幼い子の怖い力！ 怪談「逢魔が時物語」5.20号『幼児異能』

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　　　　　　　　　　　 ━━ 2024 ━━
　　　　　　　　★　怪談　逢魔が時物語　★

　　　　　　　　　　　　5.20 #13

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　　　　　　　★ 逢魔が時物語へ、ようこそ ★

　ここは、あの世とこの世の間にあるユラユラとした境界です。
　今宵も、ゾッとする怖い話、不思議な話をお届けしましょう。

　では、5.20号は『幼児異能』という怪談です。

　　　　　　　　　　　　　　　逢魔プロジェクト主宰・雲谷斎

ーー　目　次 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

　■oma-kwaidan『幼児異能』
　　　　　・逢魔怪談「あーちゃん」
　　　　　・逢魔怪談「歌声」

　■Information
　　　　　イベント　出版物　逢魔が時チャンネル　売店

　■oma-column
　　　　　・とんがった怪談EVENT

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　■cafe逢魔「五月の病放送」5月28日（火）21～23時生放送
　　落語も怪談も好き！　お客：笑福亭純瓶さん
　https://www.youtube.com/watch?v=GEWFwcpGKfU

　■『離島を怖がる夜 離島×怪談　大阪の段 二の怪』
　　6月1日（土）18時半～　コンセントカフェ（大阪本町）
　　Ｐ吉 （離島怪談蒐集家）・宇津呂鹿太郎・雲谷斎
　https://ritouxkwaidanevent4osaka.peatix.com/
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　　　　　　　　　　 　逢魔怪談
　　　　～～～～～　「あーちゃん」　～～～～～

　フェイスブック仲間に、Ｉさんという人がいる。
　そのＩさんが驚愕するような体験をした。

　Ｉさんには幼い子供がいた。
　その次女がやっと言葉を覚えだした二、三歳の頃。

　次女は遠方に住んでいるお婆ちゃんが大好きだった。
　お婆ちゃんのことを「あーちゃん」と呼んで懐いていた。

　ある日の深夜のこと。
　Ｉさん夫婦の寝室に、突然次女が来て妙なことを言う。

　「いま、あーちゃん、来てるよ」と。

　起こされたＩさん夫婦だったが、すぐ理解できた。
　よっぽどお婆ちゃんのことが好きなんだな、と思った。

　「夢を見たんだよ」
　そう次女に優しく納得させるように言った。

　次女は不承ぶしょう部屋に戻っていった。
　そんな娘を微笑ましく思えた。

　朝早く、電話があった。
　お婆ちゃんが昨夜遅く脳梗塞で倒れたという。
　緊急入院したが、ほどなくして亡くなったそうだ。

　最期に、本当に次女のところへ『来た』のかも知れない。

　　　　　　　　　　　・投稿：ひろみつさん（男性・大阪府）

　《雲谷斎のイッチョ噛み》

　「こういう不思議って、けっこうよう聞きますよねぇ。
　　最期に、最愛の人の元に『現れる』ことあるんやろね」

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　　　　　　　　　　逢魔怪談
　　　　～～～～～　「歌声」　～～～～～

　ある朝、携帯を忘れたのに気がついて家に引き返した。
　そのとき、たいへん不可解な体験をした。

　急いで家に戻って、慌ててドアを開ける。
　すると、中から軽やかな声が聞こえてくる。

　まだ幼い三、四歳ぐらいの男の子の歌声だった。
　ただ、うちにはそんな子供はいない。

　「近所の子がいるのか？　テレビでもなさそうだし…」

　不思議に思っていると、歌声は家の奥から近ずいてくる。
　やっぱりどこかの子供がいたのかと思った。

　そう思った次の瞬間、驚くべきことが起こった。

　その歌声の主と思われた者が姿を現わす。
　ーーーーー母親だった。子供ではなかったのか。

　声は瞬時に、六十代半ばの母親の声に変わっている。

　自分の耳がおかしいのかと思った。
　あの声は間違いなく三、四歳の幼児の声だった。

　訳がわからないまま、母親に確かめてみる。
　歌なんか歌っていないと言う。
　子供なんか来ていないと言う。

　これも心霊現象なのだろうか？

　　　　　　　　　　　　　　・投稿：OBAKEさん（男性）

　《雲谷斎のイッチョ噛み》　

　「お母さん、一瞬声変わりしたっちゅう推理はアカンか？
　　それとも幼児の霊が乗り移ったとか･･･」

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　ちょっととんがったテーマの怪談イベントですよ。『離島を怖
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　いお祭りなどの話も披露。宇津呂鹿太郎さんに、雲谷斎もイッ
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　『離島を怖がる夜 離島×怪談　大阪の段 二の怪』
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