東京のラーメン/塩ラーメン5撰/麺や 金時
江古田/麺や 金時
西武池袋線、江古田。
ラーメン激戦区の西武池袋線沿線。
江古田もその駅の一つである。
駅から徒歩10分程度。
少し歩いた所にその店はある。
行列が出来ている。
この金時は行列店で有名だ。
休祭日ともなると1時間待ちは普通のレベルの行列が出来る。
この日は13時に到着。
前に4人。
この店にしてみたら少ないほうだ。
代表待ち(一人だけ並んで後から多人数が合流する行為)や店内連食(一人で複数杯食べる行為)などはトラブルのもとになりやすいからシンプルに食べに来て欲しいモノだけども。
待つこと20分程度、一人営業なので回転もかなり遅目だ。
もし、来店を予定されているならば結構な覚悟で来ることをオススメする。
店主さんに呼ばれ店内に入る。
目当てはキマっている。
「食券先買い」
ササッと食券を買い、奥へ詰めるようにカウンターに座る。
一人ながら手際良く作業している。
この行列店舗を一人でやりくりするなど到底のことではないだろう。
かなりシステマチックに、コンパクトに作業が切り分けられており見ていて気持ちがいい。
塩ワンタン麺
¥1,030
見た目は素朴ながらこの丼の中に旨味が凝縮されている。
以前来たときより、更に見た目はシンプル化されていた。
まずは麺を頂くと、昨今の流行りの低加水の麺とは逆方向。
加水率が高めのプリプリとした麺だ。
そしてガッチリとエン味のキマったスープは一口目から惹き込まれる。
スープだけ何口も飲んでしまうような旨味の応酬だ。
鶏だけではないギュギュっと凝縮された旨味の塊のようなモノが舌に押し寄せる。
思わず唸ってしまうほどだ。
調理場にドスンと鎮座した黒い焼き窯でしっかり焼かれた本格的なチャーシュー。
中華仕上げで八角なんかも効いておりスープに味が落ち美味い。
この感じのチャーシューでも良いのだ、と改めて思わせてくれる仕上がりだ。
まるでフレンチのガランティーヌのような巻き鶏チャーシュー(詰め物はされてないけど)
しっかり蒸されていて柔らかく味も染みている。
本格中華出身の腕が光る。
そしてこのワンタンだ。
タネの仕上がりは決して濃くない。
甘みは少なく塩気ある旨味が詰まっている大粒のモノだ。
畳み方も変わっていてタネがよりたっぷり入る4つ折りだ。
タネにはクワイを刻んだモノがはいっておりこれがまた食感になってとても美味い。
連綿と箸が止まらない。
これが4つも丼に浮かぶ。
本当はチャーシューもマシたいところではあるが(ラーメンは肉料理)チャーシューとワンタンのWマシは出来ないようだ。
汁なし担々麺の名店は塩が美味いってのを世の中に知らしめたい。
チャーシューもそしてクワイ入りワンタンも全ての仕上がりがハイクオリティ。
見た目は素朴で質素なラーメンはこだわりがとことん凝縮された一杯だ。
これは見た目じゃ伝わらない。
まず、食べてみて欲しい。
営業時間
昼
11:00~14:00
夜
17:30~20:30
定休日
月曜、第2・4火曜
座席
カウンター7席
備考
非常に行列はキツい。
平日でも5人以上待ちは普通な上、オペレーション上で回転が悪い。
行く際にはご注意願いたい。