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【第五回】ちょっと小腹がすいたんで。

上板橋/らあめん こそっと

こそっとしていない。
こそっとしているがこそっとしていない。
蒙古タンメン中本の本店をはじめ、魂の中華そば、安ざわ食堂や少し行けば豚骨ラーメンの名店愚直などあっという間に激戦区となってしまっている上板橋。
ここ上板橋でも好きな店がこそっとである。

どうも池袋の創作モンスターこと桑ばらの社長が指南し新定番を打ち出したとの情報を耳にして試しに来たわけである。

鶏白湯の名店として長年認知していた。
小宮商店という小麦粉屋からもほど近く、飲みに来たこともあったりしたり。
台湾まぜそばなんかも美味い店だ。
煮干し系で新機軸とはどういったモノか。

折角だし腹減らしだ。
ボリュームあるチャーシューも増してやろう。

開店直後なので一番客だった。
調理場では娘さんがお手伝いをしておりかわいらしい。

上板スワロー/チャーシュー増し
¥800/¥250

チャーシューの威圧感よ。
そしてあおさ、玉ねぎ、卵黄、黒胡椒といった組み立て。

燕三条背脂系よろしく極太麺である。
あちらはワシワシのちぢれであるのに対してこちらはフェットチーネのようなつるつるでモチモチのストレート極太麺だ。
歯応えもあり喉越しも素晴らしい。

スープは焼き煮干しのビターな魚介のコクとこそっと謹製の濃厚動物系のWだ。
ネオ燕三条と行ったところだろう。
杭州飯店のソレにちょいと近いかも知れない。
エン味も塩辛くもなく、物足りなさもないジャストな域。

玉ねぎを刻みと摩り下ろしのWにする所にかなりのバランス感覚を感じる。
摩り下ろしはスープにほどけ、刻みは食感で玉ねぎの弾けるようなアクセントを強く引き出している。
そこに卵黄を崩しあおさを混ぜ込んで食べ進めると堪らない旨味へ変化していく。

厚切りのバラチャーシューが三枚。
食い応えの方も抜群である。

そして池袋感がよく出ている炙りバラチャーシュー。
これが香ばしくカリッとしていて食感まで美味い。

スープを飲み干すほどの勢い。
新しさの中に古き良きを取り入れ形に仕上げていく。
近頃の上板橋はちょっと美味しいのだ。

営業時間
火~土
11:00~14:30/18:00~21:00
日・月・祝
11:00~14:30

定休日臨休、早仕舞いあり・Twitter確認

座席数
カウンター席、テーブル席、座敷席あり

行列
タイミングにもよるが回転も早いので心配する必要は無し。