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40手前で、何の縁もゆかりもない三重県菰野町に移住した話

40手前で、何の縁もゆかりもない三重県は菰野町というところに移住したmitaniと申します。
普段はフルリモート会社員、月に1〜2回程度東京と菰野町を往復するような生活をしております。


移住のきっかけ

生まれ育ったのは三重県のもう少し南にある久居(平成の大合併によって津市に吸収)というところで、大学時代を神戸で過ごし、社会人になってからはずっと名古屋に住んでいました。

ですので、まったく三重に縁もゆかりもないわけではないものの、三重に住んでいた頃(とはいっても高校生まで)は、今振り返ってみると菰野という地名すらちゃんと認識すらしてなかったように思います。

社会人になってからずっと名古屋に住んでいたものの、実は名古屋自体にはそんなにこだわりはなく、「仕事する場所が名古屋だったから、名古屋に住んでいた」って感じでした。

しかし、コロナ禍になる少し前くらいに転職した会社がリモート勤務の会社であり、その後コロナ禍が始まって、いよいよ名古屋に住む理由もなくなってきたあたりから、田舎に住みたいと本格的に思い始めたのです。

自活するようになってから比較的都心にずっと住んでおり、しかも名古屋なんて都心ですらリーズナブルに住めるので、住環境的にも全然文句はなかったのですが、逆に言えば「都心に住む必然性」もあまり感じておらず、生活のことを考えるともう少し田舎で暮らしてもいいんじゃないかと思い始めました。

なぜ、菰野町に移住したのか

とはいえ、はじめは母方の実家でもあり、比較的名古屋にも出て行きすく、妻の友人も多い桑名がよいなあと考えており、ちょこちょこ物件なども漁っていたのですが、なかなかこれといったものが見つからず、気分転換に工務店でもいってみようと、菰野にあった気になる工務店に見学に行った時のことです。

建物のデザインや機能性もとてもよかったのですが、何よりもその工務店さんの社長の人柄に、この人と家作りしたら絶対楽しいというのが本能的/直感的に突き刺さりました。

しかも、新築は僕らで最後にするかもしれないとのこと。

というもの、ご自身としては、もっともっといろんなクリエイションに挑戦していきたく、かといって会社として図体を大きくしていくとどうしても経営に頭を使わなければいけなくなるので、思い切って新築事業を辞めようとしていたというのです。


一定の成功を収めて事業も大きくなって、それでもまだまだやりたいこともあるから、荷物を下ろして挑戦しようとしていく、クリエイティブへの貪欲さにも感銘を受け、さらに自分達がひょっとすると次のチャレンジのための最後になるかもしれないということ、大袈裟に言えば物凄く運命的なものを感じました。

この出会いは、自分の人生にとって物凄く大きな価値になる。
そして何より、こんな人と一緒にクリエイションをしてみたい。

結構周囲で家を建てる人たちって、大なり小なり大変そうな印象しかなかったんです。そりゃ人生で一番大きい買い物の一つではあるので、いろんな妥協とか予算繰りとか、後悔しないために慎重になったり、想定もしていないトラブルもあったり、細かな意思決定の連続なので、大変っちゃ大変だと思います。
建てる苦労も、建てた後には水の泡になるんだろうけど、どうせだったらそのプロセスも楽しみたいと思いましたし、少なくとも「社長との家づくり」をすることに、とにかくワクワクしてしまったので、これは家を買う以上の体験にベットしたいと。

もちろん、アクアイグニスや八風キャンプ場など、名古屋にいた時から菰野にはお気に入りの場所がありましたが、実際にそこで暮らすということは全く考えてませんしたが、鈴鹿山脈が広がり自然を身近に感じられつつ、適度に生活のしやすそうなロードサイド店舗の充実具合を見て、最終的に「この町で、彼の建てた家で暮らそう」と、その時の直感を信じて決めました。

それが2023年のGWのこと。

2024年2月、「ほどよい田舎」菰野に移住

間取りだけ伝えて社長に作ってもらった最初のプランがあまりにも理想的すぎて、そこから多少は調整してもらったものの、大枠はほぼほぼ最初のプランのままでトントンと進んで、2月から菰野に住み始めました。

かつて広告代理店で企画の仕事もしてましたが、そもそも初期与件で提案した内容がほぼほぼ採用されることなんてことは本当に稀なので、最初のプラン出てきた瞬間に、もうこれ成功だわって思いましたw

子供の保育園もあっさり決まり、名古屋の保育園では友達も多かったので、離れるのかわいそうだなとかは思いながら、菰野の保育園への登園初日でがっつりお友達がたくさんできて、本人も一瞬で環境に馴染めたのが本当に救い。

菰野のメインストリートである「湯の山街道」もかなり近く、ミルクロードや306といった北勢/鈴鹿へのアクセスもよく、全く生活するのに困らない。さらには新名神のインターも近いので40分もあれば名古屋市内までたどり着けるため、車だったら下手すると中途半端に名古屋の郊外よりも近いんではないかとも(高速代は当然かかりますが)

コンビニも近くにあるし、遅くまでやっているスーパーも自転車で数分以内。

個人的に温泉/スーパー銭湯好きではあるので、平日夜にちょっとそこまでの感覚でアクアイグニスだったり、ゆうゆう会館だったり、湯守座ですら全然ひょいっといけるのも、暮らしへの潤いがハンパない。

一方で、しっかりと自然豊かな田舎の空気を感じられる町。

朝起きて外から聞こえる鳥の声や森の音
保育園に自転車で子供を送りにいくときに、見える鈴鹿山脈
夜も本当に静かで、虫の鳴き声に癒される。

生まれ育った人からすれば、きっと当たり前すぎる生活の風景が、長い都会暮らしからすると、あまりにも尊い。

暮らしやすさと自然のバランスが取れた「ほどよい田舎」

すでに住み始めて半年ほど経っていますが、日に日に好きな町になっていっています、菰野。


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