次なる主戦場

各業界のナンバーワン企業の動向を洞察していると
現在の主戦場と次なる主戦場が見えてきます。
業界トップがこれから走っていく方向に着目することで
次の主戦場での競争優位を発揮することができます。
いわゆる「先回り」です。

例えば、ネットショップは、ショップ数、商品の品揃えの豊富さ
情報サービスの充実性などが、競争の主戦場でした。
決済に関しても、宅配業者による代金引換やコンビニ決済、事前決済など
徐々に決済サービスの使いやすさ、配送サービスの便利さに
移行していきました。

例え次なる主戦場を見定めたとしても
先回りしすぎて空回りすることもあります。

電子マネーが主流になってきているとは言え
地方では、今だに現金主義の店舗もあります。
「来月から現金決済を廃止します」と言えば
社内から「まだ、早すぎるのでは？」と
揶揄されるかもしれません。

しかし、市場の自由化と、市場の情報化により
変化が加速しています。

少し早すぎるくらいの打ち手で
丁度良いのかもしれません。

主戦場が移行してくるのを
待つぐらいで良いでしょう。

そもそも戦略とは、戦いを略するものです。
決して戦わないようにするのでもなく
楽をすることでもありません。
それがビジネスである限り、苦労や困難い直面します。
限られた経営資源をどこに投入するかです。

言葉を変えれば、働く社員のかけがえのない人生の時間が
注がれています。
捧げた人生の時間を、決して無駄にしないという
覚悟を持って舵取りをしてください。

#620 2023/10/27