![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/115337028/rectangle_large_type_2_2eeed6db877bda03178e14574f78b228.jpeg?width=1200)
訳アリ民宿に泊まると・・・。怪談★逢魔が時物語#5「凶相の民宿」
_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄
━━ 2023 ━━
★ 怪談 逢魔が時物語 ★
2.28号 #5
_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄
★ 逢魔が時物語へ、ようこそ ★
ここは、あの世とこの世の間にあるユラユラとした境界です。
今宵も、ゾッとする怖い話、不思議な話をお届けしましょう。
さて、今号は『凶相の民宿』話です。
逢魔プロジェクト主宰・雲谷斎
━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■oma-kwaidan『凶相の民宿』
・逢魔怪談「男の子」
・逢魔怪談「同じ民宿」
■Information
イベント 出版物 逢魔が時チャンネル 売店
■oma-column
・cafe逢魔はヘン?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
cafe逢魔「蟹鍋満腹放送」#14 アーカイブ
https://www.youtube.com/watch?v=X7EUN4M3NbQ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
逢魔怪談
~~~~~ 「男の子」 ~~~~~
ある年の八月、ちょうどお盆の頃。
彼は部活合宿で新潟のとある民宿を訪れた。
その民宿は、毎年合宿で使っているところだった。
部屋も食事もいいのだが、ひとつ奇妙があった。
その民宿には『男の子』がいるのだ。
民宿の客でもないらしい。
ところが他の部員に訊いても、そんな男の子はいないという。
だから、初めは見間違いだと思っていた。
何人かで夜に一部屋に集まり、雑談していたとき。
彼はトイレに立った。
薄暗い廊下に出ると、中ほどに椅子がおいてある。
そこに『男の子』が座っているのが目に入った。
あの男の子だった。
言葉は交わさなかったが、目と目が合った。
『こんにちは』
そんな視線の会話をした。
ほどなく雑談はおひらきになり、みんな各部屋に戻った。
眠りについた頃、バンバンバン!
二階の部屋の窓を、誰かが外から叩く音で目が覚める。
カーテンのない窓を見ると、すりガラスを叩く手があった。
怖くて、布団を頭から被って目を閉じ続けた。
翌朝、他の部員に恐る恐る訊いてみた。
彼だけの錯覚ではなかった。
音を聞いた者、窓を叩く手を見た者もいた。
親しい民宿のご主人に訊いてみた。
すると、やはり……。
民宿の男の子が、二年前に亡くなっていたという。
ちょうどお盆の時期。
息子さんが帰ってきていたんだと思った。
・投稿:nekoさん(女性)
《雲谷斎のイッチョ噛み》
間違いない。民宿のぼんが帰ってきてたんですわ。
こういう霊はそっと見守ってやりましょう。
_____________________________
逢魔怪談
~~~~~ 「同じ民宿」 ~~~~~
中学の頃、吹奏楽の合宿で使っていた民宿でのこと。
その民宿は徳島の市内から少し離れた海辺にある。
そこは海水浴場だが、民宿は少し離れてたところに建っていた。
楽器を鳴らす私たちにとっては格好の合宿地だった。
宿の人たちも常駐していないので、夜中まで騒いでいた。
ただ、その民宿で泊まっている間、ヘンなことが頻発した。
奥の布団部屋に行くと、閉まっている窓が開いていたり。
夜中に男子が風呂に入っていると、脱衣所に影が見えたり。
その時は中から鍵を掛けていたらしいのだが。
残念ながら、私は異変には遭遇できなかった。
話を聞いて「嘘だ~」と面白がっていただけだった。
何年も経ってから、驚くようなことが起きる。
大学の新歓合宿で、なんとその民宿に泊まることになった。
私は飲み会で気分が悪くなってしまった。
早めに三階の大部屋に戻って寝ることにした。
一階から階段を上がっていると、二階の一年生女子たちに
あてがわれた部屋から、突然騒音がした。
ドンドンドンドンッ! 強く床を踏みつける音だった。
部屋は真っ暗で、全員宴会中のはず。
誰か残っているのかも知れないと思った。
何をやってるんだと思っていたら、またドンドンドン! と。
注意しようと部屋の扉を開ける。
しかし、真っ暗な部屋には荷物などが置いてあるだけ。
電気を点けて確かめても、やはり誰もいない。
すると、またドンドンドン! ドンドンドン!
誰もいないのになんでと思った。
混乱して立ち尽くしていると、ドンッ! ドンッ!
今度は部屋の壁から音がしはじめる。
私は怖くなって部屋を飛び出し、宴会場へ戻った。
すぐに何人かに音のことを訊いてみる。
あんなに大きな音だったのに、階下では誰も知らない。
「おまえ、酔っていたから空耳だよ」
先輩に笑われ、誰も信じてくれなかった。
それからは何もなく、次の日、民宿を後にした。
私だけが中学の時の話を鮮烈に思い出しながら……。
・投稿 T・Mさん(女性・徳島県)
《雲谷斎のイッチョ噛み》
何年か経って、異変はパワーアップしてんのとちゃいますか。
同じようにドンドンドンと足踏み鳴らしたったどうなる?
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
【ご感想募集】
メルマガに掲載した怪談の感想を聞かせてください。
・フォーム https://form.os7.biz/f/1d3e0f04/
【怖い話募集】
メルマガ掲載や出版物に内定することも!
・フォーム投稿 https://form.os7.biz/f/3cc8d06e/
・メール投稿 omaproject@gmail.com
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
_____________________________
>>>>>> Information <<<<<<
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
■イベント
逢魔プロジェクト主催イベントは自粛中です。
■出版物
・「怖すぎる実話怪談ー叫喚の章」最新刊(文庫ぎんが堂)
https://omaproject.stores.jp/items/63ce274a9fae7159e84e4409
・「逢魔怪奇探偵団」再出発の章 電子本(DL、PDF)
https://omaproject.stores.jp/items/5fd0d0978a457215711cc866
・「泣ける怪談」本 割引!1000円
https://omaproject.stores.jp/items/5f5ddeb5fbe5b54ad82dd9e2
■逢魔が時チャンネル(YouTube)
・cafe逢魔「蟹鍋満腹放送」#14 アーカイブ
https://www.youtube.com/watch?v=X7EUN4M3NbQ
・cafe逢魔 全アーカイブ
https://note.com/search?q=cafe%E9%80%A2%E9%AD%94&context=note&mode=search
・逢魔が時チャンネル(YouTube)登録はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=9f0HLhgpefc&t=1s
■逢魔メンバーズへのお誘い
・omaproject配信メルマガの登録や再登録。
https://i-magazine.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=omaproject&task=regist
逢魔メンバーズはファンクラブみたいなものです。
すでに3千人の仲間がいます。
初回乗り換えの方には、ウエルカムプレゼント!
※メルマガが届かなくなった場合は、再登録をお願いします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
_____________________________
>>>>>> oma-column <<<<<
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
cafe逢魔「蟹鍋満腹放送」終わったよ。見逃した人はアーカイブ
で楽しんでね。この放送は色んなオモロイ経歴のあるゲストを呼
んで、その道の話を聞き、ゲストをイジるという珠玉の番組や。
怪談どっぷりのゲストは、よその放送と被るからあんまり来ん。
オモシロ深い話とたまに怪談。まったりが好きな人はハマるかも。
■cafe逢魔「蟹鍋満腹放送」#14 アーカイブ
https://www.youtube.com/watch?v=X7EUN4M3NbQ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
_____________________________
■逢魔が時物語note(逢魔が時物語HP代わり)
https://note.com/omaproject
■逢魔が時チャンネル(YouTube)登録はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=9f0HLhgpefc&t=1s
_____________________________
■SNS
・フェイスブック https://www.facebook.com/omaproject
・ツイッター https://twitter.com/omaproject
・ブログ https://ameblo.jp/omaproject/
・インスタグラム https://www.instagram.com/oma_project/
・ノート https://note.com/omaproject
■逢魔プロジェクトへの各種お問合せ
https://form.os7.biz/f/e7c49935/
■怪談「逢魔が時物語」メルマガ(購読無料)
<登録>
https://i-magazine.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=omaproject&task=regist
<解除)
https://i-magazine.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=omaproject&task=cancel
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※メルマガ配信の登録・解除はご自身でお願いします。
※複数のメルマガ発行スタンドから配信中です。