そのバスには乗るな! 怪談「逢魔が時物語」6.30号『オカルトバス』
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━━ 2024 ━━
★ 怪談 逢魔が時物語 ★
6.30 #17
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★ 逢魔が時物語へ、ようこそ ★
ここは、あの世とこの世の間にあるユラユラとした境界です。
今宵も、ゾッとする怖い話、不思議な話をお届けしましょう。
では、6.30号は『オカルトバス』という怪談です。
逢魔プロジェクト主宰・雲谷斎
ーー 目 次 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■oma-kwaidan『オカルトバス』
・逢魔怪談「吊り革に・・・」
・逢魔怪談「乗客の目」
■Information
イベント 出版物 逢魔が時チャンネル 売店
■oma-column
・関西の新旧10人の怪談
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■『関西怪談オールスター2024 in 遍満寺』
7月6日(土) 17:00開場17:30開演
遍満寺(阪神電鉄姫島駅 歩約4分)雲谷斎出演
【詳細】http://kwaiutsuro.org/archives/1173
【予約】https://peatix.com/event/3962891/view
■cafe逢魔「線状降水放送」放送事故!アーカイブ
https://www.youtube.com/watch?v=Xp5_IsIPiKc
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逢魔怪談
~~~~~ 「吊り革に・・・」 ~~~~~
その夜の十時頃、大阪市バスで職場から自宅に向かっていた。
いつもと何も変わることのない弛緩した時間。
お客は数人、指定席のようになった運転席の後ろに陣取る。
文庫本を取り出して読もうとした。
しかし、何だかザワザワと落ちつかない。
気が入らなく、同じ行を何度も読んでしまう。
仕方なく文庫本を閉じ、ぼんやりと車窓を眺めていた。
それでも胸の底の方に滓のように違和感が残る。
ふと、あるかなしかの気配を感じ、背後を振り向いた。
すると、バス中央付近の吊り革。
右腕だけが、ダラリとぶら下がっている。
指はしっかりと吊り革を握っている。
ただ、手の指から肘までしかない。
疲れているからか? ただの錯覚かなと思った。
一方で落ち着かないのはこれだったのか、とも思った。
有り得ない、有り得ないと自分に言い聞かせ、
ドキドキしながらそっと前に向き直った。
降車時に、もう一度ちらっと振り返ってみた。
もうそこには何もなかった。
当然といえば当然だとは思うが……。
・投稿:ooruriさん(男性・大阪府)
《雲谷斎のイッチョ噛み》
「たまらんなぁ、『肘付き』吊り革を見てしもたんですか。
霊的な力がある吊り革なんて聞いたことないけどなぁ」
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逢魔怪談
~~~~~ 「乗客の目」 ~~~~~
大阪南部の泉北地区に住んでいた頃の奇妙な話。
高校へはバス通学で、その日は帰りが少し遅くなった。
バスは混んでいて、後ろから2列目の一人掛けの席に座る。
疲れていたせいか途中でウトウトしてしまった。
次に気がついたときは、辺りはもう真っ暗になっている。
あれだけ混んでいた席もガラガラで、2人しかいない。
何気なく、車内を薄暗く映す窓ガラスに目をやった。
すると、窓ガラスに誰かの目が映っている。
鋭いまなざしで、背筋がゾクッとする細い目だった。
窓ガラスに映るその目は、執拗にこっちを見つめ続けている。
不気味で、怖すぎて、横を向いて確かめることもできなかった。
席はいっぱい空いているのに、なぜわざわざ横に立つのか。
しかも、ガラスの映りを利用して、こっちから目を離さない。
逃げ場のない恐怖に襲われていた。
私が降りるバス停まであと2つ。
そこまで我慢すればなんとかなる、と思った。
目をギュっと瞑り、早くバス停に着くことだけを祈った。
一つ手前は通過し、やっと私の降りる停留所に近づく。
目を開けて、降車ボタンを押す。
ちらっと窓に目をやったが、あの目はもうそこには無かった。
いたはずの『人』が消えている。
しかも、手前のバス停はノンストップだった。
もう一人の乗客も向かいの席に座ったまま。
ものの数分間の異様な出来事……。
そこは魔の交差点と呼ばれる事故多発地帯の近くだった。
・投稿:kazueさん(女性・大阪府)
《雲谷斎のイッチョ噛み》
「今度は窓ガラスに映る目ですか? 確かに薄暗い窓ガラス
に映る乗客の姿や顔は、気色悪ぅ見えるときありますよね」
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【読者便りー6.20号】
「某地区の異変」
東日本大震災では多くの怪談が公に語られましたが、
時を経て封印されたものも少なくないと聞きます。
各々の中での魂の弔いが、ようやく終わりに近づいたから
なのかもしれませんね。
さらに時が過ぎ、震災の体験者がいなくなった時、
震災怪談もまた更なる変容を遂げるのかもしれません。
「白い車」
この車、何度も何度も同じ峠を走っているんでしょうねえ。
cafe逢魔「線状降水放送」お疲れ様でした。
とうとうお客さん、番犬に食われてもうたんですねえ。(笑)
体調不良でゲストの田辺青蛙さんが途中離脱された回
以来のスタッフオンリー放送でしたね。
でもすごく楽しかったですよ。
盗聴バスターの渋谷さんには、また改めてお越しいただき
たいです。
西浦和也さんのチャンネルの雲さんゲスト回も拝見しました。
気のせいか、雲さんとしゃべっている西浦和也さんが
いつも以上に楽しそうに見えました。
歴史に造詣の深い雲さんとの怪談談義は、きっと特別な
時間だったんでしょうねえ。
<maoさん(女性・東京都)
「いつも感想をおおきにです。いやぁ、cafe逢魔放送、
やってしまいましたねぇ。放送事故の回でおます」雲
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■イベント
・怪談ライブ『関西怪談オールスター2024』
遍満寺(阪神電車「姫島駅」歩4分)
7月6日(土) 17時開場17時30分開演 雲谷斎も出ます
【詳細】http://kwaiutsuro.org/archives/1173
【予約】https://peatix.com/event/3962891/view
■逢魔が時チャンネル(YouTube)
・cafe逢魔「線状降水放送」放送事故アーカイブ
https://www.youtube.com/watch?v=Xp5_IsIPiKc
・cafe逢魔 全アーカイブ
https://note.com/omaproject/m/mf22ad92a3c84
・逢魔が時チャンネル(YouTube)登録はこちら
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■出版物
・「怖すぎる実話怪談」シリーズ10冊(文庫ぎんが堂)
・「泣ける怪談」本
・「逢魔が時物語」本・CD
お求めは売店で
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■逢魔メンバーズへのお誘い
・omaproject 配信メルマガの登録や再登録。
https://i-magazine.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=omaproject&task=regist
逢魔メンバーズはファンクラブみたいなものです。
3千人の仲間に、独自配信メルマガが届きます。
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『関西怪談オールスター2024』ちゅうドカンとくる怪談
イベントが7月6日(土)にあります。関西の怪談トーカー
が10名集結。若手とベテランちゅうか、新旧入り乱れちゅ
うか、ちょっとオモロイかもね。雲谷斎も旧世代代表で参
画しまふ。大阪やから遠方の方にはすいませーん。
■『関西怪談オールスター2024 in 遍満寺』
【詳細】http://kwaiutsuro.org/archives/1173
【予約】https://peatix.com/event/3962891/view
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