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深夜の残業はするな! 怪談★逢魔が時物語#14「恐怖の残業」

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           ━━ 2023 ━━
        ★ 怪談 逢魔が時物語 ★

            5.30号 #14

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       ★ 逢魔が時物語へ、ようこそ ★

 ここは、あの世とこの世の間にあるユラユラとした境界です。
 今宵も、ゾッとする怖い話、不思議な話をお届けしましょう。

 さて、今号は『恐怖の残業』という話です。

               逢魔プロジェクト主宰・雲谷斎

ーー 目 次 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ■oma-kwaidan『恐怖の残業』
     ・逢魔怪談「残業拒否」
     ・逢魔怪談「肩を叩くもの」

 ■Information
     イベント 出版物 逢魔が時チャンネル 売店

 ■oma-column
     ・逢魔怪奇探偵団動き出す?

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 ■cafe逢魔「柏餅旨い放送」5月22日放送済みアーカイブ
  https://www.youtube.com/watch?v=RxK6kl6tLd4
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            逢魔怪談
      ~~~~~ 「残業拒否」 ~~~~~

 昔勤めていた会社での怖い話。

 深夜、一人で残業してるときにそれはよく起こった。
 部屋のあちこちからミシミシ! バシッ! と音がする。

 昼間はそんな異音はしない。
 風のせいだろうと思い、気を落ち着かせて仕事をするのだが、
 どうしても動悸が収まらない。

 建物の家鳴りだとは思うが、仕事どころじゃなくなる。
 というのも、嫌な話を聞いたからだ。

 深夜帰宅のとき、タクシー運転手がこんなことを言った。
「この辺は古戦場だからねぇ……」と。

 それ以来、一人では絶対残業しないようにしている。

 会社の業務はソフト開発なので、夜中の残業は当たり前。
 何日も続けて徹夜する社員もいるが、こんな目撃例もある。

 しばらく前に男性社員が事故で亡くなるという悲劇があった。
 酔ってタクシーで帰る途中、高架道路の上でタクシーを降り、
 ふらふら歩いているうちに、側壁から落ちてしまったのだ。

 その後、会社内ではさまざまな怪異譚が生まれた。

 深夜、トイレに行ったらその人がいたとか。
 高層の窓外に浮かんで、恨めしそうにこちらを見ていたとか。

 私を含め、徹夜が続くと頭が多少朦朧となる。
 ふとトランス状態になって『見やすく』なっていたのだろうか。
 幸いにも私は異音だけで、まだ『見て』いないのだが……。

                ・投稿:MEIKOさん(女性)

 《雲谷斎のイッチョ噛み》

 「まぁ疲れて朦朧としてたら『見た』と錯覚するからなぁ。
  ただ、事故死した人を見たちゅうのはシャレにならん」

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            逢魔怪談
    ~~~~~ 「肩を叩くもの」 ~~~~~

 設立まもない出版社で編集の手伝いをしていたことがある。

 仮のオフィスは渋谷にあるマンションだった。
 編集という仕事柄、深夜明け方まで仕事は続く。

 しかし、狭いマンションの室内でもあり、
 スタッフの人数が多かったので怖いと感じることはなかった。

 しかし、あれは何だったのだろう。

 私が集中して校正をしているときのこと。
 デスクに背を丸めていると、ぽんぽんと肩を叩かれたのだ。
 それは、男のようなしっかりとした感触だった。

 周りでは、テンション高く仕事をするスタッフの声が聞こえる。
 室内をせわしなく歩いている人もいた。

「ねぇ、誰か今、私の肩叩いた?」

 みんなに訊いても、誰もがきょとんとするだけ。
 てっきり男のスタッフが悪戯でもしたんだろうと思っていた。

 しかし、すぐ有り得えないことに気づいた。
 後ろから肩を叩かれて、反射的に私は顔を上げた。

 だが……私の背後は壁、なのだ。 

 私は椅子を壁にくっつけているので、人が入る隙間はない。
 しかも、スタッフは全員私の前にいる。
 もちろん振り向いた背後は壁。

 百歩譲って、私の背後にスペースがあったとしても、
 肩を叩いた後、瞬時に前に回るのは不可能である。

 ぽんぽんという手の感触だけだった。
 人が背後にいた気配はなかった。

 あの手の感触だけはリアルに覚えている。

            ・投稿:K・Fさん(女性・東京都)

 《雲谷斎のイッチョ噛み》

 「ワッツ・ハプンやねぇ、何が起きたんやろ。
  一反木綿みたいにぺったんこのヤツがおったんですかね」

 もっと怖い、もっと不思議な話、ありますよ。
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【読者便りー5.20号】

 cafe逢魔「柏餅旨い放送」は前回に引き続き、問題提起を
 してくれるようなお客様でしたね。

 介護保険立ち上げ時、区役所でアルバイトをしていて、
 多くの調査票の読み込み作業をやっていました。

『いない人が見える』『毎週水曜日になると亡くなった弟が
 やって来る』等、認知症の幻覚についての記述も多く目に
 しましたが、“それ”が“なぜそのような形をとって見えるのか”
 について問う人はいないんですよねえ。

 その視点を外してしまうと、本質にはたどり着けない気が
 しているんですがね。。。

          ***

 次回のcafe逢魔も楽しみにしています。
 前半・後半で話題を変える構成はメリハリがあっていいですね!

 最近のYouTubeライブ配信は視聴者との雑談・質疑応答のみの
 スタイルが多いですが。

 ゲストとのお話から知らない世界を教えてくれたり、
 新しい視点を提示してくれるこの配信は、なかなか貴重な試み
 だと思っています。

「同じ夢」(5.20号)

 これは投稿者さんにとっては過酷ですねえ。
 何の手も打てず、それこそ“見ている”しかないのですから。

「叔母の来訪」

 叔母様の生霊なのかもしれませんねえ。
 訳あってご実家付き合いを避けていらっしゃるようですが、
 少し関係を見直される時期が来ているのかもしれませんね。

               <maoさん(女性・東京都)>

 「cafe逢魔放送は独自の道をオモシロ爆走中です。
  これもリスナーの応援のお陰でござりまする」雲

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 ■出版物

  雲谷斎が書いた本、作ったDVDなど売ってます
 ・「怖すぎる実話怪談」シリーズ10冊(文庫ぎんが堂)
 ・「逢魔怪奇探偵団」再出発の章 電子本(DL、PDF)
 ・「泣ける怪談」本
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 始動しましたよ。『逢魔怪奇探偵団ー異形乱舞の章』。
 雲谷斎が全力で執筆する怪談ノベルスです。実話怪談+
 創作というどこにもないエンタメホラー小説。第二弾は
 コロナ禍で滞っていましたが、原稿を全面的に見直し、
 書き直しています。絶対おもしろいものにします。

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