電話の主は・・・。怪談「逢魔が時物語」2.10号『異界電話』
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━━ 2024 ━━
★ 怪談 逢魔が時物語 ★
2.10 #3
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★ 逢魔が時物語へ、ようこそ ★
ここは、あの世とこの世の間にあるユラユラとした境界です。
今宵も、ゾッとする怖い話、不思議な話をお届けしましょう。
では、2.10号は『異界電話』怪談です。
逢魔プロジェクト主宰・雲谷斎
ーー 目 次 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■oma-kwaidan『異界電話』
・逢魔怪談「内線電話」
・逢魔怪談「怒鳴り声」
■Information
イベント 出版物 逢魔が時チャンネル 売店
■oma-column
・逢魔イベントがいよいよ
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カフェ逢魔が、怪談イベントになります。来ませんか?
■cafe逢魔「怪談トークライブ」4月7日(日)京都
https://note.com/omaproject/n/ndd1d97f9a8c9
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逢魔怪談
~~~~~ 「内線電話」 ~~~~~
東京の某市にある行政施設で、警備員をしていたときのこと。
職員がほぼ退社した平日の夜勤と土日の勤務である。
休憩時間や巡回中以外は、玄関の前にある受付にいた。
そんなとき、何度か不思議なことがあった。
受付から左側に伸びる廊下には螺旋階段がついている。
その階段から、誰かが降りてくる音がすることがあった。
階段はカーペット張りなので、足音はくぐもっている。
職員が何人か残っていたのかと、気にも留めなかった。
階段を降りきると、下は堅い床のホールになっている。
カツッ!
ホールへ降り立った音が響いた。
……ただ、その後は何の音もしない。
ホールや廊下を歩けば足跡が響くはずだ。
しかし、辺りはシーンとしたまま。
そちらを確かめても誰もいない、そんなことが何度かあった。
別の日には誰もいないフロアから、ドアの閉まる音がしたり。
小さな不可解がいくつも起こっていた。
そんなある日のこと。
休日の朝、五時に仮眠が開けて受付に座っていた。
すると、ジリリリリ~ ジリリリリ~!
甲高い、まるでアラームのような音がする。
何の音で、どこから聞こえているのかはわからない。
警備室の外のどこかからで間違いなかった。
しばらく様子を窺っていたが、音は鳴り続けている。
恐る恐る扉を開け、音源を探ってみた。
鳴り響いているのは、『内線電話』だった。
会議室のような部屋にある電話機が音を立てている。
不審に思いながらも受話器をとった。
「はい」と受けると同時に、プツンと切れてしまった。
しかし、これはどう考えてもおかしい。
まず、その日は休み。職員は来ないはずだ。
休日出勤だとしても、こんな時間に来る人はいない。
しかも、深夜に巡回したときはどの部屋も無人だった。
念のため、そのまま巡回してみたが、やはり誰もいない。
通用口は電子錠になっている。
警備室のパソコンで、出入りをチェックしても記録は無い。
内線のかかって来た部屋も、その日その時間は使われていない。
つまり……自分以外、誰もいない施設のどこかから、
誰も使っていない部屋にかかってきた内線電話、ということだ。
いったい誰が、何のために架けてきたのだろうか。
・投稿:でいいぬさん(男性・神奈川県)
《雲谷斎のイッチョ噛み》
「無人のオフィスに響く内線電話ちゅうのはコワイなぁ。
見えないヤツが出勤し、見えないヤツに架けてるのか?」
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逢魔怪談
~~~~~ 「怒鳴り声」 ~~~~~
ある日、自宅で友人と携帯で話していた。
他愛のない雑談で、一時間ほどダラダラと話し続けていた、
すると、電話をしている友人の離れた背後から、
『おい、早くしろよ!』男の怒鳴り声が聞こえた。
友人の父親だと思った。
長電話をしている友人を注意しに来たのだと。
その怒鳴り声は何度も繰り返し聞こえていた。
ただ、ヘンだなと思うことがあった。
怒鳴り声がしている間でも、友人は無反応だった。
普通なら電話中だからと、父親をたしなめるはず。
声のトーンも変わらず、私と話し続けていた。
まるで、何も聞こえていないかのような様子だった。
「ねぇ、お父さん怒ってるみたいだけど、電話切る?」
「え、大丈夫だけど……てか、いまお父さんいないよ」
どうも話が噛み合わない。
「じゃあ、あんたの後ろで怒鳴ってるのは誰……?」
電話をしていたのは、平日の十六時頃。
働いている父親が家にいる訳がない。
ただ、こんな会話をしている間も、その怒鳴り声は続いていた。
『いい加減にしろ!』
『ふざけるな!』
『死ね!』
男の怒鳴り声は、だんだんと友人に近づいて来るようだった。
最後の一言は、友人の真横にいるような大きさだった。
やばい!
そう思った私は、何かが起きる前に電話を切ることにした。
その後、友人とは何度か電話で話したが、
二度とあの『声』は聞こえることはない。
・投稿:にゃん太さん(女性・埼玉県)
《雲谷斎のイッチョ噛み》
「携帯の電話でしょ? デジタルで混線は考えにくい。
やっぱ霊界のオッサンが怒ってたんとちゃいますか」
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【読者便りー1.30号】
「突風」
必ずクラスに一人はおるんよ、こういう奴。
時にはお灸を据えてやらんと、まともな大人にならんからね。
「憑依」
こっくりさんは『狐狗狸さん』とも書きますからねえ。
お狐さんでも憑いたんやろか?
cafe逢魔「能登応援放送」お疲れ様でした。
meRryさんの妖怪アート、楽しかったです。
<maoさん(女性・東京都)>
「cafe逢魔、いつも視聴してもらっておおきにです。
いちびって、イベントにも進出することにしましたw」雲
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■イベント
・cafe逢魔「怪談トークライブ」4月7日(日)14時開演
カフェ逢魔がイベントになった。ご予約開始!
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・cafe逢魔 全アーカイブ
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■出版物
雲谷斎が書いた本、作ったDVDなど売ってます
・「怖すぎる実話怪談」シリーズ10冊(文庫ぎんが堂)
・「逢魔怪奇探偵団」再出発の章 電子本(DL、PDF)
・「泣ける怪談」本
・「逢魔が時物語」本・CD
お求めは売店で
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■逢魔メンバーズへのお誘い
・omaproject 配信メルマガの登録や再登録。
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4年ものあほコロナ冬眠から目覚めました。いよいよ逢魔も
イベント再開です。題して、cafe逢魔「怪談トークライブ」。
YouTubeライブでお馴染みのcafe逢魔のノリで、怪談トーク
ライブをやります。cafe逢魔の京都店オープンという感じか
な。居心地のええ店にしますので、ぜひ茶シバキに来てね。
■cafe逢魔「怪談トークライブ」4月7日(日)
https://note.com/omaproject/n/ndd1d97f9a8c9
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