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テニミュ4th演出、不動峰 神尾、山吹 新渡米・喜多、関東氷帝 跡部辺りの感想

4th関東氷帝大阪公演千秋楽、お疲れ様でした!
メルパ、通いました!最高でした。てか毎回驚くけど近っ!跡部の生指パッチンが聞こえました。本当にやってるんだ…。

さて、早速ですが、これからテニミュ4thシーズンの今すぐ語りたくて仕方ない所を書き記させていただきます。
好きな箇所が観る度に無限に増えていくのでキリが無いのですが、とりあえず今言いたくて言いたくて仕方ない、
・4th 演出の印象
・不動峰公演感想
・神尾の感想
・聖ルドルフ・山吹公演感想
・新渡米・喜多の感想
・関東氷帝公演(~大阪時点)感想
・跡部の感想

これらキャラクターと演出面の好きを語る記事です。
全て読むと長いです。読みたい所までスクロールしてお読みください。

~最初に~
ルド山(私は2ndルド吹と分ける為に4th聖ルドルフ・山吹公演をこう呼んでいます)の初日配信で初4thを迎えぶったまげました。
感動と同時に、この演出の不動峰が観たかった……と絶望し、即不動峰円盤購入。
ぶっ倒れました。なんですかこれ。Raise…あ…あ…………
不動峰のオタクが作ったとしか思えない…素晴らしい不動峰が表現されていて暫く寝込みました。何故私はこれを現地で観ずに過ごしてしまったのか…一生背負う十字架です…。

私は1stはほぼリアタイ円盤視聴、2ndから現地観劇の、恐らく古参に入る部類だと思います。
その為前シーズンと比較するような言葉が少々出てくるかと思いますが、だから前シーズンまたは今シーズンは良くないという意味ではなく、それぞれ全く別のアプローチでテニプリの良さを引き出していると思っています。
また、ここで出てくる話は原作・テニミュ含め全て個人の見解・解釈です。そして言葉に他意はございません。
それらの事を大前提として読んでいただけると幸いです。


【4th 演出の印象】

私がテニスの王子様のことを何も知らない、初見時に読んでいた時の衝撃感動ほぼそのまま!!キャラクターが当時のままでいてくれる。
漫画らしい必殺技の効果を背面映像や照明を使って表現してくれることで迫力が段違いになり、月並みな言葉になってしまいますが…「映え」てて…好き…あーし…映え…好き…。

更に、現時点で公表されている設定を時空が歪まないよう考慮しつつ演出で表現されていて…こんなの…テニスの王子様の異次元級読み込みオタクにしか出来ないのでは…!?
前シーズンまでと大きく違う所って、演出や歌詞にファンブック(.5)やぺアプリなどに記載された設定がはっきりと組み込まれているかいないかだと思います。
2nd…3rd…と、キャストさん方がファンブックまで踏まえた演技をされることが増えてきましたが、今回は構成そのものにも組み込まれていまして。ルド山での曲はそれが顕著だったと思います!それってとんでもない進化だなと…。
凄いと同時に恐ろしいと思ったのは、ファンブックの情報はどんどん更新されていきます(ありがてぇ~~~!!!)。だから、この4thシーズンが一番面白いのは今この時だと思うんです。
テニミュはこれからも更にシーズンを重ねていくはずなので、その度に情報が更新されていき、常に最新の完全版が観られるようになるとしたら…楽しいじゃん!!!完璧なエンドコンテンツとなってしまったのでは!?
にしてもマニアすぎて大丈夫…!?

他、こりゃ凄いと思ったのが、演出が変わったことによって見られるキャストの演技です。4thでは前シーズンまであったセリフもカットされることがあります。特に心の内のセリフはカットされる事が多いと感じています(または歌詞になる)。
でもキャストさん方はそれを無いものとして扱っていないから、その時のキャストはそのセリフのところでそれを思っている演技をしてくれるんですよ!!口に出せるものは口に出すし、心の内は心の内で留めてくれる!リアルすぎる!!現実!!テニプリは現実です!!!
私はそれを見て、テニミュのファンは推しを定点して観る方が多いという事をわかっていて、あえて演技に頼れるところでセリフを削る選択をしていると感じました。ファンと、そしてキャストに絶大な信頼をしていないと出来ないのですごい挑戦だ…と思っています。
テニプリは現実。と言えば、私がテニミュ…というか、テニミュでなくても構わないのですが、生身の人間がテニプリを演じるにあたって求めていた事が、漫画を実体化した時の(別物に改変することが無いのが前提で)空間や感情の動きの自然な表現だったので、4thの生声声援やテニミュボーイズ達によるモブ描写やルド山でのキャラによるセットの移動等に感激しました。漫画に描写しきれていなくてもあの世界に確実に存在している光景なんですよねこれって…(セットの移動は、大会参加の準備や片付けの様子だと思っています)。
思い出すなぁ~~っ!不動峰中学校テニス部で都大会に出場した頃を!!と無い記憶が埋め込まれる程に「テニスの王子様」の解像度が上がります。
個人的にはテニミュ含め、メディアミックスの事は全て原作とは別軸の二次創作だと思っているのですが、今回のその二次創作部分がこの形で見たいと切望していた描写だったので嬉しすぎて嬉しすぎて…。
それから試合前の日常パートが必要以上にギャグ化しない所も大好きです。ギャグ漫画と思ってない方が作っていらっしゃる…ありがたい…(ギャグ漫画と思って読むのが悪いという意味ではなく私の感性に合うという意味です)。
この日常パートを丁寧に、確実に描くことで試合のエピソードが生きてくると思います。まだ完全ではないと思っていますが、まだまだシーズンは続いていくと信じているので、シーズンを重ねるうちにこのまま更に洗練されていくと思うと楽しみで仕方ありません!

そして最後に、神過ぎる!と思ったのが、全体の明るさアップです。なんと、内村と森が見える!!
内村と森が、見える!!!

内村と森が!!!!!!!見える!!!!!!!!!!!(重要)

というか、不動峰が見える!!!!!!!!!!!!!!!!(最重要)


3rd不動峰の円盤をお持ちの方は是非全景映像をご覧ください。不動峰はスポットライトが当たらないと基本暗闇なんです。多少見えることもあるのですが、ベンチ含め大体が暗闇です。ちゃんと舞台上にはいるのですが…。
黄金が歌うと内村と森が闇に消えるのはもはやテニミュ不動峰の風物詩となり、持ちネタみたいなところはありましたが、なんと4thでは、円盤なのに見える…感じる…雨で滑った森を起き上がらせる内村、雨を気にする二人、ジャンプして体をぶつけ合う姿などが!普通に筋肉の軋みも見えそう。
革命じゃああああ!!本当にありがとうございます!!!!


【不動峰公演 感想】

まず自分語りになりますが、私が不動峰を好きになった大きなポイントがGenius26の「黒い軍団不動峰」の文字と、登場シーンでの真っ黒いジャージを身に纏い自信と得体の知れなさに溢れた姿なんです。
その不動峰が、校歌(Hang in there!)で上手く表現されていて!過去編(Raise)を分けたことで叶う演出で………。
そんなのって……最っっっ高…以外何も言えなくなるじゃないですか………。
Raise…Raiseもヤバいじゃないですか!あんなの現地で観たらその後全てが頭に入ってこなくなる程の"本気"だし、円盤で観ても初見大泣きして続き再生まで1時間置かざるを得ませんでした…。
私は、3rd不動峰大楽での真剣勝負だ!があまりにも究極にして至高過ぎて、これを超える不動峰はもう観られないだろうと思いその時点でもう4thは行かないと決意してしまったんです。
比べるものでは無いので超えたとか同等とかそういった事は思わないのですが、このRaiseが観られる事を知っていたなら、話は別でした…。

【神尾の感想】

神尾の曲!!!!絶対速度!ついに!!!ついにリズムの狂っていない神尾の曲が!!!!!!
これが神尾です!!!狂ってない時の神尾です!!みんな見て!!!!
「リズムに乗るぜ」も「俺の仕切ったリズム」も、様子がおかしかったのはリズムが狂ってるから!
でも正直に言うと4thを観て、これまでの曲がリズム狂ってる時のものだったのだと気付きました。ずっとテニミュ制作と神尾について解釈違いしているだけかと思っていましたが、リズム狂ってる曲なら解釈一致です!この事に気付かせてくださりありがとうございます………。
曲中、石田・桜井・内村・森が歌に入ってくるのも神過ぎる!
原作で桜井が「不動峰(うち)のシングルス3人ははっきり言ってダブルスのメンバーとは比べものにならない!!とくにスピードに関しては神尾(あきら)の右に出る者はいないだろう」と言うんです。
10.5ではダブルスのスペシャリスト、20.5ではダブルス職人とまで書かれている桜井なのにこんな事言わされるなんて…自分にもっと自信を持って…と原作に残酷さを感じていました。
テニミュでこの台詞は石田・内村・森にも振り分けられていてこの台詞の後に曲が始まるんですね。そしてノリノリで「絶対速度!」と歌うダブルス陣!!
勝手に残酷さ感じていてごめんなさい…ダブルス陣は自分達もちろん努力して実力を身につけているけれど、それ以上にシングルス陣の強さをを信用し、リスペクトがあるから出てきたセリフであると感じられる明るい歌!
嬉しい…嬉しいですね…希望の解釈…。
Hang in there!で「闇色浴びてその目を逸らせ世界を見渡せばモノクローム」といった歌詞がありますが絶対速度には「味気ないバトルに奴が加速して色を付けてゆく」とあり、不動峰の中でも情熱を表に出すことの多い神尾だからこその歌詞の繋がりで好きです。
その後深司くんがスポットで真っ暗にしてくるところも大好きです。神尾と深司くんの差…最っ高!!!
神尾の試合、その後ブーメランスネイクを打たれて動揺する神尾ですが、ここでいつもよりテンポが早すぎてリズムが狂います。そこのBGMが絶対速度のテンポ上がった音なのが好き!!!
そして試合終盤の神尾の演技!!神尾役毎熊さんの疲労の演技上手すぎる!ここの呼吸の仕方、表情、この時の神尾の疲労と負けず嫌いさと粘り切れないメンタルとカッコつけていたいプライドと全てが絶妙に混ざった演技なのが最高!
最高の試合を、神尾を、ありがとうございました!!!!!!!

これはフォロワーさんが言っていて確かにと思った事なのですが神尾は橘さんにリズム狂ってるって言われなかったら負けなかった気がするな。


【聖ルドルフ・山吹公演 感想】

私は原作無印で都大会が一番面白いと感じているのでそれはそれはそれはもう本当に本当に最高に面白かったです。
神尾のあの衣装とシーンをあのように再現していただけるなんて思っても無くて、そこだけで1万円でも全然払いますってんのにここはまだまだ序の序過ぎてその後一生面白いじゃないですか。
しかも!原作の、ゴリラのおっさんのシーンのリョーマと堀尾の関係が私はすごく好きだったんです。ここが!?ここが再現されたあああうわああああ!!!!!
やむを得ない理由により円盤本編映像だとここのシーンが無い別パターンになってしまいましたが、バクステ映像にあります!26分頃から!みんな見て!
辰巴台東中の小柳さんが後ろでキレ散らかしているところに「ったく うるさーいな」と歌いだすリョーマ、好きすぎる!なんて気持ちの良い流れなんだ…。
許斐先生の漫画道場にも書いてあった

「悪人が悪人を倒すとその被害者にとってはその悪人はヒーローになるんです」がテニスの王子様の肝であり面白いところの一つだと思っていて。そういった魅力があのシーンで表現されていて最高でした。
今はもっと別の読み方もするようになってしまいましたが、初めて読んだ時の爽快感、一番純粋にテニプリを楽しんでいた時のことを思い出させてくれて、またそこの魅力に新しく気付かせてくれる。テニミュって面白すぎる!!
また小柳さんのキャラの解釈が良くて!都大会の入場曲にあたる「火花を散らせ!」で小柳さんは亜久津に突っかかるんですよね。
よく考えたら調子乗った堀尾って普通に嫌なこと言ってて、こりゃ小柳さんじゃなくてもキレますわ…と思い。もしかして小柳さんって正義感の強さ故に喧嘩売りにいくタイプなのかもしれないと。それであの亜久津の描写になって。
そしてリョーマにボコされた後は素直に青学の強さ認める描写(原作)から手塚と鎌田中の試合では手塚を崇める演技に繋がったり、原作の情報を根拠にその広がりを考えられていたのが凄いと思いました!

【新渡米・喜多の感想】

3rdに引き続き、ありがとうございます!ありがとうございます!!ありがとうございます!!!
しかもビジュアルが!!!!!完璧!!!!!!!原作から飛び出してきた!?トレス疑惑!!
3rdからの変化で喜多くんの髪色が原作カラーとなり(ちなみに3rdの髪色はカードゲームの色でした)、新渡米先輩はなんと…なんと……刈り上げが!!!!
うっそー!!?!?神尾でもまだ見たことない刈り上げを、いいんですかーーーー!?!?!?!?!?新渡米役松原さんの役と向き合う姿勢神過ぎ!!!!!!ありがとうございます!!ありがとうございます!!!
今回の新渡米と喜多もアクロバットなプレイをしてきますね!そしてなんとなんとなんと曲が付いたァーーーーー!!!!ギャアアアアア
キャラソンも無いのにテニミュで!初!ニトキタが歌ったああああああうおおおおおおおお
「ワカラマイ」←天才過ぎ
山吹戦で新渡米と喜多が登場するの、11巻98ページの後ろ姿な上にセリフで見切れてる1コマと、12巻117ページの扉絵(顔初出)の2つしか無いんですよ。モブにもいません。
無印全てでも扉絵含む9コマ(内顔の見えるのは扉絵含む4コマ)しか登場していないはずです。ちなみに小柳さんは見切れ含む登場11コマ(内顔見えるのは6コマ)です。負けた!!!
全然関係無いのですが、23巻45ページの新渡米先輩、ハイタッチ待ちしているのに誰もハイタッチしに行く様子が無くて面白いので見てください(布教)。

しかしいや~ま~そりゃーワカラマイですわ!わっはっは!!分からない事を分からないと言える4thくん、偉い。
お歌、大変可愛いです。ありがとうございます。ずっとよくわからないのに締めの「だけど勝つのはホ・ン・ト」があのコマの本質で…ッカーーー最高!!
試合中も自由な時間で楽しかった…喜多くんの「ッサーー!!」好きすぎる。
この二人のキャラ作りも関係性も3rdと違うアプローチですごい!まず新渡米先輩の話し方が原作とスマヒ2を上手に混ぜた話し方で!3rdはスマヒ2の話し方ですが、4thではほとんど原作(FB・ぺアプリ)の話し方にスマヒ2&3rdのくったばーれ!等のセリフを混ぜております!
どちらも最高最高最高最高!!!!
喜多くんは20.5の「シニカルなぐるぐるほっぺ」のシニカルな部分が強調されていて!冷笑系後輩、たまらん。
スマヒ2では悪ガキっぽさがあり、40.5では新渡米先輩の事を永遠のパートナーなどと言うんですけど、それらの性質どれもをバランス良く併せ持った喜多くんで最高でした!!
そして特徴的な指立てポーズ。最初に見た時何故こんなにも…!?と思ったらこれ40.5巻喜多くんの所に「会話中に指を立てる癖まで新渡米と同じで」と書いてあるのを見て、そうきたかぁーーー!!と。
癖だもんね、他人の癖ってこちらが「ん?」と思うくらい気になるものだから…確かにこうなる!細かい所から拾った解釈が天才過ぎて…。
また4th山吹、全体の部活感が最っっ高でした。それぞれ「喜多くんの先輩・新渡米先輩の後輩」というだけでなく、山吹中テニス部3年生の新渡米先輩との2年生の喜多くんな所も見られて、リアルな山吹中を感じられて最ッッッ高に嬉しかったです!!!
最高の新渡米・喜多をありがとうございました!!!!!!!!

ルド山に関してはほぼ全シーンでもっとたくさん語りたい事があるので、いずれまたルド山感想記事を書くと思います。

!余談自語り!

私は新渡米と喜多がいなかったら恐らくテニプリを読むことはありませんでした。テニプリとの出会いが小学生の時に友人から17巻、18巻、19巻を無理やり読まされたことから始まります。
友人は伝説の試合とボーリングの王子様で落とす計画だったと思われるのですが、私は17巻91ページで見た新渡米と、
19巻Genius166の「リズムを変えるぜ」「リズムに乗るぜ」「リズムにhigh!」という台詞に心がとらわれてしまいました。
そこで友人のとった行動が今思うと神様だったと思っています。新渡米が好きだと言った時に、出番が無いなどの否定的な言葉を一切言わず見せてくれたのが20.5巻のプロフィールと関連ページ。
そして自宅に招いてスマッシュヒット!2を新渡米と喜多でプレイさせてくれたんです。(あと神尾も)
ここまで供給あって、まさか原作(無印)で扉絵含む9コマ(内顔の見えるのは扉絵含む4コマ)しか登場してないなんて思わないじゃないですか。
騙されたけど、結果、ンン年経った今でもこんなです。人生狂った~!最高~!!!
だから私はいつか原作読んだ方から辰巴台東中の小柳さん好き!と言われたら黙ってテニミュ4th聖ルドルフ・山吹公演バクステ映像を見せます。ありがとう…4th…愛してます…。


【関東氷帝公演(~大阪時点) 感想】

※最初に。私は初期校のオタクです。正直、氷帝以降の学校は緑山以外読み込みが大変浅いです。ファンブック等も目を通しておりますが細かいところは読めていないのでかなり間違った事を言っているかもしれません。全て真に受けず、個人の感想程度に受け止めていただけると助かります。

控えめに言って、面白すぎます。開幕の校歌(ロイヤルスラム)が都大会の頃の得体が知れないけどめちゃくちゃ強い人達を表現していて、最高。
4thの校歌は物語と切り離されず、ストーリーに組み込まれた構成な所が心の底から大好きです。氷帝校歌を聴くともれなく橘さんの声も聴ける!!お得すぎる。ありがとうございます。
このボーイズ橘さんのフォームも荒々しく迫力あって体幹しっかりしていてカッコいいですね……。
ロイヤルスラムの好きな所ー!最初の方、鳳が歌っている時に中央で後ろを向いている跡部は樺地に顎で移動を促して、それから樺地が動くんです…。
振付の為に移動するのではなく、指示があったから移動している。その一連を曲中でも表現してくれているのがすごいと思って…。感嘆…。
ジローも氷帝のNo.2である事が分かる最高の演出をしてくださってありがとうございます…ありがとうございます全てに……!!

私はテニミュの歌の時間が「歌の時間」なのか「試合中の心象風景」なのかをベンチの演技から判断するのが好きなのですが、跡部の演技を見る限りですが今回ジローの曲だけ「歌の時間」っぽいなと思っています。
試合中にテンションが上がって歌いだすジロー可愛すぎる…。賑やかになっちまったぜ。そしてベンチがアワアワしているのに跡部はほとんど動じていないのが面白すぎる…笑 さすが氷帝200人を束ねる男…。

ここで、少し残念だった所の話になりますが、最初の演出の印象の話の時に私は、4thはファンブックを踏まえた演出があると言ったのですが、初日にあった滝さんのセリフ「気にくわない」などから察するに、恐らくですが氷帝公演はテニパ一問一答とCALLの設定が抜けていたのだろうと思います。
も…勿体ない…っ!と思っていたら大阪で観た頃にはそのセリフはカットされていて演技も変わり、気にならないレベルに立て直されていて良かったです!
ジローNo.2はぺアプリ記載設定で滝さんの口調もぺアプリ仕込みなので少なくともぺアプリまでは反映されているはずで…やっぱりファンブック組み込むってとんでもない挑戦なんじゃ…。
でもこの挑戦には期待しかないので、推しの情報記載媒体はアピールしていかなくては…。

そして、この公演私にとって最も重要なのが17巻91ページに該当するシーン!新渡米・喜多が「性格のワルさも」「ナルシーなとこも」と言う所です。
今回新渡米と喜多はいないし流れを止めるようなセリフでもあるので、セリフを削られる可能性があると思っていたところ、観月さんに割り振られました!
これは20年近くニトキタの事ばかり考えていた限界人間の深読みでしかない公式は絶対そこまで考えてないよな話なのですが、このセリフを言える人物には条件があると思っていて、それが
・跡部が性格悪くてナルシストなことを知っている
・権威に物怖じしない(リスペクトの無いセリフなので)
・他人を嘲笑する性格の悪さがある(シニカル)
・空気を読まない(緊張感ある場でぶっこんでくるので)

原作でこの場にいる人物ではリョーマしか当てはまらないのではと思ったのですが、リョーマはこの時手塚の試合に夢中でそれどこじゃないと思います。あと位置的にその前のセリフを言う千石さんの声も聞こえないでしょう。だから原作のこれは新渡米と喜多の為に用意されたセリフだ…(強い願望)と思っていて。
でもそこに、観月さんがいるなら…原作ではこの場にいるルドルフは裕太と柳沢ですが、テニミュマジックによってイレギュラー登場な観月さんがいるならこの条件は観月さんにも当てはまります!!
山吹中のセリフだから山吹中に言わせるなどはせず、言いそうなキャラに言わせてくださったので大変嬉しいです。
セリフも「性格の悪さもですけどねぇ」「ナルシーなところも気にくわない」と観月さん用にアレンジされていて、間で南が「ルドルフの観月君!?」と言うので、これきっと山吹中の輪の中に観月が勝手に割り込んできたところだと思うんですけど、つまり、新渡米と喜多はこの場にいます。
観月さんにセリフとられたけど、この場にいます。ええ、います。
それにしても観月さんの語彙に「ナルシー」ってあるんですね。

【跡部の感想】

とりあえず、S1の一部の話だけさせてください。S1だけでボリューミー過ぎて…。
まずトリックスター。衝撃でした。歌詞が。…仁王じゃないですか?
いえ、跡部にも当てはまるんですよ。「トリックスター」って200意味あんねん(そこまではないです)
>「 神話や民間伝承に現れるいたずら者。秩序の破壊者でありながら一方で創造者であり、善と悪など矛盾した性格の持ち主で、対立した二項間の仲介・媒介者の役目を果たす。」(『デジタル大辞泉』小学館より引用)
私はこの意味で捉えました。杏ちゃんにちょっかい出すし破壊と創造のような試合展開するし善と悪矛盾した性格の持ち主だし宍戸さんのレギュラー復帰の仲介したし!
ただその後トランプが出てきて、「ジョーカー」とか「エース」とか、どちらも公式が仁王を表現するときに使ったもので…。
いえ跡部がトランプと無縁なわけもなくて親和性の高さも感じているし未来で仁王と重ならないはずのシンクロをするので何も解釈違いじゃないんですが、にしても仁王を連想させすぎる!
そこで、何故「トリックスター」「トランプ」を選んだのか一度考え直して浮かんだのが、トランプにはトリックテイキングゲームというのがあるんですけど、そこでのトリックが小勝負という意味になり、テニスで言えばポイントとかだと思います。加えてスターが普通にだとしたらトリックスターで勝ち星的な意味に捉えられるんじゃないかと…。
負け無しで、持久戦に持ち込もうとする跡部のプレイスタイルにも合うし!
勿論、いたずら者の方の意味でもあって、ダブルミーニングってやつです。
あと、ロイヤルスラムのスラムがテニスのグランドスラムからだとしたら、グランドスラムの言葉の由来がコントラクトブリッジというトランプのトリックテイキングゲームの一種から来ているので、全て繋がる!!!! こじつけです。
話は少し変わりますが、トリックスターの曲の前後に跡部は二回同じ「いいドライブボレー」を打ちます。曲前、曲後と同じフォーム(ほぼ原作フォーム)ですので同じものを打っているはずなのですが、ここから考えられるのはこのトリックスターという曲は「いいドライブボレー」を打っている間の跡部の脳内妄想ディスコなのではないのでしょうか。愉快ですね。

そしてこの後来るのが17巻91ページに該当するシーン!新渡米・喜多が「性格のワルさも」「ナルシーなとこも」と言う所です(二度目)。
南が「ただ左右に打ち分けているわけじゃない」と話し始めた頃に跡部と手塚のラリーがスローになるのですが、スローになってからバックハンド(舞台手前側)で返球するのが2回あり、その2回目の跡部のフォームが17巻91ページに瓜二つなんです!!
観月さんの「性格の悪さもですけどねぇ」「ナルシーなところも気にくわない」の時のタイミングです。私が観た回は全てそうでした。ちなみにスローになって1回目のバックハンドのフォームは日によって違いました。
試合ラリー中の原作再現は困難だと思うので偶然かもしれないのですが、偶然だとしてもこれだけ打率高いのは原作の跡部のフォームが身体に染みついている事になりますし、意識していたら器用すぎて…何にせよすごすぎる!!
ここまでの再現がテニミュで観られただけで人生悔いはねぇさ……。跡部役高橋さん…すごすぎる…!!!!

飛びますが、イニシアチブ、最高過ぎる。カッコ良すぎる。こんなカッコ良い曲関東氷帝で出して、全国氷帝大丈夫ですか?そんな期待と不安が入り混じってしまう最高の曲です…。
歌っている時の跡部の表情動きも最強ヴィランで最高過ぎますし、あんなに強者の歌を前にした手塚が全っ然負けそうに見えないのが凄い!!二人とも力強く、ブレない姿、何もかもが最高にカッコいい!!!
最後「敗北の時だ~~~~」と高らかに気持ちよさそうに歌いきる跡部ですが、すぐに手塚があえて持久戦を挑んできていることに気付き自分の戦略が崩され、焦り、中学テニス界最強の手塚の打球に食らいつくので精一杯になってしまいます。この落差が…良いですよね。

そして手塚が肩を壊してしまった後!肩を壊した手塚が青学ベンチで話し合っている間の跡部の表情も見ごたえがあります。
土壇場で大逆転して「ちっとも嬉しくなさそう」なのは勿論ですが、ここで跡部は色々な事を考えていると思います。ただ、何を考えているのか、今の所私にははっきりとはわからないです。
跡部は青学ベンチの声が聞こえる日と聞こえない日があるのですが、聞こえなかったある日は苦しそうな顔をしながら首を横に振るのを繰り返したり(何か考えては違う…というような感じ)、ただ手塚を悲しいような悔しいような顔で見つめていたり。
聞こえる日は「このまま手塚部長が負けたら…」のセリフのあたりでハッとして日吉の事を考えるような目の動きになったり、様々です。
関東氷帝の跡部は氷帝200人を束ねる男ではあったけれど、氷帝の勝ちの為に自分を犠牲にするなんて考えたことも無かったと思います。
そして全国氷帝では、恐らく自分が手塚と戦いたかっただろうに、青学に勝つため手塚にあえて樺地をあてていました。この時(全国)の跡部は私情より氷帝の勝ち、青学的な言い方をすると「氷帝の柱」になる事を選んでいます。
そして新テニでようやく大きな「覚悟」を持つので、だからこの関東氷帝S1時点の跡部は氷帝を背負う覚悟も発想もなかった跡部だと思います。
この後手塚に「決着をつけようぜ」と言われた跡部はなんかもう泣きそうなんですよね。泣きそうかはわからないけど…泣きそう!
ここが私の中で一番解釈の難しい所でした。原作にその表情がなかったから…。だけど、ここの跡部が原作にある表情しか見せないでいたら、ここまで強く心揺さぶられていなかったかもしれません。ここが理解できなかったからこそ私はこの試合に魅入られてしまいました…。
20.5には「両者極限状態の中で」とあるので、この時点で跡部も体力の限界が来ていて試合続行が苦しい状況でもあると思います。
ここで手塚は青学へ懸ける想いを歌い上げます。この歌は誰にも聴こえてない声だと思いますが、手塚のその想いが跡部には伝わり、跡部も「俺は思い違いをしていたのか」とここでようやく気付きます。
なので、手塚が肩を壊した後~「俺は思い違いをしていたのか」までの跡部は何故手塚が自分の肩を壊してまで勝ちに来るのか全く理解できていない状況にあると思います。
その為、青学が話し合っている間、何か考えては首を振ったりしていたのかなと思います。泣きそうなのは今の所、全くわかりません。手塚に対する同情の気持ちが顔に出ているのか、内なる何かと戦っているのか、その他違う何かなのか…。
私も今何か考えては首を横に振っています…公演終わるまでに「俺は思い違いをしていたのか」って歌いだしたい。
それから跡部は「こんなにもただがむしゃらに熱意を込めてここにいる その理由は何だ」と歌い、ここで理由をはっきりと理解します。
そして「極限に凍り付いたお前の体 突き動かすそのテニスに応えてやろう」で青学を見て手を伸ばし、更に表情が変わり、泣きそうな顔から決意を固めた表情になります。かっこいい……。
ここから跡部は極限状態ながらも最高の力を一球一球に込めます。そしてくる一騎打ちの終盤…。すごい…。熱い…。
ここから先は言葉にならないですよね…すごかった…。


以上が、今語りたくて仕方ないところでした。
文章を書くのが苦手なので、読みにくかったら申し訳ございません。
ここまで読んでくださった方、誠にありがとうございました!
ふうスッキリしたぜ…

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