#72 はじまりとひきつぎ
貞観政要(じょうがんせいよう)て知ってますか?
「あ、これ私関係ない」と思うほど
あまり聞きなれない言葉ですが、
実は、今も昔も問題の内容は
変わりないことに気づきました。
貞観政要とは、中国古典の柱となっている
今で言うテキストです。
リーダー学であり、「上に立つ者はどうあるべきか」という
切実な課題解決のための教材です。
なんと2000年も前の書物っていうから驚きです。
創業か守成かを問う
貞観政要の中でも最も有名な問答でもあります
創業か守成か
簡単に言うと
0から1が難しいのか?
1から2が難しいのか?です。
どちらもそれぞれ難しいことには変わりありません。
では、中国古典のテキストにはどう書いてあるのでしょう?
つまり、天下統一のためには、争覇戦に勝ち抜かねがならないため
創業の方が難しいという回答と
いやいや、天下を取ると気がゆるみ、
欲望を抑えることができず、贅沢三昧になります。
これが原因で国は衰退します。
創業の困難は、もはや過去のものです。
守成こそ難しいという回答です。
さあ、あなただったらどちらが難しいと思いますか?
私は、創業も守成も立場が違えど、
難しいことにはどちらも変わりない、
つまり、中身が違うということです。
では、あるべき姿は、どうしたら良いのでしょう?
初心忘れるべからず
日本のことわざで
初心忘れるべからずがあります。
創業当初は、緊張感を持って仕事に取り組みましたが、
時が経つにつれて気持ちにゆるみが生じて、衰退していくから
用心せよと言うことですが、
それを回避するにはやはり、何のためにはじめたのか?を
自分に問うことなのかもしれません。
さらに付け加えると
どうしたいのか?
さらに
どんな結果を描きたいのか?
です。
物事には、全て理由があります。
その理由を読み解いたり、感じたりすることが
新しい価値を創造するヒントにもなっています。
考えることも大事ですが、
先ずは感じろです。
考え抜いたからこそ、
その「感じろ」という答えが出たと思います。
結局、最後までやり通すことが大切に思います。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
godaigenso