擬人化

品質も良く、機能性も高く、価格もお手頃感
「これならきっと売れる」と営業しても
いまいち魅力が伝わらないことがある。

「人は理屈で正当化し、感情でモノを買う」習性がある。
足りないのは、商品に対する共感力である。
商品を擬人化した言葉遣いをすることによって
共感を得られる可能性がある。
日本には「膝が笑う」「腰が悲鳴をあげる」などの
表現を擬人化すら意識せずに使っている。

実際に、日本刀を美男子に擬人化した「刀剣乱舞」は
女性ファンを多く掴んでいる。
金融業界では、「投資しませんか」というセールストークより
「お金に働いでもらいませんか」という擬人化した言い回しが
使用されている。

特に車や商品に名前つけている人もいる。
人がモノを愛する時、機能やスペックでは表現できない愛着がある。
人が一番興味を持つのは人であり
擬人化こそ、モノに人格を与え、命を吹き込み
人の本質を掴んだ戦略だと考えている。

#666 2023/12/13