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三重ネタ/菰野が誇る奇祭 僧兵まつり

40手前で、何の縁もゆかりもない三重県は菰野町というところに移住したmitaniです。

地元のまつりがあるというので、興味本位で行ってみたら、これがまた衝撃的な奇祭で、菰野のポテンシャルに腰を抜かしました。。。


「僧兵まつり」とは

織田信長と勇敢に戦った三嶽寺の僧兵に由来する祭り。三重県下最大の炎の祭典とも言われます。
凄まじい炎を巻き上げるたいまつをたてて重さ600キロもの御輿を僧兵装束に身を包んだ男たちが担ぎ、湯の山温泉街約2キロを練り歩きます。

観光三重

文字だけ見ても、なかなか凄そうなまつりなのですが、実際のビジュアルがこちら

思った以上に爆発的に燃えまくってる神輿。

これ担いで山道(御在所ロープウェイの乗り場近辺)2kmも練り歩くって控えめに言って狂気。

狂気の光景と危険な匂い

出発時に、何10本の松明に火をつけて、神輿に一つづつ刺していくんですが、その時点でもう火の粉やらなんやらがとんでもないことに。

さらに、松明も基本的に天然由来の松脂的なもので燃やしているとのことなのですが、ありえないくらいケミカルな燃料の匂いがそこら中に充満。

そして、神輿が出発するや否や、オーディエンスとカメラマンたちが一斉に神輿を追いかける様は、さながら暴動。

完全にその辺の木に火が当たってるし、担ぎ手の頭上には松明がボコボコ落ちてくる地獄絵図で、消防団が放水しながら2kmの道のり(途中、休憩あり)を練り歩くなんともカオスな光景。

一眼担いだ外国人の方とかも結構多くて「あんた、なかなかいい祭りにやってきたな!」と言いたくなるレベルで「狂気的に映える」光景。

見よ、これが菰野のポテンシャルだ

この手の奇祭って結構有名になるような気がしているのですが、自分自身も正直初めて知りましたし、現地で近所の人にお会いしたら「生まれも育ちも菰野だけど初めて見た」というくらいに、知る人ぞ知る感がすごい。

アメリカはネバダ州の砂漠のど真ん中で、架空の都市作って一週間ぶっ続けで最終的にバカみたいにデカい人形を盛大に燃やす「バーニングマン」という世界最高峰の奇祭がありますが、規模は違えど今も昔も何かを「盛大に燃やす」ことに信仰心というか、神秘的興奮を覚えるんでしょうね、人間の本能は。

なお、僧兵まつりはコロナのせいで、昨年までは4年くらいやってなかったらしく、今年も開催案内は出ていたもののイベントの詳細は直前に発表されていたので、そもそも広報もちゃんとやっていないw

ちなみに、終着点の御在所ロープウェイ駅前(?)広場では、屋台やトレーラーステージでの催し物(名古屋の地下アイドルステージ)などもあり、ちゃんとイベントとしてのお祭り感もあり。
なお、神輿到着直前のステージ大トリはなぜか「クマムシ」

そういうセンスも含めて、菰野のポテンシャルは恐ろしい…

なお、たまたま知り合った方が担ぎ手をされてたので話を聞いてみたら「担ぎ手がめっちゃ減ってるから、いまなら誰でもかつげるよ」ってことらしいので、来年は是非とも担ぎ手として参加したい所存でございます。

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