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対馬丸記念館に行って来ました

沖縄では、6月23日に慰霊の日を迎えます。6月になると、平和について考えるイベントなどが開催されることも多く、改めて戦争のない、安心して暮らせる世の中であることを願います。

先日、友人の提案で、初めて「対馬丸記念館」に行って来ました。撃沈された対馬丸は、深い海の底に眠り、引き上げることも困難なため、残された数少ない遺品や生存者の証言や当時使われていた資料を元に、記念館は造られています。
ガイドさんに案内してもらいながら、館内を回りましたが、何度も泣いてしまいました。
資料によると、乗船者1661名、犠牲者1484名、生存者280名とのことですが、この数は、正確とは言えないがおおよその目安とのこと。
対馬丸乗船者は、多くが学童で、その一部の家族が、疎開のために向かった長崎には辿り着かず、鹿児島の南の島、悪石島近くの海で、米軍の魚雷により撃沈され、多くの命が絶たれました。船が沈没していく様子や筏(いかだ)にしがみつき、必死に生き延びようとする光景を想像したら、涙が止まりません。
箝口令(かんこうれい)が敷かれ、生存者も事実を長い事語ること禁じられていて、生き残ったことにも罪を感じながら苦しく生きていたそうです。そして、この撃沈は、1945年4月に沖縄戦が始まる前、1944年8月だというから、なんと恐ろしいことか。こんなに犠牲者を出しながら、隠された事件もたくさんあり、情報が厳しく制限された中、国や政府の命令に黙って従わざる終えず、誰も止めることが出来ないそんな時代は、もう二度と来てはならないのです。
今は、どんな時代だろうか?平和と言えるだろうか?考えさせられます。
対馬丸記念館の理念が壁に書かれてありました。その中で、「戦争」や「平和」を語ることより、それぞれの「夢」を語ってほしいと。どんな辛い時代でも、「夢」があり、「夢の未来」に私たちは生きていると。形あるものは失われても「想い」は、決して失われないと。
強く深く心に響きました。「夢」や「希望」が命を繋げてくれ、生きていると言っても過言ではないかも知れません。夢や希望が生きるエネルギーとなって、そこに平和がついて来るのかも知れません。

是非、対馬丸記念館に足を運ばれて、命の大切さと、それぞれが何かを感じ、考える機会になってほしいと願います。
声をかけてくれた友人や対馬丸記念館の皆様に心から感謝いたします。


#対馬丸記念館
#平和について
#沖縄

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