
そこから約1ヶ月半かけてピンネタを11本拵えた。これは、かなりやる気があるんじゃないか。
一人コント、落語、不思議ネタ、歌ネタ。いろんなジャンルをやってみた。
歌ネタは、前回の反省から、権利関係をかなり意識した。もうあんな失態を犯したくないので。後輩に作曲してもらったり、有料のAIを使って作曲した。
そして、この単独ライブで11本目にやったのが「ラメ忍者」だ。
ラメ忍者は、ざっくり言うとファンサ的な意味合いで出来たネタだ。お抹茶の単独なんだから、こんなの求めて来てくれた人もいるかもしれないなと思って作った。設定が安直すぎるだろと思っていたので、まさかこのネタを仕上げることになるとはその時は、考えもしなかった。
他にも、良さそうなネタができたので、いつか披露できたらなと思う。そのくらい満足ライブだった。
強いて言えば、もう少しお客さんが入って欲しかったなぁ。とは思った。(さっきも言ったか。ごめん)
自分の人気の足りなさに赤面しながらも、それでもなんとか、みんなのおかげで走りきれた。
ほんとにみんなのおかげ。
なぜなら、めちゃくちゃ手伝ってもらったから。
開催の1週間前には台本を揃えることができた。ここまでは、1人で頑張れたのだが、小道具や衣装の準備が無量大数あって、残りの1週間はその準備に費やさないと間に合わなかった。
でも、それに構っていたら稽古をする時間は残っていない。
どうするお抹茶!!な状況に陥った。
最終的にあまりにも苦しみ悶えているお抹茶をみかねて、先輩芸人やら、マネージャーさんが準備を手伝ってくれたおかげでなんとかなった。
ラメ忍者の衣装もマネージャーさんが縫ってくれたので、そう言う意味でも決勝につれていきたかったな。ラメ忍者。
2024年12月
2回戦
R-1グランプリの2回戦。僕はシードだったのでここからの出場だった。
場所は、浅草5656会館。M-1の2回戦で何度か出ているので、やり慣れた場所と言える。
しかし、僕にとっては芸歴4年目くらいの時(まだお抹茶ではなかった頃。液体になる前)にR-1の2回戦で死ぬほどすべったところでもある。
すべりすぎて、どんな小さなボケでも笑っていた一人のお客さんが空気を読んで笑うのをやめ、客席での団体芸「静寂」をお見舞いされるほどにすべった。
あと、SNSで点数つけるタイプの人の最低得点も叩き出した。
嫌な思い出の場所でもあるのだ。
さらに、2回戦の時点で既に実力者や有名どころが落とされ、かなり戦々恐々としていた。
単独ライブのおかげで2回戦用のネタの候補は2本あった。
その2本を調整して、どっちをやろうかなと思っていたが、前日に嫌な予感がして、候補になかった分かりやすい設定の「ラメ忍者」にやることにした。
おかげで、なんとか3回戦に進んだ。危ねぇ。ふぅ。
3回戦
3回戦は、時事通信ホール。時事通信ホールは2年前のR-1の敗者復活戦で出た会場だ。
あと、M-1の3回戦でも出た事がある。というか、今年は準決勝まで、M-1の予選と同じ会場だった。なんじゃ。まぁ、いいけど。
準々決勝に進んだら、やりたいネタがあった。ただ、そのネタをやるためには、準々決勝に進まないことには話にならん。
と言うことで、3回戦も2回戦と同じラメ忍者をやることにした。
ネタ尺は1分増えて、3分に。まだ使ってないボケもあったので、それを組み込んで3分に仕上げた。この時点で4分以上にはできるくらいボケ案があった。設定がわかりやすいので、ボケも出やすい。
本番は、会場のフットマイクの感度が良くて、お抹茶最大の弱点「声が通らない」が気にならず、気持ちよく出来た。
準々決勝進出。これで、年を跨いで2025年もR-1に参加できる事が決まった。やりたかったネタもできるぞ。ふぅ。
2025年 1月
準々決勝
今年もルミネまでこれた。
正直、ここからは空気がちょっと変わる。楽屋の緊張感も3倍くらいある。天空闘技場の200階て感じ。
ネタ尺もさらに1分増えて、4分。決勝と同じネタ尺である。
そして、ここから一気に30数名にまで絞られる。ここを乗り越えれば、セミファイナリスト。ある意味、正念場である。
さっきも言ったが、僕は準々決勝でやりたいネタがあった。
そのネタは2、3回戦で披露したラメ忍者とは全く違うタイプのネタで歌ネタではない。芸人仲間も褒めてくれたし、自分もそのネタが好きだった。
みんなに見てもらいたいと思うネタだった。
しかし、事前のライブであまり思ったようなウケ方をしなかった。
もしかしたら、やりたいネタは賞レースのようなバトル向きではないのかなと思った。それに、お客さんがお抹茶に求めているのはこういうことではないのかもと思い、ネタをラメ忍者に戻して、4分に仕上げた。
そして、やりたかったネタは、準決勝ではやらないつもりだったので、今年はラメ忍者との心中することにした。
いざ、出番になるとめちゃくちゃ緊張していた。
なぜか大トリの大役を任せてもらったということもあるかもしれないが、それにしてもほんとに緊張した。
何回もやってるネタなのに、セリフが走って走って止まらなかった笑。
やりながら。わ~止まらねぇ~。と思いながらやった。
なんとかウケることができたが、走り終えた後、気絶するかと思うくらい心拍数が上がっていた。それぐらい緊張していたのだ。
ちなみに、終わった後、運営からインタビューがあるかと思ったが、なかった。
この時点で、僕は、あれ。今年、無理な感じ?ってちょっと思った。
一応、前年ファイナリストなんだけど・・・眼中に無い感じ?と。
でも、終わりでななまがり森下さんとご飯に行けたことで、帳消しになった。とてもありがたいひと時だった。楽しかった。
後日、準決勝進出者が発表され、なんとか3年連続セミファイナリストになれた。なんだよ。残ってるじゃん。どうだい。芸歴撤廃後2年連続はすごいことだよな。なぁ。
ちなみに、トンツカタン黒川(櫻田)はここで敗退した。
あいつにとっては初の準々決勝、おそらく初のピンでのルミネだったと思う。
YouTubeに上がってる黒川のネタを見てもらえれば分かるが、ものすごいお抹茶っぽさを感じると言うコメントがちらほら見受けられた。
それはそうだ。だって、僕が書いたネタだもの。
去年のM-1の2回戦の時に、突然、櫻田からR-1でやるネタを作ってくれと言われた。
ちょっと迷った。ピンネタ単独の時期だったので、流石に手が回らん。
それを伝えたら、前日までに作ってくれれば良いということだった。
単独終わってから数日後に2回戦があるということだったので、それなら間に合うか。と言うことで、やることにした。
1回戦2回戦は同じ尺だったが、3回戦と準々は1分ずつ尺が増えるから勝ち進むたびに1分足してネタも曲も送った。
YouTubeに上がった準々決勝の動画を見たけど、ややウケだった。それは、申し訳ない。
でも、ここまで勝ち進んだだけでもすごいことだよ。
僕的には歌のところは実際に歌って欲しかったんだけど、BGMになってたのが思ってるのと違ったなぁとは思った。まぁ、持ち前の存在感でなんとかしていたけど。
好きにやって良いと言ったからそういう演出にしたのかも。
でも、これってさ。お抹茶、意外にもすごくないか?どうだい。もっとすごいと思われてもいいことだよなぁ。
だって彼、いつも1回戦落ちか、勝っても2回戦までしか行ったことないんだよ。2ステージ上げたんですけど。
それなのに、あいつが、このことを一切公表してないってのは、まじで意味わからんよ。なんかのタイミングで言うのかなと思って静観してたけど、言わないんかい。無礼者め。せめて、褒めたたえろや。わいのことを。結果、自分から言ちゃってダサすぎるだろ。ダサくすんなよ。
2025年 2月
準決勝
ついにファイナリストの9人が決まる。この日のために、ピンネタの調整ライブもやったし、準決勝のネタも仕上がった。あとは、やるだけだ。全力でやって、運営に選んでもらうだけ。
準決勝のネタは、もちろん今年の一蓮托生ネタ「ラメ忍者」だ。
会場はニューピアホール。とても広い。大きな会場では音響を使ったネタは不利と言われている。(音響の聞こえ方の問題。それに、僕の場合ずっと曲が流れてるので、笑い声が消されてしまう。配信で見た人にはウケてないように見えてたかも。そう言うことにして。でも、マジ)
それでも自分なりに準決勝に向けての対策をしてきた。
まず、ちゃんとした設備でレコーディングした。
歌ネタが不利とはいえ、少しでも音を聞こえやすくしたいとおもった。
そんな時、吉住が単独ライブでやったネタの音をプロに頼んでレコーディングをしたという話を思い出した。
吉住に尋ねてみたら、絶対レコーディングしてもらった方がいいと言うことになった。
それだけではなく、その場の流れで、吉住がレコーディング代を出してくれることになった。
それに関しては、ちょっと意味がわかんなかったけど、吉住曰く「あんたの才能に惚れたよ。私に一肌脱がせてくれ。」とのことである。
同い年だけど後輩なんだよな。と思いながらも、吉住の姉御肌、お抹茶の三下体質が噛み合って契約が成立した。本当にありがとう。
レコーディングしてくれた方も、ものすごく理解のある方で、破格の値段で引き受けてくれた。これもまた本当にありがたい。助かりました。
準決勝に向けて新しいくだりも追加した。
僕は歌ネタの中で、というか曲の中でCメロが好きだ。あの部分に哀愁を感じる。
哀愁があるとなんだか愛おしく思えるし、ネタに組み込んだ時にCメロでネタの抑揚をつけられる気がする。だから、準決勝に進めたらCメロを作ろうというのは準々の時点で決めていた。
そういえば、なだぎさんが去年のお抹茶のネタを見て、哀愁があるところが良いとYouTubeで評価してくれた。とても嬉しかった。僕が好きな哀愁の雨オチを好きと言ってくれたから。だから、今年も好きな哀愁を入れる。
こんなバカバカしいネタなのに、心が揺れるシーンを入れる。ほんとにバカバカしくていいすよね。
と言うことで、後輩のいつも作曲関係をお願いしている久保倉庫にお願いしてCメロを作ってもらった。とてもいいCメロをつくってくれた。本当にありがとう。
僕が、こだわりすぎて、久保ちゃんに細かいことを要求しすぎて、久保ちゃんのキャパを超えて大変そうだったので、次回からはプロの方にお願いしようと思います。ありがとう久保ちゃん。
もし、良心的な価格で引き受けてくれる方いましたら、お願いします。
当日のリハーサルはとにかく入念に行った。
リハーサルは一人5分と言う決められた短い時間の中で完了させなければならない。
その限られた時間の中で完璧なリハを行うには、一人では無理。
と言うことで、去年に引き続き、今年も吉住、コウジロウ、ネギゴリラ酒井、エリクトン古家、マネージャー2名の「チーム茶」に見てもらいながらリハをした。
舞台にいると、客席にどう聞こえているか分からない。
チームのみんなに客席で見てもらいながら音のレベルや、照明を入念にチェックした。おかげで完璧なリハーサルができた。
そういえば、この「チーム茶」によるリハーサルも吉住が二日前くらいに今年も全員でリハーサルやらせてください。と言ってくれたからである。
おいおい、どこまで面倒見てくれんだよ。頭が上がらなさすぎるよ。吉住ねぇさん。
なおさら、一緒に行きたかったなぁ。決勝。
と言うわけで、準備は完璧。あとは本番を迎えるだけである。
リハ終わりで、ヒコロヒーさんと田津原が待っててくれて一緒にコンビニに行った。
R-1がなかったら、この3人でコンビニに行くことなんてまず無いだろう。
僕はヒコロヒーさんにエナジードリンクとアメリカンドッグと福豆を奢ってもらった。
今年の節分が2月2日じゃなかったら福豆を奢ってもらうなんて今後まず無いだろう。
ついに準決勝が始まる。
Aブロックからみんなウケている。さすがは猛者たち。天空闘技場で言ったらフロアマスターだもんな。お客さんたちのテンションも高くて、かなりいい感じ。
その中でも吉住が抜きん出て爆ウケで、かっこよかった。
吉住は、僕から見たら、かなりの凄い域に到達してると思うんだよなぁ。
出場した芸人の中でも断トツにうまい。というか、うますぎる。名人。師匠。そのくらいのレベルだと思う。
そんな吉住が実力を発揮すれば、当然の結果。爆ウケですわな。本当にすごい人だよ。
そんな吉住が、今年も一緒に決勝に行こう。と言ってくれてるんだから、頑張らないわけにはいかないでしょ。
そういえば、今年は早めに負けそうだ・・・とか言ってた割に、いつのまにかがむしゃらになってた。
前言撤回。絶対負けたくないよ。こうなったら、もちろん決勝に行きたい!というか、行く気満々!!
僕は出番は最後のEブロック。
あの人がウケたとか、トラブルがあったとか、いろんな情報が入ってくる。それを聞いてソワソワするたびに、廊下に行き壁に向かってひとり練習をする。
何回もやってるネタだけど、緊張と不安でどうしようもない。
準決勝が始まってから5、6回は、やったかも。
そして、自分の出番が近づき、舞台袖に呼ばれた。
僕は準々の失敗があったので、緊張しないぞ、楽しむぞ。楽しくやって楽しませるぞ。を頭の中で繰り返しながら舞台袖に向かった。
それでも、やっぱり不安で落ち着きなくソワソワしていたら、吉住が舞台袖にやってきて「大丈夫」と声をかけにきてくれた。えぇ~。すごいんだけど。すごい欲しいタイミングで激励しに来てくれたんだけど。さすが女王。この人には恩返ししなきゃいけないね。
僕の出番前のななまがりの初瀬さんがめちゃくちゃウケている。
僕も、そして僕の次の出番のかが屋の賀屋も爆笑している。僕は笑いながらも、こんなにウケれるかなぁとまた少し不安になる。
その表情が賀屋に見つかってしまったのか。賀屋が近づいてきて背中を叩いてくれた。年下だし後輩なのになぁ。みんな優しいなぁ。全くよ~。素敵な世界だなぁ。こんな人たちとお笑いできて幸せ~。
そして自分の出番が来た。
自分なりにベストに近いパフォーマンスができたと思う。
欲を言えば、舞台の高さの関係で足元が見えづらく足元らへんを使ったボケがもっと伝わってたら、よかったなぁとは思う。
でも、自分的には手応えを感じたし、オペレーターのネギゴリラ酒井もよかったと言ってくれた。
みてくれてた芸人もよかったと言ってくれたし、なんか袖にいた賀屋の笑い声も聞こえた気がする。
あと、意外な感想で笑ってしまったのが「歌が上手くなっていた」と言われたことだ。
本番で実力以上のものが出ることがあると言うけど、それって歌唱力でも起きるんだな。
とにかくやりきれた。あとは、結果を待つのみ。
準決勝を終え、結果発表までちょっと時間があると言うことで、吉住とオペレーターのみんなでコーヒーを飲みに行った。
お互いに、いいパフォーマンスができたので、特に僕はそう言うのが表に出ちゃう質なので、ワクワクでコーヒーを飲んだ。
思えば、去年の結果発表は吉住はドラマの撮影があってその場にいなかった。今年はやっと同じ場所で結果発表を聞ける。というのが、なんだか感慨深かった。
そして、結果発表。
僕は呼ばれなかった。
わぁ、そうかぁ。そうなのか。ローに入りそうな気持ちをぐっと堪えて、吉住におめでとうを言わなきゃと思った。すぐに駆け寄りたかったが、僕は吉住から一番遠いところに陣取ってしまったので、かなりの距離がある。
吉住に駆け寄る道中で、まずは近くにいたルシファーさんにおめでとうを言い、その後、2人で勝利を分かち合っていたマツクラさんと、ヒロ・オクムラにおめでとうを言い、ようやく吉住の元に辿り着いた。
おめでとうと言うと、吉住はうっすら目に涙を浮かべていた(感動的にしたいと言うお抹茶の脚色かも)ような気がする。戦友だもんな。と勝手に解釈する。
僕は世話になった分、申し訳ないという気持ちもありながらも、とにかく吉住を激励したい。こういうとき、自分のボキャブラリーのなさにガッカリするが、とにかく吉住は本当にすごいんだよ、頑張ってとエールを送った。
本当に頑張ってくれ。ベスパフォができますように。その才能が報われてくれ。
会場を後にする。
一緒に会場を出たウエストランド井口さんの愚痴が止まらない。釣られて僕も愚痴ってしまう。
なかるてぃんは、悔しかったはずだが弱音を吐かない。偉い。と思いながらも、そんな余裕あるのが羨ましかった。
僕はそんな余裕なんかないよ。
その後、マネージャーさんにオペレーターのみんなとご飯に連れていってもらった。吉住の進出を喜び、僕の敗退を悔しがってくれた。みんな自分のことのように。
ありがたい空間だった。
来年のR-1どうしようかなぁ。うーん。もう出たくないなぁ。もう出たく無いけど、こんなに楽しいこともないんだよなぁ。
ここ数年、お金を稼がないといけない、と言うことをヒシヒシと感じてきている(35歳だからかな)ので、こんなことをしていていいのかなぁ。と言う気持ちもある。(35歳すぎる)
そりゃ、楽しいことだけやっていたいよ。
あぁ。僕は、今これが一番楽しいのに。
これの果てに、ちゃんと未来があるのなら、もっと頑張れそうだけど。
未来があるのかわからんほど狭き門だなってことを感じてしまったので、いったん来年の出場はわかりません。てことにしといてください。
とか言いながら、どうせ半年も経てば、またR-1に向けていろいろ動き出してるかもしれません。
その時は、皆さん応援のほどよろしくお願いします。いまは、自分がただ拗ねてるだけの可能性もあります。
いや、トリオで頑張れよっていうかもしれないけど、月に5、6回も会わないんだから。もはやピン芸人だろ。そりゃトリオも頑張るよ。12年やってんだもん。言われなくても、そっちも決勝行きたいよ。
ちょっと待て。ピンの仕事も月に1、2本なんだからピン芸人でもないだろ。
そんなやつタダのお家住みます芸人だろ。
いつか、わしの、才能でも食える世界来てくれ~。
ありがとう、みんなぁ~。わしゃ負けないぞ~。
トンツカタンお抹茶
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お読みいただきありがとう。
ラメ忍者ができるまで。みたいなのを、noteに認めたいけど、とっくに万字を超えてしまったのでそろそろやめます。
ネタバレもあるし、作者の考えまで見ないほうが楽しいと思うので、見たい人だけが見れる有料版にして、いつか出しますね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
スクショ、切り抜き、無断転載、悪用禁止やで。