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#83 何を持って自立と言えるか

自発性自主性
自ら進んで行うといった意味には、
いろいろ似たような言葉があります。

他にも主体性、自律性、自立性、など様々です。
これらの意味は似ていても、
完全に同じというわけではありません。

それぞれにどういった
意味と違いがあるのかを学んでみたいと思います。

自発性

「自発性」とは、他の誰かからの影響や教えなどによらず、ものごとを自分から進んで行おうとすることを言います。

「自ずから発する」と書く通り、
自分の内部から発した衝動で
行動するという意味の言葉です。

もし、他者からの働きかけで行動した場合には、
自発性ではなく積極性となります。
つまり、「やりなさい」と誰からも言われなくとも、
自分から「やろう」と行動することを言います。

自主性

「自主性」とは、他人に頼らず自分の力で考えたり、
行動したりすることのできる性質を言います。

「自分を主とする性質」と書く通り、
自分の判断で行動する
という意味の言葉です。
つまり、「やりませんか?」と誰から言われる前に、
自分から「やろう」と決めて行動することを言います。

主体性

「主体性」とは、自分の意思や判断で行動しようとする
態度、性質を言います。

「自分を主体として考え、動く性質」と書く通り、
行動した結果にも責任を負うことができる、
という意味の言葉です。
つまり、「やるべきことが決まってなくても、
自分で目標や目的を設定し、判断・行動する」
という点にあります。

自主性は、やるべきことの内容までは
踏み込まないですが、
主体性は、やるべきことも含め、
すべて自分の責任で行動することを言います。

自律性

「自律性」とは、他者からの助力を受けることなく、
自分の立てた規範によって自分に関する行動を決められる性質を言います。

「自分を律する性質」と書く通り、
自分が立てた規範に従って行動する
という意味の言葉です。

規範意識とは、道徳、倫理、法律等の
社会のルールを守ることにあります。
つまり、「決めたことは、規範に従って必ずやる」ことを言います。

自立性

「自立性」とは、他人の援助や支配などを受けずに
自分の能力や判断でものごとを行える性質を言います。

「自分の力で立てる性質」と書く通り、
他の援助を受けずに生活できる
という意味の言葉です。

つまり、ある側面において、他からの力を借りずに、
自らの力だけでやっていくという意味の言葉です。

しかし、独り立ちして親からの援助もなく
自立して生活しようとも
衣食住を享受する際には、
沢山の人々に「依存」しています。

商品を生産する人、スーパーに商品を運ぶ人、
スーパーで働く人などがいなかったら
生活は出来ないでしょう。

つまり、すべてにおいて「自立」している人は
存在しないということになります。

当たり前すぎて忘れていました。

日々に感謝することで、
自分を律し、自分の力で立ち、社会のお役立てが出来ればと思います。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。
godaigenso

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