別れは突然に…-ミカドの独り言#2-
こんにちは、ミカドです。
「出会いの数と別れの数は同じと決められている」
そして、余程の身内でもない限り、たいてい、別れは突然に訪れるものです…。
この歳になると、私の少年時代や青春時代を彩った有名人の訃報に接することが多くなり、その度ごとに「あぁ、また一つオレの中の「昭和」が終わった…」という感慨に浸ることになるのですが、同年代や年下となると話はまた別です。ましてそれが、印象深い出会いをした人物であるならば尚更のこと。
青田ケンイチくんが亡くなりました
青田ケンイチ……おそらくほとんどの人は知らないでしょう。知る人ぞ知る、破天荒で「魂」のあるミュージシャン。まあ、破天荒とは言っても、今日的な意味での破天荒ではなく、いい意味で「昭和の香り」を纏った愛すべき男…そんな感じです。
歳はミカドと同じ。昭和最後の10年で少年時代を過ごし、平成最初の10年で青春を謳歌した世代。
会ったことは片手で足りるぐらいしかありません。きっかけは6/26にゲストで出演してくれた豊岡寛行くんの結婚式。その結婚式2次会の幹事をミカドが引き受けることになったのですが、その司会をミカドと一緒にやることになったのが、寛行くんのミュージシャン仲間であった彼でした。
記憶が正しければ、その打ち合わせの時に一回と、当日にもう一回。あとは1年ほど前に彼がゲリラ的にやっていたオンラインLIVEを飛び入りで参加してコメントしたら彼が反応してくれたっていう、会話とも言えないようなものが一回。
そんなに少ない対面でしかないのに、ミカドはかなり彼の音楽性や人間性に共感してました。簡単に言うと「人たらし」なんですよね、彼は。そして彼が紡ぎだす曲は、なんだかグッと迫るものがある。古い言葉で言えば、フォークのようでもあり、ロックのようでもあり…。ブルージーでファンクで…。生き方・生き様がそのまんま歌になってるような感じなんですよね。
悪い意味にとられたら困るのですが、たぶん彼はヒット曲を次々に生み出すタイプのミュージシャンではなかったと思います。ヒット曲はないけど、めちゃめちゃコアなファンが熱狂的に支持するような…。
大事な大事な結婚式の2次会、単なる参加者ではなく司会なのに大遅刻してきたケンイチくん。相方たるミカドはヒヤヒヤしっぱなしで、もはや怒りすら覚えてましたが、開宴1時間ほど後に現れた彼は「大遅刻したお詫びに…」とニヤニヤ笑いながら、それまでのミカドの心労を吹っ飛ばすような「魂」のこもった曲をシレっと演奏してしまった。すげえ奴です(笑)
ラジオでも彼のことを「これから注目のアーティストです!」と紹介した矢先の訃報…。まだ全く実感が湧きません。8月末のLIVEも決まっていたみたいで、嬉しそうに告知していたのに何故?…そっちに行くのは早すぎるんじゃねえか?…まだオレたち43歳じゃんよ!…人生折り返したばっかりだぜ?
でも仕方ないよな…。それがあんたの運命だったってことで諦めるしかないんだろうよ。認めたくはないけどな…。
来週(7/31)の「おがちゃんとミカドのオールナイトさいたま」では、青田ケンイチくん追悼の意味も込めて、「あの名曲をもう一度!~最近旅立った人の曲」を特集したいと思っています。
残念だな…。寛行くん経由でケンイチくんに出演のオファーしようかと思ってたのに…。せめてこんな形でも、ケンイチくんのことリスナーさんに知ってもらうしかない、と思います。
ケンイチくん!…無念だったろうけど、オレたちはあんたのこと忘れない!