にわか的トランプ政権考察
これこそ駄記事だ。
日本がトランプ政権でも「重宝」されるワケ
安定している日本は世界で希有な存在だ
頭から尻までどこまで本気で言ってんだ、という内容。
トランプ政権の擁立による世界的動乱を受け、よくわかんないけど不安がってる人々に向けて、「日本(人)は安全ですよー」とでも言いたいのだろうか。
記事につけられたコメント欄もまるでお粗末で、本筋ではないはずの自衛隊が軍隊かどうかという話題に、まるで見当はずれの議論の応酬を繰り返すばかり。
日本が国民ごと騙されるのも時間の問題だな。
ついでにいうと日本の世界的な存在感のなさは近年如実。アジアだったら中国、インド。経済成長率とか人口規模とかを抜いても、あらゆる分野で韓国とか台湾の後塵に拝しています。
トランプ政権擁立がかくも騒がれているのはなぜか
トランプ氏の言動はあからさまに反モラル的であったり挑発的であったりする。しかしそれは問題ではない。
一つは、大統領本人の人間性に関する問題に加え、そういう人が多数決で選ばれるほどに国民が感情的に、また経済的に割れていて、進歩的であったり世界国家的であったりとされる考え方が米国民内においてマイノリティであることが顕在化したことが問題なのだろう。
誰もトランプをまともな人間だなんて思ってない。票を投じた多くの人だってそれを知らずに入れたわけじゃない。じゃあなんで入れたのか。言ってみたら面白そうだから。爆弾をあっちに投げつけたら何が起こるかな、といった社会経済システムにより生じている格差と、それにより構造的に虐げられた人たちの上流階級への恨み、不満を募らせた人たちの憂さ晴らし的イベント、どっちもダメージを受けるけど、よりダメージを受けるのは上流気取ったおまえらだ、といったネガティブな感情の集積の結果。
あとはちょっとした期待感。
海外の困ってる人助ける前におれたちを助けろ、と思うほど日々の生活に困窮する人々による現状への不満と将来への不安とかすかな期待感。
この爆弾によって開ける道があるかもしれないといった半ば投げやりな期待感。
真の問題は、アメリカが保護主義に走り、世界の警察役をおりたことだろう。
世界の警察役を務め、世界をグローバルにリードする使命を負った国という役割に、アメリカ国民がついていけなくなったのだ。
G20などの世界的な会議や組織は幻想で、これまでもいわばG1+といった状況、つまりアメリカが引っ張り、他の国は手持ちのカードを見つつまわりの動きを伺いつつ、地球規模のメリットを大義に掲げながら自国にとって少しでもメリットが多くなるようにと話を進めてきたというのが実態であろう。
しかし今、アメリカが世界の牽引役をおりた以上、世界的合意や地球規模の取り決めは存在しなくなってしまった。
このことはかねてより潜在的に懸念されていたが、思っていたよりも早く現実のものとなったというのが今回のトランプ政権擁立のもたらす世界的動乱の正体であろう。
してみると、この記事は出だしからでたらめでおかしい。
米国が考える世界秩序に挑戦する上で日米同盟の重要性は増しており、日本は安全保障の分野で世界的にも大きな役割を果たすと同時に、(世界の警察である)米国への協力姿勢を示している。
米国への軍事協力や憲法の「再解釈」により日本が世界の警察役として(あるいは補佐役として)重要な役割を担えたかどうかはともかく、この議論が成り立つのは少なくともオバマ政権下であろう。
アメリカがその役をおりた以上、今後この文脈で日米同盟が効果を発揮することはない。
次に日本が安定した政権運営をしているという指摘。
自民党率いる連立与党は、安倍首相を中心に4年以上継続しており、国会で支配的な地位を築いている。保守政策が継続的に行われるという見通しと、長期にわたって安倍首相が在任しているという事実は、国家の将来の方向性に関する政治的な合意がなされていることを反映している
いやいやしてないでしょ。
これだけ上が次々変わる国はむしろ珍しいよ。
そのたびに政策の方向性だってガラッと変わるし、政治家が政治や政策ではなく選挙争いのことしか頭にないほど、政治に関しては特にどうしようもないのが日本です。
日本の政策は政治家ではなく、官僚が支えています。
そして最後に、米国が推し進めるべき政策として4つほど提言して終了。
え?
そもそも進めるべきであることを進めないと主張する人間が政権を握ったことが問題なんでしょ。それを推し進めるべきである、って言われても。
いやあ徹頭徹尾ダメな記事だったなー。誰が書いてんだ?
ダニエル・スナイダー?ヤンキースのバッターがなんでこんなつまらねえ記事書いてんだよ!
・・・
そしてここまで書いてふと思ったのは、翻訳が悪いのかもしれないという可能性。
何か読んでて文意もとりづらいし。この記事を批判的に読んでみたけど、原文読んでないからこの翻訳された記事が駄目なのか、元の記事が駄目なのかはちょっとわからない。
ということで最後に、この記事は駄記事でない可能性があるという”代替的真実”を示したところでお後がよろしいようで。
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