誰かの言葉を借りて満足するな。
久しぶりの休日に大きな本屋さんに行った。
実家の近くの小さな本屋さんが、いつの間にか卓球屋さんになってて。
バイト尽くめの生活の中でブックマークしてた
Instagramの虫めがねのタブで見た水色の本を探しに。
題名とあらすじが、ここ最近の心のもやもやをまとめて整理してくれるような気がして、これを買うのは必要経費だと判断した。
本棚の間を3、4周していると、ビジネス書の棚の文言が目に留まった。
「今、必要な知識がこの1冊に!」
思わずその表紙を手に取る。製作者の策略にまんまとハマるのはその日の内でも私だけではないのだろう。
結局、何も買わずに本屋さんを出た。
もやもやを晴らしてくれる本や出来事は手に入らなかった。
それでも、これから起こるであろう自分の経験を通して
新たな発見をする機会を損ないたくないと思った。
誰かが経験したことを見聞きして、誰かが紡いだ言葉を通して知見を深めることも大事だとは思うけど
分かった気になって知識だけ増やして、成長した気になりたくはなかった。
ド派手に転んでも笑って手を差し伸べてくれる人がいることは知ってるから
他人の言葉を借りて自分の心を、頭を、
きれいさっぱりすっきりだと思い込むのはもったいないような気がした。
他人の価値観との答え合わせなのか間違い探しなのか
それをするには私はまだ経験が足りない。