同じケガをする理由。怪談・逢魔が時物語「踝のケガ」
子供の頃、なぜかよく足の踝(くるぶし)をケガした。
一度や二度どころではない。
それこそ数えきれないほどだ。
もちろん子供のことだから、走り回って遊ぶ。
転んだり、ぶつけたりするのだが、なぜか踝ばかり。
まあケガの程度は軽く、いつもすぐに治ってはいた。
だから、安心していたのだろう。
その日も、踝に軽いケガをしてしまった。
いつものことだから、すぐに治るだろうと気にも
留めなかった。
ところが、今回はケガの状態がだんだん悪化する。
小さかった傷が、どんどん酷くなっていくのだ。
こんなことは初めてなので、さすがに不安を覚えた。
そこで、友達に不可解なケガのことを話した。
まだ小さな子供だったので、『霊感』という言葉は
知らない。
友達には、恐らくそんな力が具わっていたのだろう。
話した夜に、友達は奇怪な夢を見たというのだ。
その夢の話を聞いて、ゾッとした。
私の踝を、鬼がムシャムシャ食べている、
という夢だった。
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