#160 経営指針を作るべき理由02
前回に引き続き、経営指針を作るべき理由について
今回は、経営方針について書いてみたいと思います。
経営方針とは
10年ビジョンの実現を目指して中期計画(3年〜5年)のあるべき姿と目標を示し、それに到達するための道筋を示すものです。
そのためには、10年ビジョンを実現するための課題を明らかにします。
さらに自社の長所・短所を分析し方向性をを見つけます。
どんな会社を目指すか?
経営指針を考える上で、どんな会社を目指すのかは大きなテーマです。
トップダウなのか?自立型なのか?ヒエラルキー型なのか?
ホラクラシー型なの?会社が大切にしていきたい価値観を最初に決めます。
経営環境
自社の進むべき方向性が決まったら、経営環境の状況を知ることです。
経営絵方針を考えるにあたり二つの壁があらわれます。
社会の壁と社内の壁です。
経営環境分析・自社の経営力評価です。
近年、世の中が複雑になってきており、先の見えない時代とも言われています。
企業経営に携わる者は、目先の現象に捉われず、世の中の動きの本質を掴むことが
不可欠です。単に評論家的に記述するのではなく、自社にとってどのような影響を与えるのかを分析します。
経営環境分析
1、政治・社会の動向
2、経済・景気の動向
3、科学・技術の動向
4、地域経済の動向
5、業界・同業他社の動向
6、顧客の動向
集めた情報は、最低年1回は社内で時間をかけて討論し、情報源、収集方法についても5年ごとに見直しをはかり、精度を上げる努力をしましょう。
検討する際には、どれだけ質の高い情報を持っているかがポイントになります。
自社の経営力評価
社内の壁として、自社の現状と起こりうるリスクの確認(BCP対策)をします。
1、自社の経営資源を見直す(社員・役員の年齢構造の推移)
2、自社の事業を考える(誰に、何を、どのように?)
3、SWOT分析・クロスSWOT分析(強み・弱み・機会・脅威)
経営方針を検討する上で、中心的課題が見えてきます。
経営資源、SWOT分析を通じて自社の現状を把握することで、競合他社にはない独自のものが何かを的確に捉えることができます。
また、我が社ならではの商品・サービスの独自性を活かし、どのような社内体制にしていくのか?を数値化していきます。
中期経営目標
事業展開の方向性が決まったら、経営目標を設定します。
目標が備えるべき要件は
1、経営理念、10年ビジョンに則っていること
2、期限到達後に達成度が検証できること
3、会社の方向を指し示すのもであること
4、ワクワクするもの
5、中期数値目標の前提となっていること
経営とは、環境変化を把握し、継続的、計画的に社会に役立つ事業を遂行する組織です。中小企業はいつも厳しい条件のもとて経営を強いられています。
過去から現在に至る幾多のしがらみや壁もあります。
それがどうしたというのでしょう?
それらを乗り越えて光輝く未来をこの手で掴み取ってください。
次回は、経営計画について書いてみたいと思います。
今日も良い一日でありますように
ありがとうございました。
godaigenso