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毒を吐く その23 Grokに尋ねる

わたしは、自分が歩いた道すがらに見つけた植物の花の写真と、noteで書いた文章の紹介の二本立てのテーマで、X(旧ツイッター)をやっている。
近頃、Xに搭載されているGrokというAI(多分)で、自分のポストから自分のイメージを画像として出力させ、それを楽しんでいる相互フォロワーさん達のポストを幾つも見かけ、大変微笑ましく、同時に羨ましいので、真似をすることにした。Grokがどこにあるのかの探索から始めて、なんとか「私のポストから得られる印象を画像に出力してください。」と尋ねる段階まで辿り着いた。
さあ、人生初めての、記念すべき画像出力だ。素敵な姿をお願いだよ。期待に溢れて待った結果、得られた画像が、上の画像である。

え?え?え?、若い男性に見えるのだけど(画像を拡大し、鼻の下のひげの剃り跡を見て確信した)。
先ず、年代も性別も本人と異なっている。
せめて、ポジティブな面を探そうと、ショックを超えて画像をもう一度眺めた。似ている点は、アジア系であることと、ショートヘアである点だけである。背後に本棚らしきものが見え、知的イメージに貢献しているし、穏やかな目は、書籍かラップトップの画面を見つめて、何か考えているように見える。軽く握った拳は、静かな隠れた意志の固さを思わせないでもない。全体的に穏やかで知的な印象は、悪くない。おほほほ。
しかしなあ。どうせ外すなら、人種も異なっていればもっと笑えるのに。いっそ生物種も的を外して、アリクイとか鯉とかの画像でも笑えたんだけど。

無料で使っているので、文字通りただのお笑いとしては、これでいいのだが、本気でAIを使うには、使う側の相当の覚悟と知識が必要という印象を受けた。

わたしは勉学時代には、大学院を卒業するころにワードプロセッサーを使用して論文を書くくらいのデジタル化に触れ、職業人時代には勿論一般的な研究者として最低限のデジタル技術を使いこなすことを強いられた。物凄い恩恵であったと思っている。例えば、エクセルの計測数値のグラフ化だけでもどれだけ時間短縮とビジュアル効果に貢献したことか!
AIが一般化してきたのは退職して以降なので、職業的には使ったことが無い。今はDeepLの無料版自動翻訳と植物の同定にGoogleの画像検索を利用しているが、信用しているわけではない。必ず見直し、訂正、別のサイトでの確認をしている。
「自動学習」とか言われているが、学習材料が玉石混交なら、アウトプットもそうだろうなあ、まあ現実が良いも悪いも、まぜこぜなんだからなあ。

で、今はGrokを信用しないことにした。
笑わせてくれて、ありがとう!


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